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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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今日は脇道ネタ。

ナショジオのニュースで、深海のさめを研究しているのが神経科学の研究所だった。
www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php
視覚進化を比較しようぜ!ってことらしい。
比較認知研究おもしれー。
たいへんすぎるから自分ではできないけど、話を聞くのはすきだ。
鏡みるイカとか、計算するぞうさんとか、そーゆー話だいすきです。

そしてこの画像に噴いた。
www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php
なにこのぴんくいインスマンス。

そして、似非神経科学の見分け方ネタにコメントもらったのに引き続いてvikingさんとこで似非ネタ。
viking-neurosci.sakura.ne.jp/blog-wp/
「デジタルドラッグ」とかゆーよくわからん聴覚刺激でトリップを出すとか云々。

これについてちょっと思うところあったので少しばかり暴論はく。
暴論きらいなひとはスルー推奨。




リンク先記事でも、コメント欄の院生さんでも、どスルーされているのは、「シータ波が生じているからトリップ状態」という決め付け、つまり心的状態の発生メカニズム。
問題になっているのは、シータ波が出るかどーかじゃねえ。「トリップ」を生む機序もわかってないのに、「シータ波が生じているからトリップ状態」という論理展開じたいには瑕がないよーな考え方ってどーなのよ。

そしてわたしはあほのこなので、コメント欄院生さんの「周波数が異なる聴覚刺激により直接・間接的にドーパミン放出を促進するような系は考えられますよね」という発言が理解できない。
なんで周波数の違う聴覚刺激でドーパミン増えるの?
実験して実証せよ、とか言わないけども、飛躍しない論理展開で、聴覚刺激とドーパミン放出の促進ってどう結び付けられるのだろう?
これは煽りではなくて、純粋に興味があって聞きたい。
(じゃあ元のvikingさんとこでコメント書けよって言われたらそれまでなんだけど、あんな人気ブログにあほづら晒すなんてひよこハートにはできないぴよ)
いや、わたしのよーな無学であほなこが、わからんなりに神経伝達物質について勉強しようと思っても、ドーパミンはパーキンソン病と関係があるんだよーとか報酬系と関係あるんだよーとかそんなざっくりした話しかない。
特定の知覚刺激から特定の伝達物質放出が起こるという知見があるのならぜひ教えて欲しいのです。
てきとーにPubMed検索したぶんには
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18722516
がそれっぽい?
んでも逆っぽそうな論文もある??
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11530277
なんだかよくわかりません。
おしえてえらいひとー!!!


んでまあ、さっきの話とからめると、なぜ「ドーパミン=トリップ」か?という問題も残るわけで。
たしかにニコチンやらコカインやら(ホームズの好物ばっかだ!)は、依存性があってドーパミンとも関係があるらしい(ニコチンはコリン系でドーパミン放出を刺激して、コカインはドーパミン作用を増強するんだって)。
と、西村書店の『神経科学―脳の探求―』って本の16章に書いてあった。
ただ、この章によると、ドーパミンそのものは報酬なのではなく、欲求を起こすことに関与しているらしい。
ぶっちゃけドーパミンなくても快感情は発生するってBerridgeってひとがこの章で言ってた。
じゃあ薬物依存とドーパミンも、快感情じゃなくて欲求のほーで関係あるんじゃね?
だったらドーパミンはトリップと関係ないんじゃね?
ということは「ドーパミンが出てる=トリップしてる」とかいえないんじゃね?

勿論、「ドーパミンが出てる=何かを欲求している」とは限らんわけで。
わたしは、神経生理学の先生に「ぶっちゃけ心的状態が1つの物質の有無だけで説明できるって思ってるひとは研究者ん中にはいないんじゃね」という話を聞かされたので、単一物質だけで心的状態を説明しようという話には身構えてしまうくせがあります。
研究者のひとは、たいてい「単一物質がとある心的状態に与える影響」とか、「とある心的状態による単一物質の変化」とかを研究してるけど、単一物質だけで心的状態を完全に説明しきるって思ってないんじゃないかなあ、と。
じゃあ逆に言えば、単一物質だけで説明をおしきろうとするひとは、なんか科学的考え方をちょっと脇にやってしまってるんでないの?
という疑問がわくわけで。
だいたいほんとに単一物質でどーにかなるんだったら、統合失調症とかADHDとか特効薬とかとっくにできてらあ。
世の中そんな簡単じゃねえ。

んでもって、理屈が通ってないことの根拠を求めても仕方がないというか、理屈が通ってないので根拠の示しようがないのでは?と思うのです。
「違う周波数」から「トリップ」に結びつけるまでの理屈がないというか破綻している。
破綻した理屈で因果関係は成立しうるのか?
ただこれは「風がふけば桶屋が儲かる」的な複雑な因果のなっが~い鎖がある場合を想定してない、という弱みがあるけども。
なんにせよ鎖をつなぐ合理的な理屈がないとだめなんじゃないかと思う。
今んとこ鎖がつなぎよーもないから、今回の話は暫定的に「非合理」でいいのではないかと。
「実証はしてない(できない)けど理屈がおかしいからこの主張ダウト」という姿勢は有効か否か?
出会うすべての主張を実証することができないから、この姿勢はあるてーどのふるいにならないだろうか。


まーよーするに何が言いたいかってーと、神経科学あるいは脳科学(笑)的な現象が何かあったからといって、それがイコール心的状態をすぱぱ~んと言い当ててるわけじゃねえ。
心理学は神経科学のサーヴァントではありませんことよ。協働できる学問なだけです。
あれ、抽象的だな。
もっとすぱーんと言うと、神経科学で扱われる脳部位や細胞や伝達物質がどうこうってだけで、勝手に「心理的」とか言っちゃーアウト。


とりあえず本気ででじたるどらっぐ☆とか言いたいひとは、ちゃんと比較する聴覚刺激作って、「周波数のずれ」とやらが「トリップ」なのか、その因果関係しっかり洗ったほーがいいと思う。
本気でドパミン出したいなら、どうもチョコレートチップクッキーのほうがいいよーな気がするぜ☆
なんかさっき読んだ本にも出てきたし。

ああでもクッキーの後は紅茶が怖い(それ違う話)。
という古典オチ。

見つけました
端的に言えば、「疫学的証拠がない」の一語に尽きると思います。デジタルドラッグやらを聞かせた群とその擬似音楽とを聞かせた群とで二重盲検をかけて、それでもデジタルドラッグとやらに効果が出るのであれば作用機序を追究して然るべきでしょう。そうでなければただの与太話ということで。
by viking URL 2010/07/28(Wed)00:34:18 編集
見つけられました
この話の場合は、疫学的に検証しようという人が出てくるかどうかも疑問に思っています。研究機関に属している研究者なら、「トリップするかしないか」をヒトで調べるのは倫理的に難しいのではないかと。かといって他種の動物でできるのかどうかわかりませんし。
・・・まあアメリカかどこかでできるのかもしれませんが。

デジタルドラッグとやらを肯定したいひとは、おそらく疫学的証拠とかほしくないのではないか?という邪推もしてしまったりします。
与太話なら与太話でおいておけばいいのに(都市伝説的な扱いならば、それはそれで需要はあるのではないかと)、へんに「科学っぽい」装いをつけるのはどうかと思いますね。
2010/07/28 01:59
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