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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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表題のような謎に挑む研究があって面白かったのでつい紹介。
http://link.springer.com/article/10.3758/s13421-016-0613-z
うちのおかんはちょっとObject namingがぐっだぐだなときが(それも頻繁に)あって、いつか自分がSemantic dementiaの当事者になるのではないかという危惧もほのかになくはないのですが、それとは別にして、子を呼ぶときに名前をとりちがえる現象というのはそこそこの頻度で発生するし、場合によってはきょうだいどころか飼っているペットの名前でとりちがえられる、というのはわりと一般的にあることらしい。
だいたいきょうだいがいるひとは似たような経験をしているときく(当社しらべ)。
きょうだい+ペットのいるおうちも。

それはよーするに、子もペットもおかんにとっては同じカテゴリだからだ、という話。
どいつもこいつも、食わせなならんし世話もせなならん。
犬も猫も息子も娘もいっしょや!
と、いうわけだ。
同じ意味カテゴリの、たいそう意味的に近い表象として扱われているということだろう。
納得…できるかな?
少なくとも人類と非人類くらいは区別してくれよ!と思うけど、まあ相手がおかんじゃなあ…
(あきらめの境地)
前回、「忘却」と「検索の失敗」の区別が…と泣き言を言っていたのですが。
そこをどうにかしてみせたという理研のプレスリリースが去年あったの忘れてた。
(論文読まずにプレスリリースばっか読んでる人みたいで正直すまん。
論文読んでないわけじゃないんだけど、めもぶろぐ向けに消化できるほどていねいには最近読めてないのです。
まあどうにかできないかちょっと考えてみる)

これは要するに、行動を忘却したように見えるアルツハイマー型認知症を発症しているマウスでも、人為的にニューロンのネットワークを活性化させてやれば、当該の記憶表象にアクセスできるようになる…つまり忘却じゃなくて検索の失敗だったよって話になるわけで。
じゃあそれをヒトに、というわけにはいかない手法だけど、ひょっとしたらなんかの参考になるかもしれない。

行動で「検索の失敗」と「忘却」を区別できる手段といえば、自由再生では失敗しても手がかり再生で成功できる例くらいしか思いつかないな…
でもそんなニッチな現象を狙い撃ちするのはめんどくさそう。
もっと洗練された方法が何かあるはず…うーん。
ここ数年で、マウスの神経細胞をいじって記憶を変化させるという研究がちょくちょくニュースに出てくるようになったと思う。
たとえばニュースサイトで「記憶の書き換えに成功」と報じられていたり。
プレスリリースで、新規に(というと語弊があるか?)連合記憶を作り出せたと発表されたり。
となると記憶というものは物質なのか?という議論がまたもたげてきそうだけども、プレスリリースにも書いてあるとおりあくまでセルアセンブリなり「現象」として現れてくるものが記憶なので、一般にイメージされる記憶物質をはいこれですよと差し出すことは不可能。
とはいえ、その「現象」を引き出すに足る物質(環境含む?)を過不足なく差し出すことはひょっとしたら可能なのかもしれない。
まあ現時点では「関係してくる変数多すぎだろ」というあたりで非現実的だけれども、ビッグデータの解析が流行している昨今、そのへんはもはや障害にならなくなる時代が来る…かも。
ただまあ、その個体(個人)にとって新しい/まったく未経験なものを「記憶」という現象におとしこむのはだいぶ大変なのではないかな。
当面は、連合記憶の研究のように、個体にとってある程度既知の材料をあつかっていく方向で考えられるんじゃないかなあ。
それだって、寝て見る夢のように、十分新規性があるように感じられるわけだし。
組み合わせの妙味ですな。
そういう期待は持てるのだけども、悲しいかなわたしはバイオ系にも工学系にも進まなかったので、こういった技術の進歩を指をくわえて眺めていることしかできない。
まあ眺めながらその「現象」の妥当性について思いを巡らせるくらいは可能か。
なんせ「現象」を検討することをずっとやってきているわけだし。
若干古いネタになるのですが、Magpieという鳥が自己鏡映像認知できるっぽいぞ!という論文があがっていた模様。
PLOS biologyの当該論文へのリンクはこちら

自己鏡映像といえば高度な知性をしめす行動のひとつとして界隈では有名ですね。
論文さがさないけど霊長類とかイカとか。とりあえず日本語レビューがひっかかったのでJ-stageリンク→こちら
鳥類でいうと道具使用で有名なカレドニアカラスとかで検討されそうなものですが、Magpieっていうのがちょっと意外。
だってあいつら、日本でいうとハトとかカラスみたいな存在ですよ(英語Wikipedia参照)。
イギリスとかだと、朝ごみ捨てにいくときにそこらにいたりいなかったりするやつですよ。
留学生寮の庭にも公園にも大学にもいる。
しかもいきなり「くけけけけけけけけけけけけけ」というまさしく怪鳥音で鳴きやがるんですよ。
ぽけーと歩いてるときにいきなり「くけけけけけけけけけけけ!!」やられたらちょっとびっくりしますよ。
見た目は黒白で、黒の一部に青緑っぽい構造色っぽいところがあってきれいなんですけどね。
でもいきなり怪鳥音出すからねあいつ。

んでMagpieって日本じゃあんまし見ないなーと思ってたんですが、あいつら実は「カササギ」なんですね(日本語Wikipedia参照)。
えっカササギって童話とかだとわりと優雅でロマンチックな鳥じゃない…?あんな怪鳥だったの…?ってなりますが、そもそも幼少のみぎりに本の中以外でこの怪鳥に会った記憶がない。
というのも、こいつらは九州のごく一部とかにしかいないらしい。
いやそのエリア行ったことあるけど、まだ怪鳥目撃したことないけどな。
んでも、カササギが生息しているということを日本における七夕伝説発祥の地の根拠にしているという話もあるそうで(ここ参照)、ご当地ではそれなりに認知度はあるもよう。

ちなみになんでそんな話にたどりついたかというとこういうニュースから。
続報?もあったもよう
うーん。Magpie、嵐の渦中になる鳥だな。

あっかんじんの自己鏡映像認知に関しては、やっぱいろんな種で検討していくのって地道ながらだいじな話だと思います。
自己鏡映像認知は、知性の現れでもあり「意識」ともある程度関連するかもしれないし。
もちろん自己鏡映像認知を伴わない知性や意識についても考えないといけないわけですが。
ふわっふわな話だけど、やっぱこういう先行研究の少ない話は面白いな。
野生環境下のチンパンジーで障害のある子を家族でケアしている例が報告されたと京大のプレスリリースにあった。
障害は、ダウン症に似ているとのこと。
それでも約2年ほどで消失してしまったというが、ヒト社会ですらダウン症の患者はそうでないものに比べてあまり長命ではないし、実際にケアをしているところが観察された点は社会性の進化を考える上でやはりものすごく重要だと思う。
障害のある子に合わせて抱き方をかえるとか、障害を伴わない子と同じ育て方をしたらたまたま永らえたというよりは、子に合わせた育て方をしたのではないかとも考えられるな。
姉にあたる個体のケア、サポートが大きかったようで、姉が出産をしてその子にあまりリソースを割けなくなった状態からあまり期間を置かずにその子が消失したというのも気になる。
あまり安直にヒトになぞらえるのはよろしくないが、どんな状態でも生まれ落ちた子のケアをしようとする社会性の起源を考えるのは、翻ってヒト社会そのものを考えるヒントともなるわけで。
…まあ結局、考えるだけになるわけだけども。
でもヒントは多いほうがよい。
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