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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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年末年始だ!ホリデーシーズンだ!
ということは決断的にSFを読むしかない!!!
というわけで冬休み(?)はぼちぼちと古い本を読んだりニンジャスレイヤー(参照)を読んだりしていく予定。
最近の日本語が乱れてるのはほぼ間違いなくニンジャスレイヤーのせいです。ていうか日本語じゃなくて忍殺語が混じっているといっていい。
ほら英語と日本語をスイッチしながらしゃべってるとだんだんまざってくるみたいなアレ。
ていうかうまくスイッチできません。
英語話者に説明しながら日本語話者に話しかけるとか難しすぎる。
バイリンガルとか同時通訳のひとすげえ。尊敬します。

まあそんなことよりニンジャスレイヤー…じゃなかった今日のSF本の話をしよう。
いやニンジャスレイヤーでもいいんだけど。一応物理書籍(ニンジャスレイヤー風言い回し)もあるし。でもわたしまだ買ってないし。
基本的に上でリンクはったWikiからまとめ読みするだけのスタイルなんだけど、ニンジャスレイヤーが楽しすぎて翻訳実況おっかけるためだけにツイッターアカウントを作ろうか悩むレベル。
ついったーのあの他人のペースで情報がくるかんじがすきになれないのだけど、でもリアルタイムニンジャスレイヤー楽しそうだしなあ。
まあめんどくさいから今後考える(こういう言い方するとたいがい実現しないけど)。

いやだからそんなことより今日は銀河ヒッチハイクガイドシリーズの続きなんだってば(自分に言い聞かせている)。
銀河ヒッチハイクガイドシリーズについては過去めも(これこれ)を参照のこと。
今回紹介するのは『宇宙クリケット戦争(原題:Life, the universe and everything)』


クリケットといえばバットでゾンビを倒せるんですよね?程度の知識しかないわたしでありますが、某国のぼすがたいそうクリケットを愛好しているので(たぶん観戦するほうだけだと思うけど)あんまし不用意なことはいえない。
クリケットはサッカーとかに比べるとわりとお上品な趣味らしいけど、その分普及率がアレだよねー。
ぼすの話でも他国はオーストラリアとインドくらいしか出てこなかったような記憶が(うっすらとだけど)ある。

そのクリケットが、ものっそい勢いでコケにされています。
…さすがだよなあ英国クオリティ!
この『宇宙クリケット戦争』は訳者あとがきによるとシリーズの中でもわりと賛否分かれる作品らしいのですが、それもそのはず、徹頭徹尾いろんなものがコケにされています。
わたしも読んでる途中リアルであげた第一声が「これはひどい」だったもの。
全方位(自分含む)に嗜虐諧謔を尽くすという英国ユーモアとはまさにこういうものをいうのだなあ(たぶん。自信はない)。
前作・前々作にもましてアーサーは間抜けでアホで、フォードは頭がおかしくて、ゼイフォードは勝手しています。
トリリアンだけが最後の良心…のようなそうでないような…
あれこれって通常運営では…?
しかしヒッチハイクガイドシリーズにふれるにつけて思うのは(特に映画版)、トリリアンはほんといい女なのに男の趣味がわるいな!
なんで往々にして頭のいい美女ってアレな男の人を恋人にしてしまう確率が高いんでしょうね。
これは宇宙の謎だな。
「生命と宇宙とその他もろもろ」の問いがわかればこういうのも解決するのかねえ。

レギュラーメンバーのほかにも、もうそりゃあもりだくさんってくらいにへんな人物がいっぱいでてくるよ!
冒頭に登場するアレもそうだし、「クリケット戦争」を起こす宇宙人もかなりひどいし、例のZZYもやっぱりたいがいだし、途中で会うひと会うひとみな理解の範疇を超えてるし。
こうも徹頭徹尾あたまのおかしい人物が登場して、徹頭徹尾コケにされまくっているのを読んでいると、「あれ?あたまのおかしくない人物なんて実はこの世に存在しないんじゃね?」って気持ちになってくるね!
並行して読んでたのが狂人ばかり出てくるニンジャスレイヤーだというのも悪い影響を及ぼしているのかもしれないけど。
でも、自分の中のささいなこだわりとか嗜好とか、他人からしたら本当にばかばかしいんだろうなー、ましてや他の惑星の生命体から見たら「あたまおかしい」としか思えないんだろうなー、ってなってくるよね!
なんだが今まで自分がくよくよ悩んでいたことがすっごくちっぽけに思えてくるよ!
…これはSFの効用のひとつだな!!


というわけで、これは「嗜虐系ギャグが許容できる人」「宇宙スケールでなにもかもがばかばかしくなりたい人」向けの本であると言えよう。
……実務で忙しいときに読む本ではないな…

…年末って家事とか雑務多いよな…
……アッハイ、問題ありません(結局忍殺語で〆る)


あ、そうそう、この『宇宙クリケット戦争』には外伝的短編『若きゼイフォードの安全第一』が収録されていまして、まあ「安全第一」なんてのをタイトルに挙げているところからも察していただけると思うんですが、震災からの原発事故という事件があった時代を生きているわれわれにとっては大変不謹慎な…まあそういう重ね合わせをしちゃうようなギャグが頻発されます。
まあ原発事故というのは過去にもあったわけだし、不謹慎なギャグなんてのはどこまでが許容範囲か難しいところなので、あんまりうかつなこともいえないんですけど、そういうあぶなっかしいネタにあえてつっこんでいくのも英国ギャグの定番といえば定番かなあ、と。
(王室ネタとかギャグの定番だしなあ。それでいて王室の威信問題には敏感だし)

しかし最後のオチ(これは不謹慎ネタとはまたちょっと違う)がね…
いやオチをばらすことはできないんですけど、なんでこうも英米文化ってこのオチ好きなの!?と思ってしまいました。
これ系ギャグは他にもSCPで見たなあ。
(SCPについては非公式日本語翻訳版参照)
SCPはわたしの中では今年の夏に一番流行ったので、日を改めてじっくり書きたい気持ちもあるけど、今はなんか客層が変わってるそうなのでもうちょっと様子見。
SCPって何?ってひと向けに簡単に説明すると、要するにネット版百物語オブジェクト指向(そのオブジェクト意味ちがう)といったところ。
んで『若きゼイフォード~』のオチとかぶってるのはどれか、って話なんですがそれ言っちゃうとオチがモロバレという。
なのであえて教えない。
まあ「オチがかぶってる(SCPのほうは出オチだけど)ものがあるよ!」ってだけです。

文化が違うっておもしろいなー(あたりさわりのない結論)。
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