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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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へーいSF分を補給しにきたぜ。
というわけで今日は古典『ソラリスの陽のもとに』だぜー。

なんでいまさら古典かってーと、「失敗したくなかった」「レムを持つべき場面があったのに持ってなかった」「かろうじてまだトールサイズじゃなかった」などの理由。
しかしこの邦題は、古い映画の翻訳魂っぽいニホヒがするねー。
賛否両論あるだろうがわたしはカタカナ書きで原題そのままとかあまり好まぬのだよ。
あ、『レ・コスミコミケ』は例外ね。
あんなんどうやって訳すというんだ。
しかしカルヴィーノに出てくる人名の訳はあれでいいのか議論があるのではないか。
いや今日はカルヴィーノの話はいいんだよ。

古典ですがネタバレをしないようになかみをざっと言うと、
地球の物理法則・生命の定義(って何だろうね?)が通用しない不思議物体(通称「海」)に覆われた惑星ソラリス。
「海」が何であるのか仮説は百花繚乱だけど何一つ明らかにならない。
主人公ケルビンは心理学者としてソラリスに駐留し調査を行うステーションに赴く。
だが「海」は思いもよらぬやりかたで研究者たちと関わることに…!
的なかんじ。

向こうもんのSFでは、心理学者が極地に出かける話多いよね。
(『火星年代記』の調査団にもいた)
日本のイメージだと、心理学者って「文系=ロケット乗らない」なかんじがする。
ロケット乗る心理学者とかかっこいいなあ。あこがれるなあ。


まああほなはなしはおいといて。
構造も異なる、行動様式(?)も異なる、それでいて何かしらのアクションを起こす“物質”を果たして生命と呼べるのか、そして“意識”を持つ、“思考”を持つと考えられるのか?
この問いは昨今(といっても随分息の長い“昨今”ですが)神経科学屋さんでも流行の「意識とは何か」という問いにダイレクトにへんな方向からアタック加えていて面白いと思う。
思考実験のひとつとして、ソラリスの「海」は意識を持つといえるのか?という問題を考えてみると面白いかもしれない。

何があったら“意識”なのか?
外界情報を取り込んで、その体内(?)の何か(意識???)によって反応したりしなかったりしたらそれは自由意志?
ヒトとまったく行動様式が異なる「生命」の「行動」が意識的な行動であるかどうか判断することは可能なのか?
思考実験なんで問いを立てたところで袋小路なのですが、想像するだけならフリーのアミューズメントですよ。
これが50年以上前の問いだとか。
ヒトの歩みって遅々として進まない。


あとデコーディングっぽい話もちょこっとだけ出てくる。あくまでちょこっと。
とはいえ古いSFなのでたいがい脳波です。
脳波を調べるだけで何考えてるかわかるとか。
現代にいるわれわれからしたら素朴で羨ましいぐらいですが、それだけfMRIってすごい発想だったんだなあ。
「調べる」っていってもいろいろあるじゃんね。
まあ『ソラリス~』では波のパタンがどうこうという話が出ているあたり、EEGにSVMって考えるとむしろ現在がSF。

波がどうこうとか言ってるのはまだ良質SFですね。
例えば海野十三なんかだと、悪の天才科学者が自分の脳を他人の体に移植して他人をのっとって好き放題!みたいな話があったよーな。
免疫とか神経系とかこまけぇこたぁいいんだよ!(AA省略)
あれですよ、怪獣映画のポスターみたいな色彩ですね(要するにB級ソフトSFっていうかB級すこしふしぎ。いやすこしどころじゃねえよというツッコミはご愛嬌)。
まあ怪獣映画やB級映画はそれはそれで味わい深いので、そーゆー楽しみ方をするのもまたひとつの嗜み。

いや今日は海野十三じゃないんだよ。レムだよ。古典的名作だよ。
いつもどおり話がとっちらかりまくりです。

んでデコーディングの話に戻れば、その「波」を解読できたからといって、その波を送れば受け取り主が波に相当する思考を読めるのかってーとまた別問題。
そこにさらに、まったく違う行動様式、ならばこそのまったく違う認知の「生命」の波を読むことなど可能だろうか?
パタン分類ができても、分類の意味するところはわからないように、それが情報として扱えても、どうやって「意味」に到達できるのか?
・・・まあここが解決できたらほんとに現実がSFだよねー。


しかしあれだよな、考え方次第によっちゃ今自分らがおかれている現代科学がSFだとか、しかも自分の関わる研究がSFにつながるかもーだとか、無駄にテンションあがってしまうよな!
読むだけじゃなくて、実践するSF。
わくわくする。

まあそのへんおいといても、すこしふしぎな叙情性ある文章ってのもいいやね。うるおいがひたひたするかんじで。

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