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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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せっかくがっかいでみーはーしてきたのだからそれをめもっとこうぜの会。
こないだのRizzolattiを第1回としてむりくりの第2回をお送りします。
今年はなんとあのPosner御大がいらっしゃったのよー。ってもうみんな知ってるか。知ってるわなー。
視覚的注意にちょっとでも(あるいはうっかりでも)さわったことあるならば名前は聞いたことあるはずなレベルの有名人なので、あんまし注意とか興味ないくせに野次馬してきたよ先週。

どうでもいい感想。
意外に渋い。
日本人向けに、すっげーゆっくりしゃべってくれる。
すっげー強調してしゃべってくれる。
あげく、聞き手(つまりわたし)が何が重要ポイントかわからんくなる。
あげく、そもそもの内容が理解できんくなる。
・・・いやまあわたしのリスニング力が半端なくだめなだけなんですけど。
最初わかってて聞いてるつもりでも、だんだんわけがわかんなくなってくる・・・なんかマンガの催眠みたいだな。
という不謹慎極まりない感想。
本気でどうでもいい。

あーあとしょっちゅう冗談とばしてた。
わたしが理解できて思わず笑ってしまったのは、情動研究の話をしてて、「こわいと思うもの」の例に「学生にとっての専攻の教授とかねー」って言ってた。
けっこー皮肉屋さんなんですね。


そんなことよりも講演の内容ですよ。
こないだと同様、自分が理解できたとこだけめもっとく。
・・・もっとちゃんと理解してたであろう先輩に話を聞いたほうがたぶん確実だったな・・・
まあいいや。所詮自分用めも。

いちおうしまう。



テーマとしては、「注意の発達」ってとこらしいです。
どっちも親しいひとがやっててどっちもよく知らねー。
・・・あかんやん。

さて気を取り直して、内容。

○注意の要素3つ 
Alerting:視床とか後頭葉らへん担当
Orienting:SPLとかFEFとかTPJとか色々
Executive:PFCとかACCとか←こいつはself regulationに関わる

○Stroop課題なんぞにあるよーなconflict状況では、背側ACCが他の部位に調整的に働きかける
腹側のほーの帯状回は何かってーと、情動らへんに関与するっぽい

○conflictを解決しようと努力するのに、Executiveな注意が関与。
こどものExecutive注意は、ToMとか報酬を後までがまんする能力(?)とか意識の発達に関与。
青年の場合は、反社会的行動にはしらんよーにするのに関与。

○connectivityもこどもとおとなでかわってくる。
ACCやPFCのconnectivityの密度とか。

○伝達物質の研究もした。Nature Reviews Neuroscienceに論文あるらしー。
あと伝達物質の発現に関与する遺伝子の研究もした。
Alerting:ノルアドレナリン
Orienting:アセチルコリン
Executive:ドパミン

○ADHDの遺伝的要因候補として、11p15.5という染色体上で、DRD4という遺伝子(ドパミンD4受容体遺伝子)が7回繰り返して出てくるかどうかというのがあげられるらしい。
(学部のときの受けた遺伝学の講義をうっすら思い出すに、mRNAが読んでアミノ酸作ってもらう特定パタンが、なんでか7回も繰り返されてるってこと・・・のはず。しましまが濃ゆ~くなったりすんのかな?ということは染色体が分離するときになんかやらかしたのか?)
で、中国系アメリカ人に限定して、7回繰り返しがあるひとvs.ないひと、High quality parenting vs. Low quality parentingで衝動性を比較。
(虐待とか絡むんかと思った・・・けどちがうみたい。
www.synapse.ne.jp/~shinji/jyajya/wadai/adhd-gene.html
を見るとひとりっこかどうか、って話か?)
繰り返しありでLow quality parentingだとすげー衝動性高い。High quality parentingだとめっさ低い。
繰り返しなしだととんとんくらいか、むしろHigh quality parentingのが衝動性ちょっと高い。
でもこーゆーの言語とか文化的要因も影響するんだよねーっていってた。

○注意の訓練とかやってみた。TiCSにレビューのっけたよって言ってた。
WM課題だとN-backとか。
(N-backだいにんきだなー)
おとなと6歳児で、2ヶ月の訓練ありなしで比較。
訓練課題よりもExecutive注意を必要する課題でも、訓練あった群のがよくできた。

○血中コルチゾール濃度とストレスコーピングの関係とかやってた。PNASに2007年のったらしい。

○resting state MRIもやってる。
Diffusion Tensorもやってる。
なんでもありか。


理解できたのこれぐらい。
・・・実は途中ちょみっと意識とんでたというのはないしょ。
いやだって大講義室で暗いとかそりゃねむいわ・・・
はいごめんなさい。
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