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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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いらすとやさんがイラストレーターの仕事を奪う!って言いだしたひとがいるらしいね。
(今回のネタ元はとげった多め)

まあネットの言説によくあるパターンで、これも対象が大きすぎる
いらすとやさんが奪うパイは、Microsoft Officeでクリップアートとか描いてたイラストレーターの仕事だろう。
要するに、無料あるいはごくわずかなリソースで、小さな絵をちょっとだけ添えたい連中の要望を満たすパイだ。
Officeが2013になるまでは、クリップアートでよかった。Officeを買えばクリップアートが利用できた。
でもOfficeが2013になってからは、クリップアートはなくなってしまって、クリップアートをつかえたはずのツールボタンからはネットから画像を探すようになってしまった。
ネットの画像なんて、ちゃんとつかえるかウラをとってからじゃないとそもそもつかえない。
だったら、こちらの利用条件にあった画像素材サイトを見つけてそこを利用したほうが早い。
そういう目的に、いらすとやさんはものすごくぴったりフィットしてしまった。
そりゃあ利用されるよ。
てかしてるよ。

著作権的にあぶない橋を渡りたくなくて、でもつかえるお金やリソースがものすごく少ないところってようするに公的機関ですよ。
だからお役所はいらすとやさんにとびついたんだよ。
んでもって、法人ではあるものの公的機関っぽい性格をもつ大学でも、いらすとやさんに世話になることはあるわけよ。てーかわたしが世話になってるよ。
授業用にパワポのスライドつくるじゃないですか。
ふっつーに授業内容つっこんだだけのスライドつくると、クレームがくるわけよ。
「文章ばっかりで見づらい。絵を入れてほしい」って。
いやマジで。
そらー挿絵のあるラノベ流行るわ。いやラノベもおもしろいやつはおもしろいけどさあ。スタージョンの法則はすべてに適用されるね
それはともかく、一部の学生は、絵があることに安心するんですよ
文章だけだと理解しようという試みを拒んでしまうけど、絵があれば少なくとも理解しようという試みの入り口には立ってくれるわけですよ。
そこから先、ちゃんと進んでくれるかどうかは、わたしの力量と彼らの実力にかかっているわけですけども、とりあえず入り口に立ってもらえるんだったらそりゃ絵くらいつけますよ。
んでも、絵はあくまで促進剤であって、本業じゃないんですよ。
時間が無限にあったら、自前で絵かいたりもしますけど(実際どうしてもいい画像素材がない場合は自分で作る)、できれば絵よりも授業のなかみに注力したいわけですよ。
だからぱぱっと絵をつけられるクリップアートめっちゃ重宝してたのに、「利用数が少ない」とかいう意味の分からん理由でクリップアート削りよってからにちきせう。ほんとかー?ほんとに利用者少なかったんかー?そもそも利用者どうやってカウントしてたんよー?
そんなところに、すげー豊富な例で寛容な利用条件のいらすとやさんが現れたんですよ。
そりゃあ利用しますよしまくりますよ。もちろん利用条件の範囲内でね。
んでクリップアートつかってた勢が、いらすとやさんに至るまで何つかってたかって、それはやっぱり無料素材なわけで、イラストレーターのお給料を減らすようなこたぁないわけよ。
だって授業資料の準備なんて、よっぽどかっちりしてるとこならいざしらず、基本は自前なのに、イラストレーターさんにお給料払うような余裕ないもの。大学でいえば、運営費どんどん削られてるし、公的機関だって人件費削減がすげーいいことのように語られてるでしょ?そんななかでイラストレーターさんに発注なんてかけられないですわ。つーか不正使用を疑われますわ。
授業とか実際の業務につかうんだから不正もなにもないと思うんだけど、「不要もしくは無料でできるはずのこと」扱いされるだろうからね。いや「授業をわかりやすくするためにイラスト予算をつけましょう」って提案したことないから、本当に拒否られるかはわかんないけど、まあ今のご時世なるべく自粛緊縮でいきましょうってなってる空気あるからね。結局空気かよわけわかんねーな。

まあでも、世の中おかねはあるところにはあるそうで、プロジェクトの宣伝のためにホームページ開設費用とかがきっちり組み込まれているようなところもあるそうなので、そういうおかねをつかえるようなご身分になった暁には、大型予算でいらすとやさんに発注かけて、めちゃくちゃかわいくてシュールでわかりやすいページとか作れたらいいな、って夢想はする。
あくまで夢想。
んでも、そんなふうに、トライアル/お試し素材で「あ、これいいやつだわ」って思ったお客さんが将来発注かけてくれますようにってビジネスモデルなんでしょ。
いらすとやさんの素材の使い勝手のよさを知ってる人間が、いざそういう素材にお金かけられるようになったら有料利用する可能性ってわりとあるよね。
んでもって、ちょっと前に話題になってたけど、公的機関って「ポンチ絵」を要求する/されるもんなんですよ。
まあ基本はパワポとかで四角形に文字いれたり矢印つけたりして自作するけど、イラスト部分はなんか素材が必要になるよね。
なんせ「ポンチ絵」はキャッチーで親しみやすいものであればあるほどいいって言われているからね。
となるとここにもいらすとやさんの需要があるわけだ。
んで大型予算のポンチ絵って、図作成に予算つくんじゃなかったっけ?(くわしくしらない)
これをふまえると、来年か再来年あたりには、いらすとやさんの作った「ポンチ絵」をどこかの省庁のページで拝める日がくるんじゃないかな…
そう考えると、無料でいらすとやさんにポンチ絵をつくってもらっ例の「スーパー日本人」プロジェクトめっちゃおいしいな。自慢できる。

じゃあいらすとやさんのパイを奪いたいイラストレーターはどうすべきか。
技術を磨く云々はもうわかりきってることだからすっとばすとして(「ポンチ絵」に対応できるようにする技術ってなんだろう…)、やはり営業の道をつけるしかないんじゃないかな。
いらすとやさんは「無料で利用できる素材を豊富に用意する」ことで営業かけたともいえる。
おんなじような道を選んでもいいし、ポンチ絵ギャラリーつくってポンチ絵能力をアピールしてもいいし、大型予算を動かしそうな個人に直接売り込むっていう手ももちろんある。
なんにせよ、「なぜいらすとやさんは便利だと思われているのか」をふまえないと、そのパイを奪うのは難しいんじゃないかな。
まあ別のパイを狙うイラストレーターには関係のない話だとおもうけど。

個人的には、大学でするようなアクティビティをしてる人物のイラストがすげー豊富にあることに助けられてます。
そういうのを授業のつかみとしめに1、2点いれとくだけでも、学生の反応がちがうんだよなあ。
そういう「絵があること」で入り口に立てるような学生が長じて労働者になることで、「ポンチ絵」を求める空気(また空気だよ)が醸成されていくんじゃないかなーという気がしてる。
そう考えると絵ってすげーな。

なんかていねいに言おうと思ったらとちゅうですます調になっちゃった。まあいいか。
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