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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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ちょwwwwwww
ある意味祭りキタコレ!
http://www.j-tokkyo.com/2008/C12N/JP2008-154596.shtml
iPS細胞で死者復活とかwwwwwwwww
なんという盆踊りwwwwww
これは草を生やさざるを得ません。
ちなみにこの特許出願者の名前でぐぐると、もう既に祭りとしか言いようがない状況に。
うわあ。
こんなとき私とネタ感性がかぶっていて祭りを楽しんでくれる先輩は出張中。
んもう!帰ってきたらネタ攻めですからね!
ほかにもネタを仕入れとかなきゃ!

http://mainichi.jp/select/science/news/20080819k0000m040147000c.html
とりあえずはこれかなあ。
なんとういう骨相学w
と言いたいところ。
こういうのに対して何を言えばいいのか。

まあこのへんへの反論は余力のあるときにでもじっくり。


あとグレッグ・イーガンの『しあわせの理由』を読んだよ。
うちらの分野にわりと関係するなーって思ったのは、表題作と「血を分けた姉妹」。
ネタバレ含む研究反省は続きのほうで。
でもできればこれ研究者のひとには先に本を読んでほしい。
貸すから!私が貸すから!
ぜひ読んでほしい。


ちなみに前回の信頼性係数の話を英語で書くの大苦戦です。
もう文章で書くのあきらめて、Wordの数式エディタをつかいました。
まさか文系のはずの自分が数式エディタを使うとは。
数式なんてLaTexでしか書いたことないです(その時点で発言が文系離れだというダウト)
でも文系だから、論文LaTexで受け付けてくれるとこないんだぜ!
これでエディタやレビュアのとこで数式がちゃんと表示されなかったらうらみます。
主にまいくろそふとを。

そして今読んでる統計の本、誤植に気づかず計算があわないのを小一時間悩んでた。
うはーあほな。
こんな単純な誤植カンベンしてください。

きょうもまたみんなでらーめんをたべにいったよ。
こないだとはべつのおみせだよ。
たまごのっけしてくださいってたのんだのにそのちゅうもんがなかったことにされたのでさみしかったです。
でもかえりにさーくるKであいすをかったよ。
あー。
バニラとレモンの二層仕立てアイスうめー。


さて。
イーガンの話に戻ります。
「血を分けた姉妹」、何がもの悲しいかって、これがヘルシンキ宣言がっつり無視された世界を描いているからです。
(いきなりネタバレ)
双子の姉妹が遺伝病で発症する。
んでもって、本人のあずかり知らぬところで偽薬実験の対象とされた妹は死ぬ。
主人公の姉はそれと気づかず、治療薬で病気がなおる。
参加意思なき投薬実験、三重盲検。
三重盲検は、法律によって合法とされたわけではなく、
三重盲検を違法とみなすような法律が骨抜きにされている、ということを主人公は突き止める。
うわあ。

・・・もちろん、主人公に感情移入して義憤を感じます。
んが、
このような事態がありえないと言い切れる、だろうか?
いや、本当なら「ありえない、ただのSF」と切って捨てて娯楽小説読みとして楽しめばいいはずです。
ただ。
「ヘルシンキ宣言めんどくせえ」と思ったことはありませんか?
「承諾とか関係なしにばしばし被験者とれればいいのに」って思ったことはありませんか?
そこに、ちらりとこのSFがフィクションでなくなる芽が潜んでいると思います。
現に、ヘルシンキ宣言まるで無視したような話がT大医学部でありましたね。
http://www.asahi.com/health/news/TKY200807100371.html
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080711-OYT8T00502.htm

(どうでもいいが、↑のソースで読売には「ヘルシンキ宣言」という単語が含まれておらず、
朝日にはちゃんと記述がある。
ネットでは、捏造だの左翼だの韓・中よりだの批判もあるらしいが、
科学欄と文化欄・読書欄が充実しているのは美点だと私は思っている。
もういっそ社会欄なくていいよ。叩かれるような記事書くくらいなら。
いっそ科学欄と文化欄と読書欄で埋め尽くして、
本気で知的エリート養成雑誌みたいになってくれればいいのに@極論。
昔のイギリスみたいに、読者層がぱっかり分かれてればよかったのか?)

論文を「通す」こと、成果をあげることに注力しすぎて、患者さんがおいてけぼり・・・
この芽が大きく育ちすぎると、「科学的正確さのために」三重盲検で、偽薬群の致死率がかなり高くなるという現象も、おきないとは言い切れない。
疫学はあまり詳しくはないのですが、症状が悪化しているのが明白なら、死に至る前に偽薬投与を中止して、治療効果の見込める薬に切り替えることはできないもんでしょうか?
ま、「所詮フィクション」なので、うだうだ考え込んでも仕方ない話ですけど。
この短編を、「所詮フィクション」と笑い飛ばしていられるような状勢が続くことを願います。


んでもって、「しあわせの理由」。
あれ、ブラッドベリに「よろこびの機械」ってなかったっけ?無関係?
まあそれはまた今度でいいや。
以下ネタバレ。
おおざっぱに言うと、病気に感染した神経細胞をウィルスつかってあぼーんしたら、しあわせを感じるところが全滅しちゃった。
人工的にその部分を再構築したら、選択性がなくなったから、インターフェイスをつくって強制的に選択性をもたせた。
選択性をつくって恋に落ちたはいいけど、来し方を告白したらふられちゃった。
という話。

もちろん、”「しあわせ」なんて多義的なものが、たったひとつの神経伝達物質でできているなんてありうるか?”というツッコミは思いつくさー。
一応この短編に出てくる物質は存在するみたいだが。
(ロイエンケファリンというが、
ロイシン・エンケファリンというのが正式名称っぽい。
どうも「しあわせ」というより鎮静効果っぽい?いやもちろん上記の理由で断言はできませんが)
ただ、脳科学を研究領域とする上での「こわさ」はみしみし感じられる。

だって、治療段階では、その副作用は想定されてなかったんだよ。
未だに人類にとって脳というフィールドは、「なにがおこるかわからない」場所なんだよ。
てんかん治療で側頭葉の一部を切ったら健忘症になっちゃった、って話みたいに、ある機能を担う(正確を期するなら「ある機能に関与している」)部位は、たぶん”ほかの機能にも関与している。
脳の機能は、きっと相のようなものなのだと思う。
なにかが欠けると違うものになってしまう。
けど、機能をその一部に帰することはできない。

その「相」というものを考慮に入れ忘れると、きっととんでもないことになってしまう。
そういう、警告ともとれる。

そして。
主人公は「薄気味悪い」といってふられる。
「人間らしさ」を回復するために受けた治療で、まるで「ロボット」のような仕組みを手に入れて、「人間らしくない」と思われてしまう。
なんたる皮肉。
そしてその皮肉はそのまま、脳科学を応用しようというひとたちにはねかえってくるわけです。
たとえばBMI.とか。
もちろん、「じゃあ人間らしさって何なの?」という疑問は湧いてくるというか、むしろ私が主人公をふったヒロインを問い詰めたいわ。

んでも、義手や義足に対する違和感がないか、といわれれば、私はNoと答えざるをえない。
じゃあ、義神経は?
そして、その違和感の正体は何?
その違和感は乗り越えられるものなの?

「所詮はフィクション」、だけど、そのフィクションがちらりと見せる棘は、案外わたしたちの研究にだいじなポイントを、こっそり突いているのではないかなあ、と思うのです。

だから読んで!ぜひ読んで!

どうでもいいけど、イーガンはハードSFの代表で、ブラッドベリはソフトSFの代表みたいな扱いなのかなあ。
どっちもすきな私は単なるSF好きか。いえ単なる本好きです。
イーガンもブラッドベリも、底に流れる詩情は似てると思うんだけどなあ。
そう思う私は異端ですか。ええそうですか。
どっちもおもしろいのに!(そういう問題ではない)

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