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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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そういえばこのネタをひろうのを忘れていた。
チンパンジーもおさけをのむという霊研の研究が発表されていたというネタを。
(霊研のプレスリリースはここで、京大のはここ

いやあこういうフィールドワークネタすきなんですよ。
なんせ自分がフィールドワークしない人なので。
でも話をきくのすげーおもしろい。

フィールドワークで確認されたことは、ヤシの樹液が発酵してアルコールが生じたものをチンパンジーが摂取している姿。
彼らが酩酊状態にあるかどうか、すなわちよっぱらいであるかどうかはわからない、と。

でもこれヒトでもたいがい難しいよね!
いやへべれけになってて明らかにだめになってるやつとか、もう呼気からアルコールが検出できるとか、そういうのは一応観察できるけど。
多少のほろよい程度って、どうやってよっぱらいかどうかを定義するのだろう。
生理的指標?行動的指標?

それに、「集団でのんでた」ってとこもポイントだよなあ。
単に高カロリーなものに複数個体がたかってただけかもしれんが。
ヒトのように、おさけで何らかのコミュニケーションをとっている可能性もないとはいえない。
社会的関係が、おさけで変わることだってありえるかも…?

いやあ、よっぱらいって、実は認知的にはとっても高度なことをやってるんですねー。
ふと、三宅なほみ先生がなくなられたことを耳にした。
ウィキペディアにも反映されてる→ここ

びっくりした。
それはもう、すーっごくびっくりした。

自分が話を聞いたことのある先生がなくなるなんて。
そんなことがもう、起こってしまうなんて。

そんなことは、もっともっと先のことだと思っていた。
そんなことは、もっともっと年寄(失礼)のすっごくえらい先生に起こることだと思っていた。
まさかそんな、あんな若々しくて学生にも気さくに話しかけてくださる先生に起こるなんて。
それはもう、本当にびっくりした。

先生のご冥福をお祈りいたします。
ナショジオで面白い特集をやっていた。
まとめこちら

なんと、イルカに言語をつかわせようとしている研究者がいるのだそうな。
おもしろがりはするものの、なんだかんだいって比較認知は専門外だからさっぱり知らなかったよ……

まあこのへんのややこしいことをヒト以外の種(特に霊長類)にやらせようとすると、「それは単なる対連合学習ではないのか」という批判が常につきまとうもんなんですが、ヒト乳児~幼児も(あるいは学習初期の児童・成人だって)最初のうちは対連合学習からスタートするはずなんですよね。
そこから、どれくらい抽象度を高めていけるか、が問題なはず。
言語というのはもともと恣意的な音もしくは記号の並びで、しかも連合されるべき対象は確固たる一物体ではなく漠然とした意味カテゴリ。
抽象度でいえば抜群に高い。
その前の段階、意味カテゴリですらどの種で可能でどの種ではできないのかすらまだよくわからんというのに。
イルカはどこまで抽象度を高めることができるのだろうか。

第3回を読むと、三段論法的な連合は可能なようす。
第4回を読むと、カテゴリ的な連合もできる……のかな?ちょっとよくわからない。
「動詞」をつかわせる試みをしているそうなので、まあ意味カテゴリ的な理解&使用を目指しているのは確かだろう。「行為」は常に1回限りであり、文脈もまたその時々によって違うのに、それを1つの単語でまとめようというのが動詞だから、抽象度は(比較認知的には)高いほうだろう。
模倣的な話もあるけどそっち方面には実はあんましわくわくしなかった。
やっぱり認知を考えるうえではカテゴリ認知は避けて通れないぜ!と思ってるからか。

あと、「イルカ」って種を選んだのもおもしろいよなあ。
まあ「イルカがせめてきたぞー(画像省略)」みたいなネタ方面もちょっとはあるんですが、やっぱ抽象度の高い認知って霊長類がメインって雰囲気ありますからね。
霊長類どころかサルですらない。
まあそれ言っちゃうと鳥類のかしこいやつ(とくにカラスとか)だってそうなんですけど。
霊長類って霊長じゃないかもなー、って言われてもしかたない(でもそれは言い過ぎって言われてもしかたない)。

それと、やっぱりもともとの生活様式というか身体構造というか、そういうハードウェア的側面は無視できないなあ、と。
ヒトじゃない霊長類ってあんまり音声コミュニケーション豊かじゃないっぽいし、そういう咽喉してないっぽいので、音声言語という面では不利だろう。
イルカはエコロケーションするし音声コミュニケーション豊かっぽい?(詳しくは知らん)ので、音声言語学習では有利なのかも。

でもそういうこと考えると、音声とかヒトにとってわかりやすいモダリティ以外の方法で抽象的な認知やコミュニケーションを行ってる種もひょっとしたらいるんじゃないかな……ってなかんじで妄想ひろがりまくりですよ。
最早、ヒトの説明に「言語をつかう唯一の種」って言い回しは使えないんじゃないかと(←先走りすぎ)。
とはいっても、これほど多様に扱えるのはやはりヒトだけなんだろうけど。
このへんは道具使用が通ってきた道だな。

うむ。今後が楽しみ。
あとやっぱ、こういうかんじの話も一度ゆっくり考えてみたいと思ってる。

こないだ見つけて非常に気になった論文貼る。
Short-Term Memory Affects Color Perception in Context
あんまり詳しく読めてないんですが、特定の文脈での色知覚に対する色記憶がどう影響してくるかというお話。
いやまあ論文自体もなかなか面白いと思うんですが、それ以上に気になったのはPLOS ONEが作ってるSubject Areasの項目。
 Memory
 Psychophysics
 Sensory perception
 Color vision
とかはいいんですよ。至極まっとうだし、こういう領域の研究者ならこの論文たしかに興味持てると思う。

問題はその次。
 Tomatoes
っておまえー!
いやたしかにアブストで「買い物するときに熟したトマトと未熟なトマトを見分ける」みたいな例引いてるけど!
トマト画像実験につかってるけど!
これトマトの研究っていっちゃうのちがうやろー!!

ってものっそい画面に向かってつっこんでしまったんですけどこれどうなんですかね。
PLOSさんとこのSubject Areasって投稿者自身が設定するものなんでしょうか。それともPLOS側が設定しているのでしょうか。
筆者のおちゃめなボケなのか、タグとか自動生成しちゃう系自動設定のたまものなのか。
PLOS系に投稿したことないんでわからないのですが、若干気になります。


あとやっぱり、記憶を抜きにしてわれわれの行動(知覚もね)を語ることってできないよねー。とは思った。
こういう方向の研究好きなんですよ。
すべては記憶。記憶なのだ(ふろしき広げすぎ)。
以前、「dual N-backというワーキングメモリ課題を練習することによって知能が上昇する」という研究・それに対する反証を紹介しましたが(過去めも参照)。
反証は多々あれど、そもそも「上昇する」ケースが1こもなければ最初の論文が出るはずもないですよね?
ということは、なんらかの要因が加われば、ワーキングメモリ課題の練習で知能を上昇させることも可能なのでは…?
(たとえば、「高齢者」という要因など)

なんてことを考えていたら、おどろくべき実験を見つけたのでめもっておく。
Smith, et al., (in press). Tea and working memory training improves fluid intelligence. JCPNS
なんと、お茶(この実験は英国で行われたので紅茶ですが)を飲みながらワーキングメモリ課題の訓練を行った場合、知能が上昇する確率が高くなるというのです。
お茶のもたらすリラックス効果、集中力増強が影響しているのだとか。
ふだんよりリラックスしなおかつ集中している状況でないと、練習効果の汎化はみられないということでしょうか。
これ、緑茶でも同じ効果が得られるかな?
さっそくこまかい実験手続について、もう少し詳しくみてみましょう。
「つづき」をご覧ください。


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