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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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いろいろため込んでいたHDDがお亡くなりになりました。
ここのブログ関連でいえば、お茶ネタ用の画像が虚空に消えました。
いやカメラからの分はあるはずなんですけどね。整理とかしてない分がね。
あとブログ下書きとかね。


サルベージできた下書きで、そこそこ重要そうなものを書いておく。
前所属でやったNIRS実験のしかためも。

************

血流動態なので、イベントよりブロックが得意。
できればブロックの長さは20秒以上がいいといううわさ。
MRIのほうが力技(=すごい信号処理)でもうちょい短くてもなんとかする方法がツールとして配布されてたような気がするが、NIRSのほうはやってみる人口だいぶ少ないし、わたし自身が信号処理とかだめだめなのでとりあえずそのへんに関しては保留。

頭皮になんか設置するかんじは脳波測定に似ている。
脳波測定でつかう電極に相当するものはoptodeという。日本語でなんて訳すのかはしらないが、わたしはとりあえずプローブと呼ばれていたのを聞いたのでプローブと呼ぶ。
プローブは送光(T)と受光(R)があり、この2つの組み合わせで血流動態を測定する。
なので、送光プローブと受光プローブの間が測定できる場所(チャネル)になる。
チャネルがうまく自分の測定したい位置にくるようにプローブを置かなくてはならない。
とはいえ、脳波とおなじ置き方をするくらいなので空間解像度はお察し、「だいたいこんなかんじ」でもだいたいいいんじゃないかなーと思う。まあ脳波のひともあんまり部位についてとやかく言うイメージないし。
まあそうはいってもてきとうに置いててきとうに撮りました、では妥当性も信頼性もぐっだぐたなので、基本的に脳波の電極の置き方に準じる。
とはいってもわたしは脳波の実験したことないので最初はえらいとまどった。
脳波の本何冊か読んでみたり。
まあさくっとだいたいのところをつかむには
http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/content.php?pid=686338&sid=5708879
のサイトがわかりやすかった。
いわゆる10-20法というやつで電極をおく位置を決めるやりかたです。
ざっと解説しておく。

nasion:鼻根(鼻の付け根の一番へこんでいるところ)
inion:後頭部結節(うしろあたまのなんかぽこってなっているところ。最初は???だったが、5,6人分ほどうしろあたまをさわっているとだいたいぱっとわかるようになる)
の間の長さをはかり。
左右の耳介前点(耳の穴の斜め上前くらいにあるぽこっとしたとこ)の間の長さをはかり。
この両方のちょうど真ん中がCz。

で、そこからFpzとかOzとかを算出。
Fpzは、鼻根からCzにむかって鼻根ー後頭部結節の長さの10分の1のぼったところ。Czからなら0.4かけた長さ。
Ozはその10分の1を後頭部結節からCzにむかってのぼったところ。
T3・C3・C4・T4は左右の耳介前点間の長さを分割。
T3:Czから左に左右の耳介前点間の長さに0.4かけた長さ分おりる。
C3:Czから左に0.2かけた長さ分おりる。
C4:Czから右に0.2かけた長さ分おりる。
T4:Czから右に0.4かけた長さ分おりる。

その後左側のFpz-T3-Ozを通る外周の長さを測定。分割してFp1・F7・T5・O1とする。
Fp1:Fpzから外周0.1分の長さで後ろ
F7:Fpzから外周0.3分の長さで後ろ
O1:Ozから外周0.1分の長さで前
T5:Ozから外周0.3分の長さで前
また右側のFpz-T4-Ozを通る外周の長さを測定。分割してFp2・F8・T6・O2とする。
Fp2:Fpzから外周0.1分の長さで後ろ
F8:Fpzから外周0.3分の長さで後ろ
O2:Ozから外周0.1分の長さで前
T6:Ozから外周0.3分の長さで前

あとはだいたい、前にある部位と後ろにある部位の中間地点に置くことになる。
こまかいので省略。

拡張10-20法というのも最近はつかわれているようで、こっちも場所決めはまあふつうの10-20法とほぼ同じだが、新しく名前がついた位置があったり古いほうと位置の名称が違うので注意が必要。
まあ新しいのはいいとして名称がかわったのは
T3→T7
T4→T8
T5→P7
T6→P8
なのでとりあえずそこだけは注意。
参考にした本は「心理学のための事象関連電位ガイドブック


で、狙った位置にチャネルがくるよう祈りながらプローブの帽子なりバンドなりを装着。
髪の毛をわさわさかき分けてプローブをセット。
あとはNIRSの測定装置のほうで、ちゃんと測定できるか確認してから測定開始だ。
このへんはNIRSの機械によっていろいろあるだろうから省略。

あ、測定開始前にしておくことがあった。まあ測定後でもいいと思うけど。
MRI構造画像とか、なんかMNI座標を特定してくれるすごい機械とかが用意できない場合は、各実験参加者のプローブの装着状態を写真に撮っておくとよいそうな。
あとNIRS-SPMにかけようとおもうと、だいたいの頭の大きさからプローブの座標を推定する必要があるので、頭の縦横の大きさをはかっておいたほうがいい。
そんで楕円として近似して、基準となるところからプローブまでの距離を推定して座標を推定しないとNIRS-SPMにかけられないから注意。

測定が終わったら、測定装置である程度分析もできるらしいけど、いろいろいじることを考えたらデータをいらえる形に出力して解析用PCでこねくり回したほうがよいだろう。
とりあえずデータをもっていこう。


※このあとNIRS-SPMに挑むがやや挫折したため、てきとうなGLMでお茶を濁した。
いつか(いつ?)リベンジしたい。
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