忍者ブログ

めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

2017/10    09≪ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  ≫11
久しぶりにがっつり心理の話をしよう。
まあがっつりといっても自分の専門とはちとずれる話なので、まだ知識が浅いのだけれど。

知性(これが何を示すかについてだけでも議論が収集つかなくなるレベルになるので、今回はそのへんはもやっとしたイメージとしてスルー)やら道具使用やら、「高度」な認知活動がヒトに特有のものである、という説が広く受け入れられていたのはもはや過去の話。
(たぶん。おそらく。
まあこの説を固く支持する人もいますが)

ちょっと昔にナショジオがこんな特集を組むくらい、多種多様な動物に知的な行動がみられることが知られるようになってきました。
と、なると、ヒトに特有の能力とは何なのか…という話にもなってきます。
まあ高度な文明社会を作ってどうこうは、今んとこヒト特有のもののようですが。
(ここで「イルカがせめてきたぞ!」とか思いつく人はいろいろアレなネタに汚染されているので反省するように。わたし含め。)
そんな極端なところじゃなく、他種がぎりぎりできないラインってどこだろう。
ってなことを考えると、これわりとわかんないんですよねえ。
けっこういろんな動物が、わりかし難しいことをしてる。
けど留意すべきことに、「この行動は何をしているのか?」の解釈って観察者に依存してしまうところが多少あるんですよねえ。
たとえば、イヌやネコなどのペットを飼っている人は、「うちのペットはわたしの気持ちをわかってくれる」と思う傾向にあるようですが(ウィキペディアなら[要出典]つけられるレベルの胡乱さ)、それはわれわれが「心の理論」を持ち「心の理論」をよく働かせる傾向にある種だから、というのを抜いて語ることができないと思うんですよね。
そのへん、客観的に立証しようとしている比較心理の方々には頭が下がります。

まあわたしはむらっ気があるのとおおざっぱなのとで比較心理には向かない人材なのですが、動物は好きなので比較心理の話を聞くのは好きなんですよ。
んでこの間ちょっと古い心理本読んでたら、比較心理の研究で、ワタボウシタマリンというサルが、ヒトの発音する音節パターンを「パターン」として認識できた、つまり物理的/初期知覚的な(些末な)差異を乗り越えて共通する構造を認識できた…みたいな話があるっていうからおおお!!!って盛り上がったんですよ。
元論文を探すじゃろ。
このざまよ。

どうも有名な事件だったらしくて、日本語ウィキペディアにすら記載されてやんの(この記事)。
2010年とか自分のことで頭いっぱいだったわ……もっと視野は広く持たんといかんですな……

ただ、ワタボウシタマリンの論文はアレでしたが、どうも多少の物理的差異を乗り越えて情報を抽出する能力自体は他の種でも見られるっぽい。
そのへんについて若干興味があるので、今度比較心理のひととゆっくり話する機会があれば聞いてみたいと思っています。
ワタボウシタマリン自体は毛がふわっふわしててかわいくて好きです。
わたしのワタボウシタマリンのファーストコンタクトは某研究所見学会でしたが、臆病な性格らしくなかなか姿を見せてくれませんでした。でもその分チラ見したときのテンションがあがりましたね(何しに行ったんだ…)。

んでもって、「ルール」的なものの抽出自体はまあヒト以外の種にも可能かもしれん、というと、じゃあヒトの何がすごいんだろう?って話に戻るんですが。
誰に聞いたんだが忘れたんですが(おい[要出典])、n次の階層構造を持つ認知ができるところがヒトはすごいんじゃね?って説が最近では有力っぽいですね。
(このふわっふわさ…あてにならないすぎる)
ルールでいえば「ルールのためのルール」を抽出できるところがすごい、と。
これを突き詰めていけばたしかに高度な文明になりそうだわ……
ってことはあれか、階層構造を規定することって、認知を考えるうえでわりと重要なのか?
なんてことも思ってみたりのたりのたり。


この階層構造のすごさが手っ取り早くわかりやすいのは、「道具使用」ジャンルなんですよね。
ヒトがつかう「道具のための道具」ってめっちゃ多い。
あと「道具」の用途がitem-specificでないことも多い。
ってな話ですと、冒頭で紹介したナショジオの特集にも出てきた、道具を作り出せるカラスすげーな!ってなるんですが、なんとこれYouTubeで動画が公開されてるみたいです。

あっほんとにつくってる…って思っちゃうんですけど、それはわたしの心の理論のせいなのか、それともこれ本当にカラスの創造性なのか…
うーむ。
あ、そういえば最近は心の理論にも階層性が論じられるようになってきましたね。

どうもいろんな分野で「階層性」がキーワードになってる気がする。
「そんなのだいぶ前からそうじゃねーか…」って思う向きの方もおられるやもしれませんが、にしても心理分野でいうとけっこうなトピック数に上ってきてるんじゃないでしょうか。いわゆるa few decadesぐらいのスパンで。いやひょっとしたらここ10年くらいかも?
こりゃーマトリョーシカでも買って拝むか。
(反知性主義的結論)
まーネタはおいといて、どこまで「階層性」が必要になるのか/ヒト以外では可能なのか、はちょっと検討すべきではないかと思ってる。
…自力じゃなくて他力(誰か論文出してないかな~)で。
何にしても考えておきたいところ。
この記事にコメントする
              
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
カラー
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
非公開 管理人のみ閲覧できます
パスワード   
* コメントの編集にはパスワードが必要です
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
最新コメント
※SPAMが多いのでhttpを含むコメントと英語のみのコメントを禁止しました※
[05/07 ぱるぱる]
[05/06 ぱるぱる]
[05/06 ぱるぱる]
[08/29 初見名無し]
[06/25 あ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
az
性別:
非公開
自己紹介:
興味のあるトピックス
 分野は視覚認知。視知覚にがて。
 あと記憶全般。
 カテゴリ (semanticsか?) とかも。
 最近デコーディングが気になる。
 でも基本なんでもこい。
 好奇心は悪食。

好きな作家(敬称略)
 川上弘美
 小林秀雄
 津原泰水
 森茉莉
 レイ・ブラッドベリ
 イタロ・カルヴィーノ
 グレッグ・イーガン
 シオドア・スタージョン
バーコード
ブログ内検索
カウンター
フリーエリア
PR
<< Back  | HOME |   Next >>
Copyright ©  -- めもめも ...〆(。_。) --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by もずねこ
忍者ブログ  / Powered by [PR]