めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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年末年始だ!ホリデーシーズンだ!
ということは決断的にSFを読むしかない!!!
というわけで冬休み(?)はぼちぼちと古い本を読んだりニンジャスレイヤー(参照)を読んだりしていく予定。
最近の日本語が乱れてるのはほぼ間違いなくニンジャスレイヤーのせいです。ていうか日本語じゃなくて忍殺語が混じっているといっていい。
ほら英語と日本語をスイッチしながらしゃべってるとだんだんまざってくるみたいなアレ。
ていうかうまくスイッチできません。
英語話者に説明しながら日本語話者に話しかけるとか難しすぎる。
バイリンガルとか同時通訳のひとすげえ。尊敬します。
まあそんなことよりニンジャスレイヤー…じゃなかった今日のSF本の話をしよう。
いやニンジャスレイヤーでもいいんだけど。一応物理書籍(ニンジャスレイヤー風言い回し)もあるし。でもわたしまだ買ってないし。
基本的に上でリンクはったWikiからまとめ読みするだけのスタイルなんだけど、ニンジャスレイヤーが楽しすぎて翻訳実況おっかけるためだけにツイッターアカウントを作ろうか悩むレベル。
ついったーのあの他人のペースで情報がくるかんじがすきになれないのだけど、でもリアルタイムニンジャスレイヤー楽しそうだしなあ。
まあめんどくさいから今後考える(こういう言い方するとたいがい実現しないけど)。
いやだからそんなことより今日は銀河ヒッチハイクガイドシリーズの続きなんだってば(自分に言い聞かせている)。
銀河ヒッチハイクガイドシリーズについては過去めも(これとこれ)を参照のこと。
今回紹介するのは『宇宙クリケット戦争(原題:Life, the universe and everything)』
クリケットといえばバットでゾンビを倒せるんですよね?程度の知識しかないわたしでありますが、某国のぼすがたいそうクリケットを愛好しているので(たぶん観戦するほうだけだと思うけど)あんまし不用意なことはいえない。
クリケットはサッカーとかに比べるとわりとお上品な趣味らしいけど、その分普及率がアレだよねー。
ぼすの話でも他国はオーストラリアとインドくらいしか出てこなかったような記憶が(うっすらとだけど)ある。
そのクリケットが、ものっそい勢いでコケにされています。
…さすがだよなあ英国クオリティ!
この『宇宙クリケット戦争』は訳者あとがきによるとシリーズの中でもわりと賛否分かれる作品らしいのですが、それもそのはず、徹頭徹尾いろんなものがコケにされています。
わたしも読んでる途中リアルであげた第一声が「これはひどい」だったもの。
全方位(自分含む)に嗜虐諧謔を尽くすという英国ユーモアとはまさにこういうものをいうのだなあ(たぶん。自信はない)。
前作・前々作にもましてアーサーは間抜けでアホで、フォードは頭がおかしくて、ゼイフォードは勝手しています。
トリリアンだけが最後の良心…のようなそうでないような…
あれこれって通常運営では…?
しかしヒッチハイクガイドシリーズにふれるにつけて思うのは(特に映画版)、トリリアンはほんといい女なのに男の趣味がわるいな!
なんで往々にして頭のいい美女ってアレな男の人を恋人にしてしまう確率が高いんでしょうね。
これは宇宙の謎だな。
「生命と宇宙とその他もろもろ」の問いがわかればこういうのも解決するのかねえ。
レギュラーメンバーのほかにも、もうそりゃあもりだくさんってくらいにへんな人物がいっぱいでてくるよ!
冒頭に登場するアレもそうだし、「クリケット戦争」を起こす宇宙人もかなりひどいし、例のZZYもやっぱりたいがいだし、途中で会うひと会うひとみな理解の範疇を超えてるし。
こうも徹頭徹尾あたまのおかしい人物が登場して、徹頭徹尾コケにされまくっているのを読んでいると、「あれ?あたまのおかしくない人物なんて実はこの世に存在しないんじゃね?」って気持ちになってくるね!
並行して読んでたのが狂人ばかり出てくるニンジャスレイヤーだというのも悪い影響を及ぼしているのかもしれないけど。
でも、自分の中のささいなこだわりとか嗜好とか、他人からしたら本当にばかばかしいんだろうなー、ましてや他の惑星の生命体から見たら「あたまおかしい」としか思えないんだろうなー、ってなってくるよね!
なんだが今まで自分がくよくよ悩んでいたことがすっごくちっぽけに思えてくるよ!
…これはSFの効用のひとつだな!!
というわけで、これは「嗜虐系ギャグが許容できる人」「宇宙スケールでなにもかもがばかばかしくなりたい人」向けの本であると言えよう。
……実務で忙しいときに読む本ではないな…
…年末って家事とか雑務多いよな…
……アッハイ、問題ありません(結局忍殺語で〆る)
あ、そうそう、この『宇宙クリケット戦争』には外伝的短編『若きゼイフォードの安全第一』が収録されていまして、まあ「安全第一」なんてのをタイトルに挙げているところからも察していただけると思うんですが、震災からの原発事故という事件があった時代を生きているわれわれにとっては大変不謹慎な…まあそういう重ね合わせをしちゃうようなギャグが頻発されます。
まあ原発事故というのは過去にもあったわけだし、不謹慎なギャグなんてのはどこまでが許容範囲か難しいところなので、あんまりうかつなこともいえないんですけど、そういうあぶなっかしいネタにあえてつっこんでいくのも英国ギャグの定番といえば定番かなあ、と。
(王室ネタとかギャグの定番だしなあ。それでいて王室の威信問題には敏感だし)
しかし最後のオチ(これは不謹慎ネタとはまたちょっと違う)がね…
いやオチをばらすことはできないんですけど、なんでこうも英米文化ってこのオチ好きなの!?と思ってしまいました。
これ系ギャグは他にもSCPで見たなあ。
(SCPについては非公式日本語翻訳版参照)
SCPはわたしの中では今年の夏に一番流行ったので、日を改めてじっくり書きたい気持ちもあるけど、今はなんか客層が変わってるそうなのでもうちょっと様子見。
SCPって何?ってひと向けに簡単に説明すると、要するにネット版百物語オブジェクト指向(そのオブジェクト意味ちがう)といったところ。
んで『若きゼイフォード~』のオチとかぶってるのはどれか、って話なんですがそれ言っちゃうとオチがモロバレという。
なのであえて教えない。
まあ「オチがかぶってる(SCPのほうは出オチだけど)ものがあるよ!」ってだけです。
文化が違うっておもしろいなー(あたりさわりのない結論)。
ということは決断的にSFを読むしかない!!!
というわけで冬休み(?)はぼちぼちと古い本を読んだりニンジャスレイヤー(参照)を読んだりしていく予定。
最近の日本語が乱れてるのはほぼ間違いなくニンジャスレイヤーのせいです。ていうか日本語じゃなくて忍殺語が混じっているといっていい。
ほら英語と日本語をスイッチしながらしゃべってるとだんだんまざってくるみたいなアレ。
ていうかうまくスイッチできません。
英語話者に説明しながら日本語話者に話しかけるとか難しすぎる。
バイリンガルとか同時通訳のひとすげえ。尊敬します。
まあそんなことよりニンジャスレイヤー…じゃなかった今日のSF本の話をしよう。
いやニンジャスレイヤーでもいいんだけど。一応物理書籍(ニンジャスレイヤー風言い回し)もあるし。でもわたしまだ買ってないし。
基本的に上でリンクはったWikiからまとめ読みするだけのスタイルなんだけど、ニンジャスレイヤーが楽しすぎて翻訳実況おっかけるためだけにツイッターアカウントを作ろうか悩むレベル。
ついったーのあの他人のペースで情報がくるかんじがすきになれないのだけど、でもリアルタイムニンジャスレイヤー楽しそうだしなあ。
まあめんどくさいから今後考える(こういう言い方するとたいがい実現しないけど)。
いやだからそんなことより今日は銀河ヒッチハイクガイドシリーズの続きなんだってば(自分に言い聞かせている)。
銀河ヒッチハイクガイドシリーズについては過去めも(これとこれ)を参照のこと。
今回紹介するのは『宇宙クリケット戦争(原題:Life, the universe and everything)』
クリケットといえばバットでゾンビを倒せるんですよね?程度の知識しかないわたしでありますが、某国のぼすがたいそうクリケットを愛好しているので(たぶん観戦するほうだけだと思うけど)あんまし不用意なことはいえない。
クリケットはサッカーとかに比べるとわりとお上品な趣味らしいけど、その分普及率がアレだよねー。
ぼすの話でも他国はオーストラリアとインドくらいしか出てこなかったような記憶が(うっすらとだけど)ある。
そのクリケットが、ものっそい勢いでコケにされています。
…さすがだよなあ英国クオリティ!
この『宇宙クリケット戦争』は訳者あとがきによるとシリーズの中でもわりと賛否分かれる作品らしいのですが、それもそのはず、徹頭徹尾いろんなものがコケにされています。
わたしも読んでる途中リアルであげた第一声が「これはひどい」だったもの。
全方位(自分含む)に嗜虐諧謔を尽くすという英国ユーモアとはまさにこういうものをいうのだなあ(たぶん。自信はない)。
前作・前々作にもましてアーサーは間抜けでアホで、フォードは頭がおかしくて、ゼイフォードは勝手しています。
トリリアンだけが最後の良心…のようなそうでないような…
あれこれって通常運営では…?
しかしヒッチハイクガイドシリーズにふれるにつけて思うのは(特に映画版)、トリリアンはほんといい女なのに男の趣味がわるいな!
なんで往々にして頭のいい美女ってアレな男の人を恋人にしてしまう確率が高いんでしょうね。
これは宇宙の謎だな。
「生命と宇宙とその他もろもろ」の問いがわかればこういうのも解決するのかねえ。
レギュラーメンバーのほかにも、もうそりゃあもりだくさんってくらいにへんな人物がいっぱいでてくるよ!
冒頭に登場するアレもそうだし、「クリケット戦争」を起こす宇宙人もかなりひどいし、例のZZYもやっぱりたいがいだし、途中で会うひと会うひとみな理解の範疇を超えてるし。
こうも徹頭徹尾あたまのおかしい人物が登場して、徹頭徹尾コケにされまくっているのを読んでいると、「あれ?あたまのおかしくない人物なんて実はこの世に存在しないんじゃね?」って気持ちになってくるね!
並行して読んでたのが狂人ばかり出てくるニンジャスレイヤーだというのも悪い影響を及ぼしているのかもしれないけど。
でも、自分の中のささいなこだわりとか嗜好とか、他人からしたら本当にばかばかしいんだろうなー、ましてや他の惑星の生命体から見たら「あたまおかしい」としか思えないんだろうなー、ってなってくるよね!
なんだが今まで自分がくよくよ悩んでいたことがすっごくちっぽけに思えてくるよ!
…これはSFの効用のひとつだな!!
というわけで、これは「嗜虐系ギャグが許容できる人」「宇宙スケールでなにもかもがばかばかしくなりたい人」向けの本であると言えよう。
……実務で忙しいときに読む本ではないな…
…年末って家事とか雑務多いよな…
……アッハイ、問題ありません(結局忍殺語で〆る)
あ、そうそう、この『宇宙クリケット戦争』には外伝的短編『若きゼイフォードの安全第一』が収録されていまして、まあ「安全第一」なんてのをタイトルに挙げているところからも察していただけると思うんですが、震災からの原発事故という事件があった時代を生きているわれわれにとっては大変不謹慎な…まあそういう重ね合わせをしちゃうようなギャグが頻発されます。
まあ原発事故というのは過去にもあったわけだし、不謹慎なギャグなんてのはどこまでが許容範囲か難しいところなので、あんまりうかつなこともいえないんですけど、そういうあぶなっかしいネタにあえてつっこんでいくのも英国ギャグの定番といえば定番かなあ、と。
(王室ネタとかギャグの定番だしなあ。それでいて王室の威信問題には敏感だし)
しかし最後のオチ(これは不謹慎ネタとはまたちょっと違う)がね…
いやオチをばらすことはできないんですけど、なんでこうも英米文化ってこのオチ好きなの!?と思ってしまいました。
これ系ギャグは他にもSCPで見たなあ。
(SCPについては非公式日本語翻訳版参照)
SCPはわたしの中では今年の夏に一番流行ったので、日を改めてじっくり書きたい気持ちもあるけど、今はなんか客層が変わってるそうなのでもうちょっと様子見。
SCPって何?ってひと向けに簡単に説明すると、要するにネット版百物語オブジェクト指向(そのオブジェクト意味ちがう)といったところ。
んで『若きゼイフォード~』のオチとかぶってるのはどれか、って話なんですがそれ言っちゃうとオチがモロバレという。
なのであえて教えない。
まあ「オチがかぶってる(SCPのほうは出オチだけど)ものがあるよ!」ってだけです。
文化が違うっておもしろいなー(あたりさわりのない結論)。
もうそろそろいいだろ。
何が? 何かが。
というわけで独断と偏見によるSFタイムだよー。
誰も得しなくても気にしないよー。
今回は銀河ヒッチハイクガイドシリーズ()の第2巻、『宇宙の果てのレストラン』だよー。
夏の某国滞在を支えてくれた1冊でもあります。
ちなみに滞在中に映画DVDを購入しました。値段は忘れたけど確か4.99か6.99ポンドだったような気がする。もうちょっとしたかも。でも10は超えなかったと思う。
日本版との違いは、なんとDVDにマーヴィンと楽しく遊べるミニゲームが収録されている点です。これはぜひおすすめ。
わたしは初見で「うぜえええええええええええええええええええ!!!」と絶叫してしまいました。ミニゲームの出来自体はたいしたものではないのですが、ヒッチハイクガイド愛があればたいへん楽しく遊べます。
なんでこれ日本版でも収録してくれなかったんだろ。絶対楽しいのに。
それはともかく『宇宙の果てのレストラン』ですが、イントロでは映画のネタにも採用されたジャトラヴァート人の「アークルシージャー」信仰の話がでてきます。
映画は『銀河ヒッチハイクガイド』にストーリー準拠しながら、結構続編のネタも積極的に取り入れているんですね。
まだこれからの続きを読んでないのでどこまでが映画オリジナルでどこまでが続編ネタなのか判断できないなーこれは。
にしても映画の出来がよかったのは確か。
『宇宙の果てのレストラン』では、さっそく大ピンチに陥り(しかもその理由と比喩が極めてイギリス的)、一行は離れ離れになってしまいます。
前半では、元銀河大統領のゼイフォード&鬱ロボマーティンの活躍。
真ん中らへんで、レストランに全員集合。
その後またトラブルで離れ離れ、後半はおなじみ英国人アーサーとヒッチハイカーのプロ・フォード組にスポットが戻ってきます。
いや、もう。
その組み合わせ、だめでしょ。
主人公のはずのアーサーが霞みまくる勢いのゼイフォード&マーヴィン組。
ツッコミ不在。
もしくは延々と続く自虐or自堕落ツッコミ。
レストランにたどり着く前のこのコンビの話がこの巻のハイライトではないかと思います。
物語的にもこの組のはだいぶ派手なアクションシーン多いし。
マーヴィンがものすごく活躍するので、前作or映画でマーヴィンファンになった人は喜んでいるでしょう。
それに比べてアーサー&フォード組の地味っぷりといったら…
基本的にアーサーは宇宙のあらゆる人々にいらいらさせられる仕様になってるのか、みんなとはぐれてもひどくいらいらさせられる人々にばかり出会うよ!そして地味だよ!
まあこのいらいらさせられる一般英国人というのもブリティッシュジョークの鉄板なんだろうけどねー。
何もかもがうまくいかなくなった状況で、最後のなげやりラストは何か寂莫たるものがあります。
これ続きどうすんだよ。という不安とともに。
ていうかもうゼイフォードが主人公扱いだよねー。たぶん。
その影で地味なアーサーが真の主人公!っていうのも含めネタなんだな。
映画でも最初のキャスト名、結局ゼイフォード役が一番最初にくるし!(アーサーは4番目くらいだった。ゼイフォード→フォード→トリリアン→アーサー→じじい、の順だったように思う。へたしたらアーサーはじじいの後だったかもしれない)
ちなみに映画のラストで流れるキャスト一覧、なぜか1番最初は「マッコウクジラの声」でした。
なんでそれ一番上に持ってきたんだよ!
何から何まで突っ込み所つくりすぎなんだよ!!
まあそれはともかくゼイフォード活躍しすぎ。
宇宙の真実にかたっぱしからつっこんでいく羽目になるんだもんなー。
さすがゼイフォード。
それに比してのアーサー。
掛け算すら間違っているようなレベル。
何この落差。
しかし、一行はそれぞれものっそい追い詰められた立場にあるわ、「真実」とやらに近づいても要領を得ない行動にしかならないわ、本当に「これどうなるんだ?」とそわそわせざるを得ないですよこれは。
これだけ読んでたら続き基になりすぎて身悶えし続けるレベル。
あかんわこれ、続き読まねば。
というわけでレビューもそこそこに次の巻読みます。
次の巻をいつレビューするかは未定。
何が? 何かが。
というわけで独断と偏見によるSFタイムだよー。
誰も得しなくても気にしないよー。
今回は銀河ヒッチハイクガイドシリーズ()の第2巻、『宇宙の果てのレストラン』だよー。
夏の某国滞在を支えてくれた1冊でもあります。
ちなみに滞在中に映画DVDを購入しました。値段は忘れたけど確か4.99か6.99ポンドだったような気がする。もうちょっとしたかも。でも10は超えなかったと思う。
日本版との違いは、なんとDVDにマーヴィンと楽しく遊べるミニゲームが収録されている点です。これはぜひおすすめ。
わたしは初見で「うぜえええええええええええええええええええ!!!」と絶叫してしまいました。ミニゲームの出来自体はたいしたものではないのですが、ヒッチハイクガイド愛があればたいへん楽しく遊べます。
なんでこれ日本版でも収録してくれなかったんだろ。絶対楽しいのに。
それはともかく『宇宙の果てのレストラン』ですが、イントロでは映画のネタにも採用されたジャトラヴァート人の「アークルシージャー」信仰の話がでてきます。
映画は『銀河ヒッチハイクガイド』にストーリー準拠しながら、結構続編のネタも積極的に取り入れているんですね。
まだこれからの続きを読んでないのでどこまでが映画オリジナルでどこまでが続編ネタなのか判断できないなーこれは。
にしても映画の出来がよかったのは確か。
『宇宙の果てのレストラン』では、さっそく大ピンチに陥り(しかもその理由と比喩が極めてイギリス的)、一行は離れ離れになってしまいます。
前半では、元銀河大統領のゼイフォード&鬱ロボマーティンの活躍。
真ん中らへんで、レストランに全員集合。
その後またトラブルで離れ離れ、後半はおなじみ英国人アーサーとヒッチハイカーのプロ・フォード組にスポットが戻ってきます。
いや、もう。
その組み合わせ、だめでしょ。
主人公のはずのアーサーが霞みまくる勢いのゼイフォード&マーヴィン組。
ツッコミ不在。
もしくは延々と続く自虐or自堕落ツッコミ。
レストランにたどり着く前のこのコンビの話がこの巻のハイライトではないかと思います。
物語的にもこの組のはだいぶ派手なアクションシーン多いし。
マーヴィンがものすごく活躍するので、前作or映画でマーヴィンファンになった人は喜んでいるでしょう。
それに比べてアーサー&フォード組の地味っぷりといったら…
基本的にアーサーは宇宙のあらゆる人々にいらいらさせられる仕様になってるのか、みんなとはぐれてもひどくいらいらさせられる人々にばかり出会うよ!そして地味だよ!
まあこのいらいらさせられる一般英国人というのもブリティッシュジョークの鉄板なんだろうけどねー。
何もかもがうまくいかなくなった状況で、最後のなげやりラストは何か寂莫たるものがあります。
これ続きどうすんだよ。という不安とともに。
ていうかもうゼイフォードが主人公扱いだよねー。たぶん。
その影で地味なアーサーが真の主人公!っていうのも含めネタなんだな。
映画でも最初のキャスト名、結局ゼイフォード役が一番最初にくるし!(アーサーは4番目くらいだった。ゼイフォード→フォード→トリリアン→アーサー→じじい、の順だったように思う。へたしたらアーサーはじじいの後だったかもしれない)
ちなみに映画のラストで流れるキャスト一覧、なぜか1番最初は「マッコウクジラの声」でした。
なんでそれ一番上に持ってきたんだよ!
何から何まで突っ込み所つくりすぎなんだよ!!
まあそれはともかくゼイフォード活躍しすぎ。
宇宙の真実にかたっぱしからつっこんでいく羽目になるんだもんなー。
さすがゼイフォード。
それに比してのアーサー。
掛け算すら間違っているようなレベル。
何この落差。
しかし、一行はそれぞれものっそい追い詰められた立場にあるわ、「真実」とやらに近づいても要領を得ない行動にしかならないわ、本当に「これどうなるんだ?」とそわそわせざるを得ないですよこれは。
これだけ読んでたら続き基になりすぎて身悶えし続けるレベル。
あかんわこれ、続き読まねば。
というわけでレビューもそこそこに次の巻読みます。
次の巻をいつレビューするかは未定。
そろそろあったかくなってきたからもういいだろうとこたつをかたづけた途端にかぜをひいたのは誰か。
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^ o ^ |  ̄
-‐ \_/ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
こたつの恵みが失われたときの人類の、なんと脆いことか…
というわけで寝ながらできる作業をするしかありません。
すなわちDVD鑑賞。
んで今回見たのはこれ、『宇宙人王さんとの遭遇』。
わかる人向けに言うなら、「最初のほかの映画の予告・宣伝にアルバトロスが混じってる」タイプです。
まあそんなんいちいち言わなくても、タイトルでお察しですよね!
とはいえこいつはアルバトロス配給じゃないです。
AMGエンターテイメントというところらしいのですが、まあなかなかB級もの向け会社のようですね。
配給以外にも製作とかしてるみたい。
まあストーリーも何も、完全に出オチですわ。
出オチだけで映画が1本とれちゃう昨今のCG技術の進化に乾杯。
「多様性」を支持する派のわたしとしては、どんどんこういう映画が出てくればいいと思います。
裾野がひろいと、そのうちてっぺんがとんでもないところまで届いてくれるからね。
もちょい詳しく話しましょうか。
最近ちょいアレなイギリス系映画ばかりをたしなんでいたわれわれにはめずらしく、これはイタリアン映画です。
舞台はイタリア、主な言語もイタリア語。
主人公は、中国語翻訳の仕事をしている美女(ただしこの「美女」であるところは今後一切活かされない)。
ある日いきなりけったいな「秘密」の仕事が舞い込む。
秘密の場所で、秘密の相手の中国語を通訳してほしい、と。
最初はとまどう主人公だったが、仕事を進めるうちにその相手が宇宙人であることが明らかになる!
宇宙人は、地球上でもっとも話者人口が多い中国語を習得していたのだ!
そのため彼は簡易的に「王」さんと名乗る…!
と、まあこんなかんじです。
正直映画の半分は、部屋ん中で宇宙人とやりとりするだけのシーンです。
シチュエーションコメディとしてはかなり理想的状況(セット代が浮く)ですが、三谷幸喜ぐらいさくさくまわしてくれないとつらいものがあるっちゃーある。
翻訳とか好きなひとだったらかぶりつきで見られるかもよ!
…たぶん。
Youtubeとかに予告編あがってるみたいですが、予告編だけを見て批判していると思われるコメントには「わかってねえなあ」とにやにやできるようになります。
それが最後まで観た者への報酬です。
んでもって、この宇宙人を「中国語を話す移民」のメタファーととらえてごにゃごにゃ議論する人々もいるそうですが、わたし自身は、それはそれでどーかなーと思います。
『アタック・ザ・ブロック』は社会派SFっぽい目で見てもおおっと思えたのになあ。
たぶん、「中国語を話す移民」として観ても物語がおもしろくなるわけではないからじゃないかと思う。
深読みも何もなく、ただ通訳をはさんで理解が進まないだけなら、異国人より異星人のほうが見てておもしろいし。
わたしはおもしろいほうに流れます。
こんだけシンプル出オチ映画なら、もうエイリアンはエイリアンでいいじゃない。
あ、そういう意味ではこれも「組み合わせの妙を楽しむ」映画なのか。
というわけでそういう「組み合わせを面白がれる」人にはすすめられる。
まあ一般人にはおすすめしない。
『死霊の盆踊り』3回見て悟りが開けていればどうっていうことのないレベルですよ。
あとイタリア美人がおろおろするところが見たいというご趣味の方にはぜひおすすめします。
主人公マジ美人。何の意味もないけど。
やっぱりときどきはこういうアレな映画を嗜んでおかないとなあ。
「B級だけど面白いね」というのはぬるま湯にすぎないということがよく実感できます。
映画でも人間でも研究でもなんでも、「多様性がある」ということはすばらしいことです。
多様性万歳。
ちなみに観終わったその晩、熱があがりました。
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\ ヽ i | / / /
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こたつの恵みが失われたときの人類の、なんと脆いことか…
というわけで寝ながらできる作業をするしかありません。
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んで今回見たのはこれ、『宇宙人王さんとの遭遇』。
わかる人向けに言うなら、「最初のほかの映画の予告・宣伝にアルバトロスが混じってる」タイプです。
まあそんなんいちいち言わなくても、タイトルでお察しですよね!
とはいえこいつはアルバトロス配給じゃないです。
AMGエンターテイメントというところらしいのですが、まあなかなかB級もの向け会社のようですね。
配給以外にも製作とかしてるみたい。
まあストーリーも何も、完全に出オチですわ。
出オチだけで映画が1本とれちゃう昨今のCG技術の進化に乾杯。
「多様性」を支持する派のわたしとしては、どんどんこういう映画が出てくればいいと思います。
裾野がひろいと、そのうちてっぺんがとんでもないところまで届いてくれるからね。
もちょい詳しく話しましょうか。
最近ちょいアレなイギリス系映画ばかりをたしなんでいたわれわれにはめずらしく、これはイタリアン映画です。
舞台はイタリア、主な言語もイタリア語。
主人公は、中国語翻訳の仕事をしている美女(ただしこの「美女」であるところは今後一切活かされない)。
ある日いきなりけったいな「秘密」の仕事が舞い込む。
秘密の場所で、秘密の相手の中国語を通訳してほしい、と。
最初はとまどう主人公だったが、仕事を進めるうちにその相手が宇宙人であることが明らかになる!
宇宙人は、地球上でもっとも話者人口が多い中国語を習得していたのだ!
そのため彼は簡易的に「王」さんと名乗る…!
と、まあこんなかんじです。
正直映画の半分は、部屋ん中で宇宙人とやりとりするだけのシーンです。
シチュエーションコメディとしてはかなり理想的状況(セット代が浮く)ですが、三谷幸喜ぐらいさくさくまわしてくれないとつらいものがあるっちゃーある。
翻訳とか好きなひとだったらかぶりつきで見られるかもよ!
…たぶん。
Youtubeとかに予告編あがってるみたいですが、予告編だけを見て批判していると思われるコメントには「わかってねえなあ」とにやにやできるようになります。
それが最後まで観た者への報酬です。
んでもって、この宇宙人を「中国語を話す移民」のメタファーととらえてごにゃごにゃ議論する人々もいるそうですが、わたし自身は、それはそれでどーかなーと思います。
『アタック・ザ・ブロック』は社会派SFっぽい目で見てもおおっと思えたのになあ。
たぶん、「中国語を話す移民」として観ても物語がおもしろくなるわけではないからじゃないかと思う。
深読みも何もなく、ただ通訳をはさんで理解が進まないだけなら、異国人より異星人のほうが見てておもしろいし。
わたしはおもしろいほうに流れます。
こんだけシンプル出オチ映画なら、もうエイリアンはエイリアンでいいじゃない。
あ、そういう意味ではこれも「組み合わせの妙を楽しむ」映画なのか。
というわけでそういう「組み合わせを面白がれる」人にはすすめられる。
まあ一般人にはおすすめしない。
『死霊の盆踊り』3回見て悟りが開けていればどうっていうことのないレベルですよ。
あとイタリア美人がおろおろするところが見たいというご趣味の方にはぜひおすすめします。
主人公マジ美人。何の意味もないけど。
やっぱりときどきはこういうアレな映画を嗜んでおかないとなあ。
「B級だけど面白いね」というのはぬるま湯にすぎないということがよく実感できます。
映画でも人間でも研究でもなんでも、「多様性がある」ということはすばらしいことです。
多様性万歳。
ちなみに観終わったその晩、熱があがりました。
さて昨日に引き続き映画だ!
というわけで今回紹介するのは、愛されでぶことニック・フロストも出演しているという『アタック・ザ・ブロック』。
なぜかYahoo映画でだけ「SFコメディ」と紹介していますが(このページ)、他では「SFアクション」となっているので(このサイトとかウィキペディアとか)、これはYahoo外したな。
実際、コメディ色は薄めです。
ストーリーとしては大変単純で、ロンドン南部の治安のわるい団地(ブロック)にエイリアンがやってきた!不良少年たちが立ち向かう!というだけのお話です。
なぜこれが評価されているのか(評価されているらしいソース)というと、やっぱり組み合わせの妙といわゆる「アンダークラス」の描写に優れているからではないかと。
組み合わせの妙、ってのはもちろん、アンダークラスの不良少年とエイリアンというところですね。
この手の「こんなん組み合わせちゃったぜドヤァ」というのは映画においてわりと伝統的に存在するジャンル(?)というか、例えば、西部劇とゾンビとか、名探偵ホームズとクトゥルー神話とか、チアリーダーと忍者とか、まあいろいろあるわけですよそういうの。
本作品はそういう「組み合わせちゃったぜ」系列にあるのではないかと思われます。
つまりそういうのがお好きな方は必見。
もう1このポイント、「アンダークラスの描写」というのはそれなり前知識がないとぴんとこないと思う。
正直わたしもそこまで「ぴんときて」いるわけじゃない。
イギリス階級社会で一番下と言われていた「ワーキングクラス」のさらに下の階層、公的扶助に頼って暮らす「アンダークラス」についてそんなしたり顔で「理解した」ふりはできない。
あの国にほんの一瞬滞在したときに、大学に行けばミドルクラスなボンボンの集まり、買い物に行けば(おかねがないので)ワーキングクラスやアンダークラスの人々に混じるという生活をしていたわけで。
実際のところ、アンダークラスらしき人と直接接触したのって、夜の駅近くの道でなんか声かけられたときだけだと思う(逃げたけど)。
んでも短期間そんな生活をしただけでも、「階級」のにおいはぷんぷんしていて、びびりのわたしにもはっきり感じ取られるわけで。
んでもって、英語もろくにしゃべれない上に手持ちのおかねがないわたしは、ミドルクラスの世界に出入りするアンダークラスみたいなもんで。
空気というかにおいだけを感じ取っていたにすぎないのだけれど。
漫画好きな人に端的に説明するなら、『ぼくんち』の世界。
世事に詳しいひと向けに説明するなら、数年前にあったロンドン暴動の舞台。
そういうのが、この映画では実にみごとに(わたしのわかる範囲でだけど)描写されている。
これは別にわたしだけの思い込みってわけでもないらしく、わたしが愛読している英国在住日本人の方のブログでも、この映画はほめられていた(この記事)。
ていうかこのひとのブログや連載(これ)読めば、英国「アンダークラス」についてだいたいわかった気分になれるよ!
つまりこの映画を観る前に必読というわけだ。
ってか、SFぽさが前面に出ないなあ。
まあSF的理屈はあくまで味付け程度なのかもなあ。
「ろくに教育を受けてないアンダークラス」だから、そういう理屈の部分はわからないということかもしれん(そのへんもリアルなのかも)。
団地に出入りするミドルクラスっぽいボンボンだけが、科学っぽいこと言うというのもやっぱり教育格差を反映しているのかもしれない。
そういう英国の「階級」をSFのかたちを借りて描いた映画なわけですな。
これだけだとSF成分があまりにも少ないので、続きのところにネタバレ含めて書く。
続きネタバレ注意。
というわけで今回紹介するのは、愛されでぶことニック・フロストも出演しているという『アタック・ザ・ブロック』。
なぜかYahoo映画でだけ「SFコメディ」と紹介していますが(このページ)、他では「SFアクション」となっているので(このサイトとかウィキペディアとか)、これはYahoo外したな。
実際、コメディ色は薄めです。
ストーリーとしては大変単純で、ロンドン南部の治安のわるい団地(ブロック)にエイリアンがやってきた!不良少年たちが立ち向かう!というだけのお話です。
なぜこれが評価されているのか(評価されているらしいソース)というと、やっぱり組み合わせの妙といわゆる「アンダークラス」の描写に優れているからではないかと。
組み合わせの妙、ってのはもちろん、アンダークラスの不良少年とエイリアンというところですね。
この手の「こんなん組み合わせちゃったぜドヤァ」というのは映画においてわりと伝統的に存在するジャンル(?)というか、例えば、西部劇とゾンビとか、名探偵ホームズとクトゥルー神話とか、チアリーダーと忍者とか、まあいろいろあるわけですよそういうの。
本作品はそういう「組み合わせちゃったぜ」系列にあるのではないかと思われます。
つまりそういうのがお好きな方は必見。
もう1このポイント、「アンダークラスの描写」というのはそれなり前知識がないとぴんとこないと思う。
正直わたしもそこまで「ぴんときて」いるわけじゃない。
イギリス階級社会で一番下と言われていた「ワーキングクラス」のさらに下の階層、公的扶助に頼って暮らす「アンダークラス」についてそんなしたり顔で「理解した」ふりはできない。
あの国にほんの一瞬滞在したときに、大学に行けばミドルクラスなボンボンの集まり、買い物に行けば(おかねがないので)ワーキングクラスやアンダークラスの人々に混じるという生活をしていたわけで。
実際のところ、アンダークラスらしき人と直接接触したのって、夜の駅近くの道でなんか声かけられたときだけだと思う(逃げたけど)。
んでも短期間そんな生活をしただけでも、「階級」のにおいはぷんぷんしていて、びびりのわたしにもはっきり感じ取られるわけで。
んでもって、英語もろくにしゃべれない上に手持ちのおかねがないわたしは、ミドルクラスの世界に出入りするアンダークラスみたいなもんで。
空気というかにおいだけを感じ取っていたにすぎないのだけれど。
漫画好きな人に端的に説明するなら、『ぼくんち』の世界。
世事に詳しいひと向けに説明するなら、数年前にあったロンドン暴動の舞台。
そういうのが、この映画では実にみごとに(わたしのわかる範囲でだけど)描写されている。
これは別にわたしだけの思い込みってわけでもないらしく、わたしが愛読している英国在住日本人の方のブログでも、この映画はほめられていた(この記事)。
ていうかこのひとのブログや連載(これ)読めば、英国「アンダークラス」についてだいたいわかった気分になれるよ!
つまりこの映画を観る前に必読というわけだ。
ってか、SFぽさが前面に出ないなあ。
まあSF的理屈はあくまで味付け程度なのかもなあ。
「ろくに教育を受けてないアンダークラス」だから、そういう理屈の部分はわからないということかもしれん(そのへんもリアルなのかも)。
団地に出入りするミドルクラスっぽいボンボンだけが、科学っぽいこと言うというのもやっぱり教育格差を反映しているのかもしれない。
そういう英国の「階級」をSFのかたちを借りて描いた映画なわけですな。
これだけだとSF成分があまりにも少ないので、続きのところにネタバレ含めて書く。
続きネタバレ注意。
某DVDレンタル店が4本1000円キャンペーンをしているのでSF映画をいっぱい見ようキャンペーン。
今回は,原作と映画両方くらべながら見るという豪華版です。
タイトルはあのSFスラップスティック(この分類であってるよね?)の金字塔、『銀河ヒッチハイクガイド』です。
小説のほうはもはやおしもおされぬ名作ですが、旧訳のほうはもうあんまし手に入らないっぽい。
なのでうちにあるのも新訳です。
で、えてしてそういう名作の映画化となると、原作のよさが失われたアレなかんじになるのですが、なんと映画のほうもなかなかすばらしいできなんですよ。
(しかし日本語版のDVD、前者の値段はどうなんだ。UK版だと新作6ポンド・中古12ペンスからあるらしいというのに…)
ウィキペディアもものっそい充実していて、ああ根強いファンががんばって編集してくれてるんだなあというのが感じられるのですが、いかんせん愛がほとばしりすぎててネタバレ過多ないきおいがあります。
自分で読みたい・観たいと思われる方はウィキペディアは見ないほうがいいかも。
なので今回ウィキペディアへのリンクはなしね。
そして、悲劇(?)の主人公、デントアーサーデントは『Sherlock』でワトソンを務めた彼が演じるんですよ。
ひょっとしてこれ彼の出世作なんじゃないのか?
今年の夏は彼がひさしぶりに『ショーン・オブ・ザ・デッド』のあの二人組と組んだ映画が公開されるらしいので楽しみ。(ソース)
なんか『Sherlock』で売れっ子になってしまったらしい。
売れっ子になってもB級映画への愛を忘れないでいてくれるとはうれしいですね!
とはいえあまぞんのDVDリンクのほうでは、彼じゃなく例のはちゃめちゃめちゃくちゃ大統領のほうが主演扱いっぽい。
ある意味原作準拠。
と、ここまで中身についてまったくふれずに書いてきましたが、中身を紹介するならば、「ちょっと遠慮がちな性格のイギリス人、アーサー・デントが、ありとあらゆる惑星のいろんな人にふりまわされる話」です。
まあ最初のうちはアーサー・デントに限らず地球人みんながふりまわされてると言ってもいいけど。
原作のほうでは、アーサー・デントはいっさい報いられることなくひどい目に遭い続けてしまうのですが(それがまた面白いんだけど)、映画のほうではちょっと報われてるというかちょっとだけハッピーエンド。
まあ原作は続編もあるので、別に『銀河ヒッチハイクガイド』だけで主人公がハッピーになる必要はないんですけどね。
タイトルの『銀河ヒッチハイクガイド』ですが、作中世界では宇宙をふらふらヒッチハイクしてまわるのが流行っているためよりよい旅のためにヒッチハイクガイドが執筆されているという設定で、作中に出てくる本のタイトルでもあります。
昔の小説なのに、電子書籍のようなものとして描かれているというのが面白いですね。
ただタッチパネルで操作するのではなく、音声認識で操作するという設定。
…音声認識でめんどくさくなったりしないのかな。
技術の進化に伴ううざったさについてもひとネタありまして、たとえばラジオなんかは、スイッチひねったりおしたりする必要がなく、ラジオにむかって手をふったりするだけでOK!
…なんだけど、チューニングをかえず同じ局を聞き続けるためには、身動きせずじっとしていなくてはならない仕様。
めんどくせえええええええ!
(そいや映画にはラジオ出てこなかったな)
技術の進化とうざったさという点では、登場人物(人じゃないけど)の機械たちが体現してくれています。
いっしょに行動するロボットしかり、宇宙船のマザーコンピューターしかり。
読んでいて「こいつうぜえええええええ!」と思うこと必須。
しかしそれが技術の進化というものなんだぜ!
SFの想像力ときたら身震いするね!
まあそんなかんじで、いわゆる「英国風」な皮肉がたっぷりまぶしてある原作を、わかりやすく視覚化したのが映画版だということです。
映画版では、ヒッチハイカーのフォードが黒人の方なんですが、そこはアメリカ的配慮なのだろうか。
ヒロインは白人の方になってたけど。
原作ではフォードは白人系(に見える)、ヒロインはアラブ系だったんだけどな。
あとまあちょくちょく原作と違う点はありますが、それはそれで楽しめました。
映画のキャストについてもう1ネタ言うならば、あの「謎の人物」を演じるのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』のstep-dadの彼です。
ていうかあのstep-dadが出ている映画は(わたしの好みにおいて)だいたい外れがないな!
ああいう調子のりすぎなおっさん、大好きです。
「じじいいいかげんにしろ」って笑っていえる感じが本当にいい。
宇宙のヒッチハイカーたちは、タオルをたいそうたいせつにするわけですが、タオルの活躍っぷりはしっかり映画で描写されています。まさにタオル無双。
原作によるとフォードが持ち歩いているタオルはマーク&スペンサーのタオルだそうです。さすがマーク&スペンサー。
日本でいうとどのへんになるんだろう?
ジャスコ並みに親しまれている気はするけど、ジャスコよりは(ちょっとだけ)お高い気がするんだけど。
さすがに高島屋のタオルだと高すぎか。
日本人にも定着したイメージ、「英国人がお茶を飲む」というネタもしっかり出てきます。
ただし「自動栄養飲料合成機」というパチもんでな!
映画のみどころをもう1こ挙げておくならば、「無限不可能性ドライブ」でしょう。
原作のほうでもたいそう皮肉な生まれと使われ方をしている航法ですが、映画はそれを映像化してるんですよ!
不可能を映像化するなんて不可能じゃないの!?
と思われてしまいますが、映画らしい処理をしていて楽しめます。
まあぐだぐだ書いたけど、とりあえず映画を観るなり小説を読むなりしたらいいと思うよ!
ギャグの解説ほどしらじらしいものもないし。
B級映画好きなら観ておくべきだな、うん。
あとスラップスティックSFを読むならおさえておくべきです、うん。
筒井康隆好きなら読むべき。
さて、リアルお茶とアンリアル詩でも嗜むか。
今回は,原作と映画両方くらべながら見るという豪華版です。
タイトルはあのSFスラップスティック(この分類であってるよね?)の金字塔、『銀河ヒッチハイクガイド』です。
小説のほうはもはやおしもおされぬ名作ですが、旧訳のほうはもうあんまし手に入らないっぽい。
なのでうちにあるのも新訳です。
で、えてしてそういう名作の映画化となると、原作のよさが失われたアレなかんじになるのですが、なんと映画のほうもなかなかすばらしいできなんですよ。
(しかし日本語版のDVD、前者の値段はどうなんだ。UK版だと新作6ポンド・中古12ペンスからあるらしいというのに…)
ウィキペディアもものっそい充実していて、ああ根強いファンががんばって編集してくれてるんだなあというのが感じられるのですが、いかんせん愛がほとばしりすぎててネタバレ過多ないきおいがあります。
自分で読みたい・観たいと思われる方はウィキペディアは見ないほうがいいかも。
なので今回ウィキペディアへのリンクはなしね。
そして、悲劇(?)の主人公、デントアーサーデントは『Sherlock』でワトソンを務めた彼が演じるんですよ。
ひょっとしてこれ彼の出世作なんじゃないのか?
今年の夏は彼がひさしぶりに『ショーン・オブ・ザ・デッド』のあの二人組と組んだ映画が公開されるらしいので楽しみ。(ソース)
なんか『Sherlock』で売れっ子になってしまったらしい。
売れっ子になってもB級映画への愛を忘れないでいてくれるとはうれしいですね!
とはいえあまぞんのDVDリンクのほうでは、彼じゃなく例のはちゃめちゃめちゃくちゃ大統領のほうが主演扱いっぽい。
ある意味原作準拠。
と、ここまで中身についてまったくふれずに書いてきましたが、中身を紹介するならば、「ちょっと遠慮がちな性格のイギリス人、アーサー・デントが、ありとあらゆる惑星のいろんな人にふりまわされる話」です。
まあ最初のうちはアーサー・デントに限らず地球人みんながふりまわされてると言ってもいいけど。
原作のほうでは、アーサー・デントはいっさい報いられることなくひどい目に遭い続けてしまうのですが(それがまた面白いんだけど)、映画のほうではちょっと報われてるというかちょっとだけハッピーエンド。
まあ原作は続編もあるので、別に『銀河ヒッチハイクガイド』だけで主人公がハッピーになる必要はないんですけどね。
タイトルの『銀河ヒッチハイクガイド』ですが、作中世界では宇宙をふらふらヒッチハイクしてまわるのが流行っているためよりよい旅のためにヒッチハイクガイドが執筆されているという設定で、作中に出てくる本のタイトルでもあります。
昔の小説なのに、電子書籍のようなものとして描かれているというのが面白いですね。
ただタッチパネルで操作するのではなく、音声認識で操作するという設定。
…音声認識でめんどくさくなったりしないのかな。
技術の進化に伴ううざったさについてもひとネタありまして、たとえばラジオなんかは、スイッチひねったりおしたりする必要がなく、ラジオにむかって手をふったりするだけでOK!
…なんだけど、チューニングをかえず同じ局を聞き続けるためには、身動きせずじっとしていなくてはならない仕様。
めんどくせえええええええ!
(そいや映画にはラジオ出てこなかったな)
技術の進化とうざったさという点では、登場人物(人じゃないけど)の機械たちが体現してくれています。
いっしょに行動するロボットしかり、宇宙船のマザーコンピューターしかり。
読んでいて「こいつうぜえええええええ!」と思うこと必須。
しかしそれが技術の進化というものなんだぜ!
SFの想像力ときたら身震いするね!
まあそんなかんじで、いわゆる「英国風」な皮肉がたっぷりまぶしてある原作を、わかりやすく視覚化したのが映画版だということです。
映画版では、ヒッチハイカーのフォードが黒人の方なんですが、そこはアメリカ的配慮なのだろうか。
ヒロインは白人の方になってたけど。
原作ではフォードは白人系(に見える)、ヒロインはアラブ系だったんだけどな。
あとまあちょくちょく原作と違う点はありますが、それはそれで楽しめました。
映画のキャストについてもう1ネタ言うならば、あの「謎の人物」を演じるのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』のstep-dadの彼です。
ていうかあのstep-dadが出ている映画は(わたしの好みにおいて)だいたい外れがないな!
ああいう調子のりすぎなおっさん、大好きです。
「じじいいいかげんにしろ」って笑っていえる感じが本当にいい。
宇宙のヒッチハイカーたちは、タオルをたいそうたいせつにするわけですが、タオルの活躍っぷりはしっかり映画で描写されています。まさにタオル無双。
原作によるとフォードが持ち歩いているタオルはマーク&スペンサーのタオルだそうです。さすがマーク&スペンサー。
日本でいうとどのへんになるんだろう?
ジャスコ並みに親しまれている気はするけど、ジャスコよりは(ちょっとだけ)お高い気がするんだけど。
さすがに高島屋のタオルだと高すぎか。
日本人にも定着したイメージ、「英国人がお茶を飲む」というネタもしっかり出てきます。
ただし「自動栄養飲料合成機」というパチもんでな!
映画のみどころをもう1こ挙げておくならば、「無限不可能性ドライブ」でしょう。
原作のほうでもたいそう皮肉な生まれと使われ方をしている航法ですが、映画はそれを映像化してるんですよ!
不可能を映像化するなんて不可能じゃないの!?
と思われてしまいますが、映画らしい処理をしていて楽しめます。
まあぐだぐだ書いたけど、とりあえず映画を観るなり小説を読むなりしたらいいと思うよ!
ギャグの解説ほどしらじらしいものもないし。
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あとスラップスティックSFを読むならおさえておくべきです、うん。
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さて、リアルお茶とアンリアル詩でも嗜むか。
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がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
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分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
グレッグ・イーガン
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