めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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某DVDレンタル店が4本1000円キャンペーンをしているのでSF映画をいっぱい見ようキャンペーン。
今回は,原作と映画両方くらべながら見るという豪華版です。
タイトルはあのSFスラップスティック(この分類であってるよね?)の金字塔、『銀河ヒッチハイクガイド』です。
小説のほうはもはやおしもおされぬ名作ですが、旧訳のほうはもうあんまし手に入らないっぽい。
なのでうちにあるのも新訳です。
で、えてしてそういう名作の映画化となると、原作のよさが失われたアレなかんじになるのですが、なんと映画のほうもなかなかすばらしいできなんですよ。
(しかし日本語版のDVD、前者の値段はどうなんだ。UK版だと新作6ポンド・中古12ペンスからあるらしいというのに…)
ウィキペディアもものっそい充実していて、ああ根強いファンががんばって編集してくれてるんだなあというのが感じられるのですが、いかんせん愛がほとばしりすぎててネタバレ過多ないきおいがあります。
自分で読みたい・観たいと思われる方はウィキペディアは見ないほうがいいかも。
なので今回ウィキペディアへのリンクはなしね。
そして、悲劇(?)の主人公、デントアーサーデントは『Sherlock』でワトソンを務めた彼が演じるんですよ。
ひょっとしてこれ彼の出世作なんじゃないのか?
今年の夏は彼がひさしぶりに『ショーン・オブ・ザ・デッド』のあの二人組と組んだ映画が公開されるらしいので楽しみ。(ソース)
なんか『Sherlock』で売れっ子になってしまったらしい。
売れっ子になってもB級映画への愛を忘れないでいてくれるとはうれしいですね!
とはいえあまぞんのDVDリンクのほうでは、彼じゃなく例のはちゃめちゃめちゃくちゃ大統領のほうが主演扱いっぽい。
ある意味原作準拠。
と、ここまで中身についてまったくふれずに書いてきましたが、中身を紹介するならば、「ちょっと遠慮がちな性格のイギリス人、アーサー・デントが、ありとあらゆる惑星のいろんな人にふりまわされる話」です。
まあ最初のうちはアーサー・デントに限らず地球人みんながふりまわされてると言ってもいいけど。
原作のほうでは、アーサー・デントはいっさい報いられることなくひどい目に遭い続けてしまうのですが(それがまた面白いんだけど)、映画のほうではちょっと報われてるというかちょっとだけハッピーエンド。
まあ原作は続編もあるので、別に『銀河ヒッチハイクガイド』だけで主人公がハッピーになる必要はないんですけどね。
タイトルの『銀河ヒッチハイクガイド』ですが、作中世界では宇宙をふらふらヒッチハイクしてまわるのが流行っているためよりよい旅のためにヒッチハイクガイドが執筆されているという設定で、作中に出てくる本のタイトルでもあります。
昔の小説なのに、電子書籍のようなものとして描かれているというのが面白いですね。
ただタッチパネルで操作するのではなく、音声認識で操作するという設定。
…音声認識でめんどくさくなったりしないのかな。
技術の進化に伴ううざったさについてもひとネタありまして、たとえばラジオなんかは、スイッチひねったりおしたりする必要がなく、ラジオにむかって手をふったりするだけでOK!
…なんだけど、チューニングをかえず同じ局を聞き続けるためには、身動きせずじっとしていなくてはならない仕様。
めんどくせえええええええ!
(そいや映画にはラジオ出てこなかったな)
技術の進化とうざったさという点では、登場人物(人じゃないけど)の機械たちが体現してくれています。
いっしょに行動するロボットしかり、宇宙船のマザーコンピューターしかり。
読んでいて「こいつうぜえええええええ!」と思うこと必須。
しかしそれが技術の進化というものなんだぜ!
SFの想像力ときたら身震いするね!
まあそんなかんじで、いわゆる「英国風」な皮肉がたっぷりまぶしてある原作を、わかりやすく視覚化したのが映画版だということです。
映画版では、ヒッチハイカーのフォードが黒人の方なんですが、そこはアメリカ的配慮なのだろうか。
ヒロインは白人の方になってたけど。
原作ではフォードは白人系(に見える)、ヒロインはアラブ系だったんだけどな。
あとまあちょくちょく原作と違う点はありますが、それはそれで楽しめました。
映画のキャストについてもう1ネタ言うならば、あの「謎の人物」を演じるのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』のstep-dadの彼です。
ていうかあのstep-dadが出ている映画は(わたしの好みにおいて)だいたい外れがないな!
ああいう調子のりすぎなおっさん、大好きです。
「じじいいいかげんにしろ」って笑っていえる感じが本当にいい。
宇宙のヒッチハイカーたちは、タオルをたいそうたいせつにするわけですが、タオルの活躍っぷりはしっかり映画で描写されています。まさにタオル無双。
原作によるとフォードが持ち歩いているタオルはマーク&スペンサーのタオルだそうです。さすがマーク&スペンサー。
日本でいうとどのへんになるんだろう?
ジャスコ並みに親しまれている気はするけど、ジャスコよりは(ちょっとだけ)お高い気がするんだけど。
さすがに高島屋のタオルだと高すぎか。
日本人にも定着したイメージ、「英国人がお茶を飲む」というネタもしっかり出てきます。
ただし「自動栄養飲料合成機」というパチもんでな!
映画のみどころをもう1こ挙げておくならば、「無限不可能性ドライブ」でしょう。
原作のほうでもたいそう皮肉な生まれと使われ方をしている航法ですが、映画はそれを映像化してるんですよ!
不可能を映像化するなんて不可能じゃないの!?
と思われてしまいますが、映画らしい処理をしていて楽しめます。
まあぐだぐだ書いたけど、とりあえず映画を観るなり小説を読むなりしたらいいと思うよ!
ギャグの解説ほどしらじらしいものもないし。
B級映画好きなら観ておくべきだな、うん。
あとスラップスティックSFを読むならおさえておくべきです、うん。
筒井康隆好きなら読むべき。
さて、リアルお茶とアンリアル詩でも嗜むか。
今回は,原作と映画両方くらべながら見るという豪華版です。
タイトルはあのSFスラップスティック(この分類であってるよね?)の金字塔、『銀河ヒッチハイクガイド』です。
小説のほうはもはやおしもおされぬ名作ですが、旧訳のほうはもうあんまし手に入らないっぽい。
なのでうちにあるのも新訳です。
で、えてしてそういう名作の映画化となると、原作のよさが失われたアレなかんじになるのですが、なんと映画のほうもなかなかすばらしいできなんですよ。
(しかし日本語版のDVD、前者の値段はどうなんだ。UK版だと新作6ポンド・中古12ペンスからあるらしいというのに…)
ウィキペディアもものっそい充実していて、ああ根強いファンががんばって編集してくれてるんだなあというのが感じられるのですが、いかんせん愛がほとばしりすぎててネタバレ過多ないきおいがあります。
自分で読みたい・観たいと思われる方はウィキペディアは見ないほうがいいかも。
なので今回ウィキペディアへのリンクはなしね。
そして、悲劇(?)の主人公、デントアーサーデントは『Sherlock』でワトソンを務めた彼が演じるんですよ。
ひょっとしてこれ彼の出世作なんじゃないのか?
今年の夏は彼がひさしぶりに『ショーン・オブ・ザ・デッド』のあの二人組と組んだ映画が公開されるらしいので楽しみ。(ソース)
なんか『Sherlock』で売れっ子になってしまったらしい。
売れっ子になってもB級映画への愛を忘れないでいてくれるとはうれしいですね!
とはいえあまぞんのDVDリンクのほうでは、彼じゃなく例のはちゃめちゃめちゃくちゃ大統領のほうが主演扱いっぽい。
ある意味原作準拠。
と、ここまで中身についてまったくふれずに書いてきましたが、中身を紹介するならば、「ちょっと遠慮がちな性格のイギリス人、アーサー・デントが、ありとあらゆる惑星のいろんな人にふりまわされる話」です。
まあ最初のうちはアーサー・デントに限らず地球人みんながふりまわされてると言ってもいいけど。
原作のほうでは、アーサー・デントはいっさい報いられることなくひどい目に遭い続けてしまうのですが(それがまた面白いんだけど)、映画のほうではちょっと報われてるというかちょっとだけハッピーエンド。
まあ原作は続編もあるので、別に『銀河ヒッチハイクガイド』だけで主人公がハッピーになる必要はないんですけどね。
タイトルの『銀河ヒッチハイクガイド』ですが、作中世界では宇宙をふらふらヒッチハイクしてまわるのが流行っているためよりよい旅のためにヒッチハイクガイドが執筆されているという設定で、作中に出てくる本のタイトルでもあります。
昔の小説なのに、電子書籍のようなものとして描かれているというのが面白いですね。
ただタッチパネルで操作するのではなく、音声認識で操作するという設定。
…音声認識でめんどくさくなったりしないのかな。
技術の進化に伴ううざったさについてもひとネタありまして、たとえばラジオなんかは、スイッチひねったりおしたりする必要がなく、ラジオにむかって手をふったりするだけでOK!
…なんだけど、チューニングをかえず同じ局を聞き続けるためには、身動きせずじっとしていなくてはならない仕様。
めんどくせえええええええ!
(そいや映画にはラジオ出てこなかったな)
技術の進化とうざったさという点では、登場人物(人じゃないけど)の機械たちが体現してくれています。
いっしょに行動するロボットしかり、宇宙船のマザーコンピューターしかり。
読んでいて「こいつうぜえええええええ!」と思うこと必須。
しかしそれが技術の進化というものなんだぜ!
SFの想像力ときたら身震いするね!
まあそんなかんじで、いわゆる「英国風」な皮肉がたっぷりまぶしてある原作を、わかりやすく視覚化したのが映画版だということです。
映画版では、ヒッチハイカーのフォードが黒人の方なんですが、そこはアメリカ的配慮なのだろうか。
ヒロインは白人の方になってたけど。
原作ではフォードは白人系(に見える)、ヒロインはアラブ系だったんだけどな。
あとまあちょくちょく原作と違う点はありますが、それはそれで楽しめました。
映画のキャストについてもう1ネタ言うならば、あの「謎の人物」を演じるのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』のstep-dadの彼です。
ていうかあのstep-dadが出ている映画は(わたしの好みにおいて)だいたい外れがないな!
ああいう調子のりすぎなおっさん、大好きです。
「じじいいいかげんにしろ」って笑っていえる感じが本当にいい。
宇宙のヒッチハイカーたちは、タオルをたいそうたいせつにするわけですが、タオルの活躍っぷりはしっかり映画で描写されています。まさにタオル無双。
原作によるとフォードが持ち歩いているタオルはマーク&スペンサーのタオルだそうです。さすがマーク&スペンサー。
日本でいうとどのへんになるんだろう?
ジャスコ並みに親しまれている気はするけど、ジャスコよりは(ちょっとだけ)お高い気がするんだけど。
さすがに高島屋のタオルだと高すぎか。
日本人にも定着したイメージ、「英国人がお茶を飲む」というネタもしっかり出てきます。
ただし「自動栄養飲料合成機」というパチもんでな!
映画のみどころをもう1こ挙げておくならば、「無限不可能性ドライブ」でしょう。
原作のほうでもたいそう皮肉な生まれと使われ方をしている航法ですが、映画はそれを映像化してるんですよ!
不可能を映像化するなんて不可能じゃないの!?
と思われてしまいますが、映画らしい処理をしていて楽しめます。
まあぐだぐだ書いたけど、とりあえず映画を観るなり小説を読むなりしたらいいと思うよ!
ギャグの解説ほどしらじらしいものもないし。
B級映画好きなら観ておくべきだな、うん。
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カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
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HN:
az
性別:
非公開
自己紹介:
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分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
グレッグ・イーガン
シオドア・スタージョン
分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
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