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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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あとからおとすろんぶんめも。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20423702
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20423706
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20004252
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20026223
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20139457
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20436203


なんじゃくなぐち。
春秋に履いてるくつが破れそうな勢いなので、くつの安いお店に行って新しいくつを買ったらさっそくくつずれできた。
あたらしいくつってなぜにくつずれ必須か。
ちょっと大きいサイズにすればよかったかな。

さいきんやたらめったら虚弱体質です。
どうしたらいいだろう、と研究室の友人たちに相談すると
1.ビタミン剤のむ
2.養○酒のむ
3.食べ物記録つけて毎日しっかりごはんたべる
4.走る
という案が出ました。
まあ4.ができてたら虚弱体質してないから4.の実現可能性はどうかと思いますが。
果たしてどれが効果的なんだろう。

先週たまたまひさしぶりに探偵ナイトスクープ見てたらすごい依頼があった。
なんかダイビングショップ(うろおぼえ)してる依頼者が、変わった魚見つけたから何なのか調べてほしいっていう依頼。
まあこの手のナマモノ話はよくある。

でも、それを研究所に持ち込んだら、新種ではないものの、未発見の深海魚の稚魚だということが判明したのだよ。
今までわかっていなかった幼生の姿があきらかに・・・!!
しかも応対した若い研究者は、その深海魚の稚魚を探し求めていたらしい。
その研究者は、「ぜひ論文を書かせてください!」って興奮しながら依頼者に頼んでいたよ。
あまりの展開にテレビの前でうおおおおおおおって叫んでしまったよ。

まあテレビなんだから、事前に調査してそういう研究者を用意したんかもしれんけどさ。
でも思い描いていた論文のネタが、思いがけないかたちで飛び込んでくるなんて、研究者のたまごとしてはwktk展開と言わざるを得ない。
すごいなあナイトスクープ。

そいや有名どころではアホバカ分布は日本語学にけっこう貢献したと聞いたような気がするし(ソースなし。うろおぼえ)、ナイトスクープってへんな番組より学術向きなんじゃね?
たいがいのことは検証するし。
片方の目から流れ出た涙を、顔の上を回転させてもう片方の目に入れられるかどうか検証する依頼とかひどかったしなー。
検証にかける情熱はすごいと思う。

・・・これは、心理か神経科学でようやらんよーなことをナイトスクープに依頼するべきだ・・・!

と思ったんですけどネタが思いつきませんでした。
こないだの認知機能訓練ならありか?
でもおもしろみがないから採用してくれんよな。

いや、マスコミは科学のおもしろさすばらしさを伝えてくれない、みたいな悲観的他力すがり系の話も多い中、ナイトスクープは十分科学のおもしろさを伝えてくれるんじゃないかなあと。
・・・ばくはつたまごとか。

ああでも検証するばっかで理論がないな。
いや理論部分は研究者側で持つから体をはった検証をやってもらえばいんじゃね?

マスコミとのすてきな関係について夢想できたぞー!

(・・・このネタ関西人にしか通用しないんじゃないかしら)


おとろしいことに気づいたよ。

同じ学問の括りでも、研究の枠組みによって、同じことばがぜんぜん違う意味を持つ。
そんなことは、わかっているつもりでいたよ。
でも、おなじ枠組みの中にずっといると、「実際に」気づかないことだってある。


今日そのことでわたしがぞっとしたのは、実験心理学における「familiarity」について。

言語や概念(意味)のfamiliarityと言ったら、「親近性」(?)とでも訳すのか、単語(「いぬ」とか「ねこ」とか「あるぱか」とか「うぉんばっと」とか)の意味が、日常的にどれくらいなじみがあるものなのかという概念。
(例えば「いぬ」「ねこ」は親近性が高い。「あるぱか」「うぉんばっと」は親近性が低い。)
さまざまなテクスト(これは「文学」でいうところのテクスト)の中での単語の頻度情報に依存する。
つまりは単語の持つ特性パラメータ。

でも(長期)記憶のfamiliarityと言ったら・・・こっちの訳なんていうんだろ、「親密性」?
とある記憶表象に関してどれくらい記憶している実感があるか、というか。
Jamesが「わたしはそれを記憶しているというあたたかいfamiliarity」みたいな記述をしていた(ちょーうろおぼえ)アレです。
記憶痕跡へのアクセシビリティによって記憶の強度が決まるとかそういう文脈で、記憶表象がちゃんと自分の記憶であるという確信度の判断になるところのものです。
長期記憶の再認実験で、Remember(確かにちゃんと覚えているという実感がある。当該表象をいつ・どこで覚えたのかなども思い出せる)からKnow(確信はないがたしかおぼえていたような気がする)の尺度で評定をとるのは、familiarityが連続的変数だと想定されているからで。
つまりfamiliarityは記憶表象がいかに記憶されているかのパラメータ。

近い研究領域、同じ単語でまったく違う意味。
これが何を生み出すのかというと、「研究領域は近いはずなのに、2研究者の間で意思疎通ができない」または「研究領域は近いはずなのに、一方の論文の意図をもう一方は理解できない」などなど。
てゆーか言語記憶研究者は即ハマるんじゃないのかと。
いや、ちゃんとした研究者なら両方とも熟知した上で区別して使い分けるんだろうけど、わたしをはじめ研究者のたまごたちや、知識が不十分な学生さんなんかはこのドツボにはまる可能性がかなり高い。

今回は、わたしはたまたま気がつけたけど、ひょっとしたらまだ他に2つの違うタームを混同していることがあるんじゃないのか?
そして、ちっともわかってやいないのに「わかったふり」になっているのではないか?
・・・そう考えてぞっとした。

なんてこったい。
こんなおそろしいことが起こるからこそ、研究の枠組みが違うところへ行くのが重要になってくるんだなあ。
複数の枠組みを知らないと、同じように見えるぜんぜん別のものの違いに気づかない。
蛸壺こええぇぇぇ。

ぼすがなんか喜び勇んだメール送ってくるからいいことあったのだなとこっそりにやにやしてたら、側近のひと曰く別にそういうわけじゃないらしい。
なんだよもう。まぎらわしいな。
わたし以外にも勘違いしたひと数名。ちうか側近のひとも勘違いして訊いたら勘違いってわかったとか。
できればこの勘違いが勘違いじゃなくなるといいなあ。
非科学的ですが言霊をあてにして願掛け。

まあぼすのことより自分がハッピーになりたいです。
某機関さま、ぜひわたしをハッピーにしてくださいな。
という願掛け。


講義の下働きをしていて思ったのだけど、もっと実験心理学寄りの良質(かつなるべくハード)サイエンスフィクションがあれば、「心理学って心理テストしてるんですか?」みたいな情けない質問も減るのかな。
いや、前向性健忘というトピックに関して、『博士の愛した数式』に出てきたーと言う学生さんがぽちぽちいらっしゃったので。
あれは映画にもなったしなあ。
ただ健忘症自体にそんなにスポットあたってないし、「病気」ということであんまし心理学に結びついてなかったせいで一般的に心理学の株をあげることにつながらなかったっぽい。

他に心理学っぽいSFって『アルジャーノンに花束を』とか『暗闇の速さはどれくらい?』とかか。
自閉症に関しては、『攻殻機動隊』で「自閉症モード」という名前で情報を遮断する描写がされたせいで(それだけじゃなくて命名がまずいと思うけど)へんな誤解が広まってる気がするなあ。
情報を遮断するんじゃないんだよ。取捨選択や解釈ができないんだよ。

自由意志問題とか絡めるならイーガンの『決断者』って短編(『ひとりっ子』に収録)もか。
つーかイーガンもっと心理学らへん書いて。
でもイーガンって今どれくらい人気あるんだろ。あの乾いた文体を「心理テストやりたいから心理学に興味あります」っていうおなごが受け入れられるかどうかはわからん。

ひろく受け入れられるためには、ケータイ小説かラノベしかないのであろうか。
数年前人気が出た『涼宮ハルヒの憂鬱』というラノベはSFらしいのだが(宇宙人とタイムトラベルが出てくるから)、それに伴って宇宙に生命体が存在しうるとしたらどんなのかを考えるとか時間と空間の関係を考えるっていうのが一般的にならなかったのなら失敗ケースなんだろうな。たぶん。
もっと昔のラノベで無駄に宇宙を舞台にしてるだけってのも結構あったような気がするが、それはSFといっていいのかわからん。でも40年くらい前はそんなんばっかだった気もするし。
いやそもそも心理学の場合は存在をまともに認められてないからまずは認識されることから始めるべきなのか。だとしたらラノベはありか。
ケータイ小説でのSFってモデルケースあるんだろうか。
基本的に短文で形成されるケータイ小説に、ある程度の説明が必要なSFは適用可能なのか?

そういう広告のしかたをしたら、まずフィクションと現実の区別がつかない輩が湧くかもしれないが、まあ認識されないよりかはまし・・・か?
UFOがきてわれわれにメッセージを送っていると固く信じているひとが宇宙開発を支持していたら、それは喜ぶことか哀しむことか?
多くのヒトに認識されず、埋もれているよりまし???

ということで、ネタに困っている作家さんたちのうち誰かが、心理学らへんネタにしてくれないかなあ。
でも心理学で何がネタになるかなあ。
神経科学に関してはもうイーガンとか読め。
どうせ神経科学はもはや「間違った認識を訂正する」ステージにいるんだから、今更認識されるためのストラテジーは必要あるまい。


あ、忘れるとこだった。
ダウンロードあとからする論文めも。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20406623
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20403341
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20403342


黄金の講義ない週間のおかげさまでぐっだぐだでした。
ああ講義の準備しなくていいってマジ気楽。

・・・ああ来週の講義の準備とかうぼあああああ。


講義ないだけで休みじゃないんだからちゃんと研究室に出ようと思ってたんですが、メインタスクが書類書きだったので「だったら家でもよくね?」と家でだらだら悩んだり書類書き付けたりむやみにソリティアやってたり。
ソリティアって気持ちを落ち着ける効果あるよね。
でもやめ時をちゃんと把握しないとやばいよね。


そして世間のひとびとが休みをもらっているせいか、

高校の友達と飲み

休肝日

大学の友達と飲み

休肝日

院の友達と飲み

というストレートフラッシュ完遂したりのたりのたり。
あとこれ何が加わったら勝ち?
違う高校の友達とか違う研究室の友達ぐらいしかカードないけど。
いや勝ちとか負けとか違いますから。


まあそんなかんじで、せっかく講義が休みなんだからSF談義でもしようかと思ったんですが、書類書きでいっぱいいっぱいで余裕なかったりぐだりぐだり。
なのでデスマーチあけたらMRI勉強かSF談義かどっちかやります。
こうやって宣言しとくとどっちもやらない罠。
まあてきとーに。


あーそいや、なんか調べ物か気晴らしかなにかしてるときにネットで、非研究者がいろんな方法で流動性知能らへんの訓練するスレまとめみたいなのをどっかで見ました。
健常成人の非研究者がそこまで注意やら認知やらの訓練に興味があるとは正直思わなかった。
ってことは、こっちがソース提供したら勝手に訓練してくれる健常成人をある程度の量確保できるってことなんだろーか?
こないだののうとれ論文&本家のうとれに物申す的な試みが可能?

と思ったけどたぶんFlash作ったりとか最低限Javaか何かの知識が必要になりそうなので無理。暇ない。
こういうときにウェブデザインとかHP制作で糊口をしのぐひとびとと組めたら一瞬で解決するのだろうか。
そこまで考えたけど今日はぼちぼちねむいので放棄。

実は某所で半額キャンペーンに調子乗ってワインなぞたしなんでみてたりして。ふにゃりふにゃり。

今まで飲んだ中で一番おいしかったワインは、友達が卒論完成祝いに差し入れてくれたかわせみのラベルのワインだったよーな気がする。
ソーテルヌ除く。
あとなんかイタリアの赤いデザートワイン。

ウィスキーにしろブランデーにしろグラッパにしろシェリーにしろリキュールにしろ、銘柄じゃなくてラベルとかいっしょに食べた料理とかしか記憶に残らないので、同じおさけになかなかめぐりあえないのです。
自分を実験台に欧文単語の記憶が向上する実験を行ってはどうか。

あのおじいちゃんの手書きラベルのグラッパにまた会いたい。
あれは口の中で花が咲いた。

まじめな話をちょこっとだけ書くつもりがよっぱらいのたわごとになってしまった。
あさになったらはずかしくてここ消すかもしれん。
そもそもよっぱらって覚えてないかもしれん。

自分を実験台にアルコールと記憶の実験を(ry

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