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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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とりあえず昨日うだうだいってたパルスと同期の問題は解決した。
絶対時間で管理しようとしたら誤差がみりみりでる。
パルス数で管理したらいいのか!
おぼえとけよ自分!
ぴーぴー鳴いてすがったら先輩がローカライザープログラム手直ししてくれた。
感謝してもしきれません。
これでもりもり実験ができる!……はず。


まあそれはそれとして、今日は論文書くときに起こったトラブルと対処法のめも。

「図はepsファイルとかがいいなー」って投稿の手引きっぽいのに書いてたから、イラレでepsの図を作ってOffice Word 2003に貼り付けたら枠しか表示されない現象が起こった
(印刷すると図はちゃんと出る)

調べたらたいていは「オプション」の「表示」の「図をイメージ枠で表示する」にチェックが入ってるんじゃないのー?的なことしか書いてない

もちろんそんなチェック入れてない
「下書き表示」だと図が出ないよーとかもあったけどそんなのしてない

epsファイル側でサムネール作成してないと表示されないよ、という話を見たのでイラレで確認
ちゃんとサムネール作れてる。
てゆかアドビ製品に詳しい友達にヘルプを求めてepsファイルを送ってみたら、友達の環境下のWordでは表示されたよーって言われた。つまりeps側の問題ではない

Officeのグラフィックフィルタの問題なんじゃね?という話みつかる
office.microsoft.com/ja-jp/word/HP051893461041.aspx

www.activecell.jp/gp232/epsfile.htm
を参考にグラフィックフィルタをいれる

それでもだめ
ひょっとしてディスプレイの問題じゃ…とか思い始めてかるく絶望する

どっかの質問で「SP3入れたらおっけー」ってのを見る

www.microsoft.com/downloads/details.aspx
からOffice 2003 SP3をおとしてくる

表示された!!!!
しかし思ってたより線がちょっとな…

epsだと実はWordから図いじれることに気づく

表示では図がだいぶぶさいくだったけど印刷したらそうでもないことを確認

めでたしめでたし。

ということで、epsを要求する論文誌に投稿するときにOffice 2003つかってるひとがいたらこれを試すといいよー。


おまけににどうでもいい雑談。
国内の民間研究助成団体ネットで調べてたら、トロイに感染してる団体HPあった。
研究助ける前に自分とこのHP助けてください。
いきなりセキュリティソフトが働き出したからめっさびびったっつーの。

ROI localizerをやる予定なので、改めてROI localizerの標準について調べてみた。
代表的な研究でのパラメタを並べてみる。

ROI localizerといえばFFAなのでFFAは外せませんが、諸事情あってLOCとか省きます。
えbody areaですか?知らんそんなもん。
あんまし余裕がないのでFFAとPPAに限って、わたしが勝手に代表的だと思ってる研究のだけ抜書きです。
機能的ROIに関して議論がまだあることとか知らないわけではないですが便利さに負けます。
とりあえずパラメタだけね。議論とかはまた今度ね。
まあここで「今度やる」って言ったものはたいてい日の目を見ないんですけどね。
ほんとそのあとまわし体質どうにかしたほうがいいよね。
まあそんなことどうでもいいですね、はい。

なんかするときにかんけーない情報に気をとられないようにする、いわゆる「抑制」機能の神経基盤についてちょっとまとめてみためも。

とりあえず手元にあるMRI論文とそこから参照できるぶんのみ。
EEGなど他の手法のやつはとりあえずおいとく。

Botvinick, Nystrom, Fissell, Carter & Cohen, 1999 Nature
抑制に関するfMRIの黎明がこれか。
flanker task→ACC

Bunge, Dudukovic, Thomason, Vaidya & Gabrielli, 2002 Neuron
こどもにgo-nogo taskみたいなことやらしたら失敗するし大人でみられたright ventrolateral prefrontal cortexの活動がみられない

Nelson, Reuter-Lorenz, Sylvester, Jonides & Smith, 2003 PNAS
(そうそうたる面子だなこれ)
再認させて、前の試行の再認のときにでてきた項目を抑制
→medial prefrontal cortex & anterior cingulate cortex

Aron, Robbins & Poldrack, 2004 TiCS
この時点での抑制レビュー
→とりあえずright inferiotr frontal cortexじゃね?

Kelly, Hester, Foxe, Shpaner & Garavan, 2006 NeuroImage
Hesterがつくったgo-nogo task
→抑制に関わるのは right inferior frontal cortex/insula

McNab, Leroux, Straud, Thorell, Bergman & Klingberg, 2008 Neuropsychologia
抑制課題(go-nogo taskやstop taskやflanker task)と言語性ワーキングメモリ課題と視空間性ワーキングメモリやって共通項出す
→right inferior frontal gyrus(閾値さげたらright middle frontal gyrusや頭頂も入る)

Lütcke&Frahm, 2009 Cer Cor
go-nogo taskで高解像度
→抑制が正しい(correct rejection)ときにはたらくのは右ACC

Goghari, MacDonald III, 2009 Brain Cog
(リアルに3世の論文ははじめてみた)
Stimulus Response Reversal Task(右っていわれたら左ボタンおすようなやつ)とgo-nogo task
→抑制にはright inferior frontal gyrus

Clapp, Rubens, Gazzaley, 2009 Cer Cor
遅延見本合わせ課題(ターゲットはシーン)の遅延中にディストラクタ(ヒト顔)表示
→単に顔見てるときより課題中はFusiform Face Area(ディストラクタを反映)の活動が有意に低くなった
→Parahippocampal Place Area(ターゲットを反映)の活動が、単に見てるときよりへってなければ課題成績もいい(減少量と成績が負の相関)
→PPAとconnectivity持つのはmiddle frontal gyrus
→FFAとconnectivity持つのはinferior frontal gyrus

Schulte, Mueller-Oehring, Vinco, Hoeft, Pfefferbaum & Sullivan, 2009 NI
stroop課題
→DLPFC, VLPFC, dorsal ACC, parietal cortex, extrastriate cortex, somatosensory association cortex, motor and supplementary  motor areas, cerebellum

Braet, Johnson, Tobin, Acheson, Bellgrove, Robertson & Garavan, 2009 Neuropsychologia
go-nogo taskで大人とこども比較
→抑制に関しては両側inferior frontal gyrus, left superior frontal gyrus後部, left inferior parietal cortex, 両側楔部, 両側insula, left lentiform nucleus, ACCとかDLPFCとかたくさん

Velanova, Wheeler & Luna, 2009 JNS
あっちむいてほい的な課題(実際には指示されたのと違う方向にボタン押し)で大人・若者・こども比較
→両側middle frontal gyrusとか海馬傍回とか楔前部とかもういろんな部位

Padmala & Pessoa in press Neuropsychologia
go-nogo taskで報酬操作して動機付けの影響みる
→抑制にはACC, precentral gyrus, superior frontal gyrus, middle frontal gyrus, inferior frontal gyrus, caudate, putamenとかいろいろ
→正答試行と誤答試行のコントラストで動機付け高い条件とコントロールで差があったのは両側inferior frontal gyrusとか


やっぱり前頭前野らへんが多いのか?
エラー監視みたいなんではACCかと思ってたがそうでもないような。
また今度文献追加するかも。
…しないかも。

タグは「がっつり」つけた(自分の中の重要性としては、の意味で)けど、本来ならば個人的なことをもっさり喚いてるだけの話。

わたしのよーな半端モノというかひよっこモノでは、将来がひっじょーに不安なわけですが。
国内で一番有名で一番でかいであろう研究助成がどーにも箸にも棒にもって状態なのが情けない。
んでそれ一本頼みってのは怖い。

というわけで、留学ではなく海外でのポスドク的研究助成をざっと探してみた。
あと今後のことも考えて学会発表の補助も含めておいた。
折に触れ見返すように>自分

ほんとただのメモ書きだなー。


<今んとこ資格があいそうな研究助成>

内藤記念科学振興財団
www.naito-f.or.jp/
国際学会の発表援助(〆切は学会開催時期によって異なる。年4回)
RPDみたいなのも一応ある
ポスドクの海外研究に100万(〆切は10月初旬のよう)
※ただし所属機関の推薦必要。あと機関が合う合わないあえる。
現所属ではだめだった・・・

Human Frontier Science Program
jhfsp.jsf.or.jp/
博士号取得後3年以内なら3年以内のフェローシップが受けられる(〆切は8月下旬)
独立してたら研究グラントある(今は関係ないか…)

中島記念国際交流財団
www.nakajimafound.miinet.or.jp/
研究助成500万以内(〆切は9~10月)

矢崎科学技術振興記念財団 国際交流援助
www.yazaki-group.com/zaidan/kokusai/page3.html
研究奨励は分野が違うが、学会発表は分野特定してないような???

ブレインサイエンス振興財団
www.bs-f.jp/kokusai_haken.html
学会発表または6ヶ月までの短期滞在の共同研究(〆切は1月)

山田科学振興財団
www.yamadazaidan.jp/enjyo3.html
6ヶ月以上1年未満の研究滞在の渡航費・滞在費(だいたい100万くらいっぽい)。
「自然科学」と対象は広い。〆切は10月末。

ライフサイエンス振興財団
www.lifesci-found.com/
心理系も込みで「ライフサイエンス」として対象に含めてくれてるのがありがたい。
額は不明。学会発表と研究滞在と両方ある。
あと4月から募集して予算が切れたらおしまい、という変わった形式。

中山科学振興財団
www.nakayamashoten.co.jp/zaidan/pg17.html
対象は「人間の科学」だそうな。
研究助成そのものは年度ごとにテーマがあってそれに合致したものを募集する。
海外渡航の場合はテーマ縛りなし。ただし学会出席だけならアウト。
額は10~50万円。
応募期間4月中旬~6月中旬。

Canon Foundation in Europe
www.canonfoundation.org/programmes_1_fellow.html
日本→EUまたはEU→日本。
資格は博士、最低でも修士。
期間は3ヶ月~1年。
締め切りは毎年9月15日。

井上科学振興財団
www.inoue-zaidan.or.jp/
がっつり理系。
「リサーチアウォード」なら学位の分野限定しない?
でも業績がっつりいりそうなふいんき(なぜかry)

三菱財団
www.mitsubishi-zaidan.jp/support/index.html
自然科学と人文科学両方対象。
うちみたいな分野はどっちになるのか悩む。
国内に拠点を持つことが条件。

中央三井信託銀行の助成
www.chuomitsui.co.jp/koueki/
いろんな種類がある。
「女性自然科学者」なら応募できるかも?

あと大学自身がやってるのもある。
もちろんその大学でなんらかの身分が必要になる。

あと、太刀打ちできる可能性は絶望的に低いけど
www.scholarshipnet.info/category/postdoc/
国際公募。
そもそも分野が合わないのが大半。

あとデータベース的なものとして
scienceportal.jp/boshu/component/spjrds/0/0
分野を特定しないもの・ライフサイエンスで認知神経科学を含むものが見つかれば。

そして助成してくれる団体のデータベース。
www.jfc.or.jp/index.html
検索機能がついてるから便利。


以下愚痴。
なかなかハッピーになれないよなこの稼業!
わかってたけどせつないもんはせつないわ!あーほー!!!

よーやく待ち望んでいた交互作用が出た。
「交互作用」というものには卒論時代からふられっぱなしで、「どーせ交互作用なんかあてにするよーな仮説を出すわたしが悪いんですよーだ」みたいな拗ね方をしてたんですが、この時期になって交互作用が出た。
あ、いや、前の実験でもそいや交互作用は出たけど、そんときは交互作用あてにしてたわけじゃなかったし。

それに交互作用ネタで検索してここにたどり着くひと結構いるっぽいからねー。
今回は交互作用のきほんのきをおさらいするぜー。

というわけで、分散分析のフローチャートから確認。
ちなみに元ネタは狩野先生の教科書なんで、教科書持ってるひとはここを見るだけ時間の無駄です。

とりあえず今日は2要因の場合。

1.交互作用は有意か?
非有意→ふつーに有意な主効果をみましょう→主効果の多重比較(今回は略)
有意→単純主効果をみましょう

2.単純主効果は有意か?
非有意→ほかの効果をみよう(分析としては何もできない)
有意→有意な単純主効果をみよう→単純主効果の多重比較

3.単純主効果の多重比較
水準が2こ→単純主効果が有意だったらそこに有意差ある
水準が3こ以上→多重比較ですね

例えば2要因3水準でA(1・2・3)、B(1・2・3)と表記するとして、例えば水準A1におけるBの単純主効果が有意ってことになったら、A1におけるB1・B2・B3のどこに違いがあるかを検討するわけですね。
んで多重比較のしかたは過去記事を参考にしてねーazcog.blog.shinobi.jp/Entry/36/、と。

んで、たとえばB1とB2に有意差、B1とB3に有意差があってB2とB3に有意差がなければ、考察としては、A1の条件において、B1が有意に高いとか低いとかそういうことを書くわけですな。
まあそこらへんは結果と仮説でよきにはからうしかないわけですが。
つーかこのフローチャートを先にうpしてから多重比較のやりかた書けばよかったな。
まあ自分用めもだから流れが前後してもしかたない、ってことでごかんべんを。

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