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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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今電動書架が故障してて紙媒体の資料の一部が閲覧できないらしー。
まあうちらは基本電子ジャーナルやけど。
それとは関係なくまだうちで見られないろんぶんのめも貼る。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264590
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21258916
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21271317
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264703
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264742
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264640
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264641
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264643
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21264645
Psychonomic不遇の時代はまだ続く。

某オカルト好きとぐだぐだ話してたら、こないだの「呪いの鉛板」は大学に持ち込まれたら周囲にその呪いをふりまくべきだよねjkって話になった。
でもあの呪い「彼らに不名誉を!」ばっか書いてあったよー、という話をしたら、「今まさにうちの大学は不名誉に晒されているではないか!!!」という結論になった。
な、なんだってー。

というわけで最近の不名誉な騒動は古代フェニキアの呪いだったんだよ!と思っておくと少しはストレス耐性があがるかもしれません。
あがらなくても責任はとれません。あしからず。

Neisserに憧れない心理学専攻の学部生などいない。
という仮説を立ててみたのだがどうだろう。

あ、あと心理学から神経科学に関与するようになった学生はみんなHebbに憧れる。
という仮説を立ててみたがサンプルサイズ2の時点でこれは真。
もすこしデータとったらどうなるかな。


まあそんな与太はともかくとして、来年度のために心理学入門書やおすすめ書をだらだら列記しておくの巻。
基本的に想定されているのは「わたしのところに来る学部生」。
なので主に記憶と視覚に関して入門書を紹介する。
言語とか思考とかがっちがちの知覚とか知らん。

あとはじめてあまぞんさんの表紙が表示されるやつ使ってみる。
ちょっとは画像ふえたかんじになるかなー。 まあてきとーに。


Neisser読むならこれ読め。
『観察された記憶―自然文脈での想起〈上〉』

『観察された記憶―自然文脈での想起〈下〉』

古典。古典にして基本。

ヘッブに関してはあきらめろ。
2003年あたりにアメリカで出た新版はすでに絶版状態。
翻訳が出る気配もねえ。
旧版の翻訳は図書館とかにあるかもね。
一応あまぞんさんでも古書は出てるね。

まあおかねによゆうのある先生とかじゃないと買うこともないだろう。
ヘッブについては読む必要もそんなにないしな。

古典でおすすめなのは『情報処理心理学入門』シリーズ。
1は「感覚と知覚」。

2は「注意と記憶」。

3は「思考と言語」。


わたしがお世話になったのは2のほう。
信号検出理論とその記憶実験への応用のしかた、d'(ディープライムと読む)の算出の方法が書いてある(はず。うろおぼえ)。
再認実験やるならおさえとくべき。

記憶に関しては『記憶研究の最前線』という本は入門におすすめ。

「ぶっちゃけもう最前線でもないだろ」とか「この表紙のセンスはどないかならんのか」などのツッコミはあると思うが、興味深い現象をいろいろ取り扱ってくれているので、自分の興味のとっかかりにするにはよいと思う。
かくいうわたしも、B3のときの実験はこの本の一部から着想を得ている。
まあ無謀すぎて微妙な結果になったのも今となってはいい思い出、かな?

同様のシリーズでおすすめなのは『「顔」研究の最前線」という本。

顔研究は主におなごどもに人気なので、これをおさえておくとびじんけんきゅうしゃとお近づきになれるかもしれない。
というのはネタで、実際男性の研究者もそこそこいるのですが、まあでも他分野より女性が多い気もする。
ただしがりがり定量的に分析するのは男性が多いですね。
んでも化粧品会社の方などがたまにコラボってたりするので、実験心理学の中ではかなり産学連携に近いところにいるのかも。
『記憶研究の最前線』と同様、興味のとっかかりを探そう。

視覚に関していえば、
『視覚の情報処理―〈見ること〉のソフトウエア』

という本と
『脳と視覚―グレゴリーの視覚心理学』

という本がおすすめ。
上のは若干古いけど、おさえとくべき現象の解説がしっかりのってるから読んでおくべき。
下のももはや古びてる感はあるけど、入門にはよいと思う。
古典的3Dめがね(笑)もついてるし。

神経科学寄りの入門書としては
『「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる』

という新書がおすすめ。
わかりやすいしカラー図版も豊富。

視覚の中でも人気者、「錯視」についてはこの本がおすすめ。
『錯覚の世界―古典からCG画像まで』

ユーモアのきいた文章で錯視を紹介してくれる。
図版も多くてぱらぱら見るだけでも楽しい。


ついでイロモノ特集。
上の本はレポートや卒論のタネになりやすいのに対し、こっちはおもしろいし興味深いんだけど深入りすると実験がぐだぐだになる可能性大のもの。
『脳は美をいかに感じるか』

今や「神経美学」の第一人者となってしまったゼキ御大のおもしろ本。
いろんな現象が紹介されてて面白い。
んが、美的感覚を実験にのせるというのは頭かかえたくなるくらいややこしいことなので、初心者にはおすすめできない。
「いつかこんな研究ができたらいいな」ぐらいに思って読む分にはとても楽しい。

あとは、「アフォーダンス」関係。
『知性はどこに生まれるか―ダーウィンとアフォーダンス』

なんかは初心者向けに書いてくれてるからふむふむと読めてしまうのだが、アフォーダンスの概念をさらに発展させようとか実験にのっけようとすると詰む。
なんてゆーか、「アフォーダンス」ってもう完結した思想なんだよね。
面白い考えだし実際そういう情報処理はありだと思うんだけど、アフォーダンスを出発点にして詰んだ学部生というのは佃煮にするほどいるらしい。
知識として知っておくべきだけど、ここから実験を考えよう!というのはおすすめできない。
でもおもしろいんだよねえ。

そして「共感覚」関係。
『共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人』

など。
実際に実験してる人は知人にもいるのだが、被験者(共感覚のひと)を見つけるのがたいへんらしい。
実験するに足る人数集めるのたいへんだろーなー。
わたし自身も、文字と色に関しては「あーあれだなー」と連想する程度の「アソシエイター」型なので、あんましはっきりしてないし実験に向いてないもんなー。
「プロジェクター」型っぽく見えるのはどうも音の「調」らしい。
でもそっちはさらに人数少ないらしいので実験にならないよな・・・
絶対音感持ちのひとは各音に色がついたりするらしいが、わたしは音の識別がつかないのでそもそも音ごとの実験だとぐだぐだになるしなw
共感覚は「おもしろいが実験できない」現象の最たるものかもしらんね。


ちなみにこれらの本は「わたしが読んで面白かったもの」という縛りで選定してるので、へんに偏ってるのはかんべんしてください。
もっと他に最適な本はあるかもしれない。
あくまで「個人的なおすすめ」ということで。

知覚分野の研究者に「contextual effectって言ったらvisual searchのアレ(www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9679076)に限定されるだろjk」みたいなこと言われたんだがそれって一般的なのだろうか?
でもこれcontextual cueingと名乗っててcontextual effectじゃーないよなー。
どっちかってーと前後の情報で文字や図形の見え(読み)が変わるってほーが一般的ではないだろうか。
実際英語ウィキペディアにのってる例(en.wikipedia.org/wiki/Context_effects)はそうだった。
ひょっとしてわたしは知覚の研究者と相性が悪いのだろーか。
とか無意味な一般化をしそうになったけど、仲のよい先輩で知覚分野のひとなんてざらにいるから、まあこれは個人的な問題なんだろう。

どーでもいいが、contextual effectが最大に活きる場のひとつは「お笑い」だと思う。
「ヒョギフ大統領のエヒフ」というネタは、前後なければわけわからんもんなー。
文脈を共有していることというのが前提及び最大の武器なわけだ。
いわゆる「一発芸」がサムかったり爆笑ものだったりするのがなぜかって、それはやっぱり「前提(=文脈)」の共有がないからなんじゃないか。
というわけでお笑い芸人の方はcontextual effectについて勉強したり考えてみたりしてはどうかな!
というぬる~い心理学アピールを思いついたんだがどうだろう。

ちなみに「ヒョギフ大統領のエヒフ」というのはラーメンズの古いネタです。
県名を合成していくやつ。

「兵庫」
「岐阜」
「ヒョギフ」
「ヒョギフ大統領」
で、別ネタ挟んで
「愛媛」
「岐阜」
「エヒフ」
「若鶏のエヒフ」
「ヒョギフ大統領のエヒフ」
となるんじゃなかったかな。
うろおぼえ。
どっちが片桐さんでどっちが小林さんかまではおぼえてないぜ!記憶力gdgdだぜ!

ラーメンズのおとぎ話がエスカレートしていくネタとかも結構好きだったのに、最近はそういうエンターテイメントからずいぶん遠ざかってる。
ちょっと侘しい。

なんか寝込んでる間に世の中は「大学とはなんぞや」みたいな議論が湧いてたみたいだ。
しまった乗り損ねた。寝込んで損した。
いや寝込んでいいことなんか何もないけど。

とはいえそもそも議論の真っ只中に躍り出る度胸もツールもないので、ここでひそひそ自分の納得がいくように議論をしてみる。
ひそひそなのでしまう。

特定範囲のネット上のジャーゴンを、さらに絞られた範囲のジャーゴンにパロってしまう言い回しがある。
ゲームやるひとの「ツンデレ:(ゲームが)詰んで(その場から操作キャラが)出れないの略」とか。

ここに新たなジャーゴンを作ろう。

「ヤンデレ:病んで(家が)出れない」
・・・虚弱体質ジャーゴン!

ああああうおなかいたいよう。
自分ばーかばーか。

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