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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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この前訃報をきいた(ウィキペディア参照)ので『ブリキの太鼓』読んだ。


味わいとしてはカルヴィーノなんかとタイプが近いかもしれない。
虚実いったりきたり系。
ただし、悪意を大いに含む。
わたしが困惑したのもその大いなる“根拠なき”悪意。
書評なんかみると「ピカレスク・ロマン」と評してあって、ああなるほどそう読むのかと合点がいったものの、そもそもそういう悪の物語ってそこまで好みじゃないんだよなあ。

ウィキペディアなんかで著者の来歴を見ると、あれっと思うくらい主人公オスカルの置かれた状況とかぶるのな。
いろんな常識に逆らっていく主人公に何かを託したのか。
訃報では著者がナチス側の人間だったのを告白して騒ぎになったことにふれていたけど、『ブリキの太鼓』の主人公はナチスにほんの少し混乱をもたらすだけで、大きく抗ったり賛同したりといったこともない。
淡々と党員になる登場人物はいるけどな。
そして淡々と恐ろしいことが起こる。
悪夢のようだ。

そういえば「ナチス関連」ってだけでいうとマンデルブロの自伝も読んだ。 

いや本筋としては関係ないんだけどさ。
基本「俺すげえ超優秀。俺の親戚/知人もすげえ優秀。でもそいつは戦争/ナチスの迫害でしんだ」って話の連続だったので。

戦争がどうのこうのって話はもはや「歴史上の出来事」として今の自分と隔てられているように思ってしまいがちだけど、意識してないだけでしっかり地続きなんだよなあ。

しかしなんだろーね。教科書で読む出来事・人は自分とは違う時代/世界のもの、というバイアスって。
こないだ社会心理の人と話してて知ったんだけど、監獄実験で有名なジンバルドーってご存命だそうな。
もっと昔の人だと思ってたわ…
記憶でいやータルヴィングもご存命だし。

いやー生きてくってたいへんだなあ(たいへんらんぼうなまとめ)。
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