めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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前回のまったり本読みが「ノーベル賞何するものぞ」的な本読みだったので、「じゃあ他にもノーベル賞作家の本読んでみようぜ!」ということでちょっと読んでみたのが
パトリック・モディアノ「失われた時のカフェで」
これSF風味があるということで手に取ったにも関わらず、わたしが若干躓いたポイントがある。
フランス語・フランス文化にあまりなじみがないせいで、固有名詞おぼえにくいいいいいいい。
そのせいで誰が誰だったかあやふやになりがち。
しかし翻訳者によると、出てくる地名や本のタイトルは基本的に実在のものだそうで(人名とカフェの名前などのみフィクション名)、そのへんのディティールがたいそう日常との地続き感を醸し出してくれるっぽい。
そんなかんじでフランスでは大人気なんだそうな。
タイトルから想像できるとおり、喪失感というかメランコリーというか郷愁というかそういう味わいがじっくり楽しめる物語ではある。
…ちゃんと人名を整理できていればな。
そして翻訳者が意図して「フランス語っぽさ」を残そうとしているので、フランス語をカタカナ化した普通名詞もいっぱいでてくるので、そこんとこもちゃんと整理しとかないといけない。
……おもしろいけど、日本人読者には若干ハードルたかいよ!?
翻訳者は日本であまり人気が出ないことを嘆いていたけど、まあしかたないんじゃないかな…
イメージでいえば、京大生が森見登美彦作品楽しむかんじですな。
森見作品が他国他大学生にも同じ程度の人気を博すかってーとやっぱり難しいんでないかな。
そういったディティールを超えた普遍性の部分において支持されることはもちろん両者ともあると思うけどね。
んでもってこれ、初見で「えっえっえっ」っていうかんじを楽しむというところもあるので、あんまし語ると楽しみを損なっちゃうんだよなあ。
なのであんまし言及できない。
となると語るべきことがほとんどない。
一言で言うなら、これもまたファムファタールの一形態なのだろう。と。
そして、あの帰結は当然のものであろう。と。
まああらすじというかストーリーだけを追うのってあんましイクナイよね。
小説は文体を味わうものなので。
とはいえこれは翻訳ですが。
翻訳とはいえ、翻訳あとがきをがっっっっっっっっっっつりつけてることからもおわかりいただけるように、翻訳なりに文体を再現すべく苦心されておられるようす。
そしてこの文体、繊細なガラス細工のごとく、触れると壊れてしまいそうな儚さを感じられるの、わたしはわりときらいじゃないです。
スタージョンの『夢見る宝石』がヒロインの好きな本の一つとして挙げられているところからもだいたい想像がつくのではないですかな。
つまり、スタージョン好きならおすすめ!ってことだ。
しかしまああれですな、ノーベル文学賞ってほんとどういうものなのかよくわからんな。
まあわたしは文芸評論家ではないので、そういうのを深く考えるのはそういうおしごとの人にお任せしよう。
わたしがするのは、文体をゆっくり舌の上にころがすことだけですよ。
パトリック・モディアノ「失われた時のカフェで」
これSF風味があるということで手に取ったにも関わらず、わたしが若干躓いたポイントがある。
フランス語・フランス文化にあまりなじみがないせいで、固有名詞おぼえにくいいいいいいい。
そのせいで誰が誰だったかあやふやになりがち。
しかし翻訳者によると、出てくる地名や本のタイトルは基本的に実在のものだそうで(人名とカフェの名前などのみフィクション名)、そのへんのディティールがたいそう日常との地続き感を醸し出してくれるっぽい。
そんなかんじでフランスでは大人気なんだそうな。
タイトルから想像できるとおり、喪失感というかメランコリーというか郷愁というかそういう味わいがじっくり楽しめる物語ではある。
…ちゃんと人名を整理できていればな。
そして翻訳者が意図して「フランス語っぽさ」を残そうとしているので、フランス語をカタカナ化した普通名詞もいっぱいでてくるので、そこんとこもちゃんと整理しとかないといけない。
……おもしろいけど、日本人読者には若干ハードルたかいよ!?
翻訳者は日本であまり人気が出ないことを嘆いていたけど、まあしかたないんじゃないかな…
イメージでいえば、京大生が森見登美彦作品楽しむかんじですな。
森見作品が他国他大学生にも同じ程度の人気を博すかってーとやっぱり難しいんでないかな。
そういったディティールを超えた普遍性の部分において支持されることはもちろん両者ともあると思うけどね。
んでもってこれ、初見で「えっえっえっ」っていうかんじを楽しむというところもあるので、あんまし語ると楽しみを損なっちゃうんだよなあ。
なのであんまし言及できない。
となると語るべきことがほとんどない。
一言で言うなら、これもまたファムファタールの一形態なのだろう。と。
そして、あの帰結は当然のものであろう。と。
まああらすじというかストーリーだけを追うのってあんましイクナイよね。
小説は文体を味わうものなので。
とはいえこれは翻訳ですが。
翻訳とはいえ、翻訳あとがきをがっっっっっっっっっっつりつけてることからもおわかりいただけるように、翻訳なりに文体を再現すべく苦心されておられるようす。
そしてこの文体、繊細なガラス細工のごとく、触れると壊れてしまいそうな儚さを感じられるの、わたしはわりときらいじゃないです。
スタージョンの『夢見る宝石』がヒロインの好きな本の一つとして挙げられているところからもだいたい想像がつくのではないですかな。
つまり、スタージョン好きならおすすめ!ってことだ。
しかしまああれですな、ノーベル文学賞ってほんとどういうものなのかよくわからんな。
まあわたしは文芸評論家ではないので、そういうのを深く考えるのはそういうおしごとの人にお任せしよう。
わたしがするのは、文体をゆっくり舌の上にころがすことだけですよ。
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カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
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分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
グレッグ・イーガン
シオドア・スタージョン
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あと記憶全般。
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最近デコーディングが気になる。
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