めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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というわけでやじうまその2です。
その2は、ミラーニューロンで有名なRizzolattiで。
ミラーニューロンの鏑矢となった論文が1992年出版だそうで、この20年をざっとふりかえったりふりかえらなかったりします。
ウィキペディアみるとウクライナ生まれだったんですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Giacomo_Rizzolatti
見たかんじでは「お茶ノ水博士(アトムの博士)みたい」とわたしは思いました。
会場では「ジャムおじさんみたい」って言ってるひとがいました。
まあそういうことです。
ミラーニューロンにたどりつく前に、1981年の論文があって、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7248054
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7248055
まあ視覚と体性感覚と両方に反応するニューロンがあるよねーという話。
あとFree viewingでの話がたぶんこれ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3416965
まあこういうのがあってミラーニューロンに至るわけですね。
で、問題のミラーニューロン事始な論文は
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1301372
だろうか?
頭頂やpremotorのあたりでviewing graspingとgraspingに共通して発火するニューロンがあったよ、的な話。
で、いろんな方向にミラーニューロン研究が展開していくわけですが、ターゲットとなる領域は基本的にマカクのF5(ときどきF1)のようです。
んでいろんな研究を紹介していく。
○ペンチ的な道具をつかう話
論文はhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7571012か?
サルがペンチっぽい道具でえさをつまんで食べるときのニューロン発火記録の話。
ペンチってふつう握り締めると開くよね。だから「手握ってペンチ開く→手を開いてペンチ閉める」という動作でえさをつまむ。
これと逆のペンチ的道具、つまり握り締めると閉まる道具を与えると、「手開いてペンチ開く→手握ってペンチ閉める」という動作でえさをつまむことになる。
だけど両方で似たような発火が見られた。
こまい動作じゃなくて、「えさをつかんで食べる」というgeneral (?) な動作を表象しているのではないかな。という話。
○'motor schema'みたいなもんがあるのではという話
サルに動作を見せてミラーニューロン発火記録。
見せるのは、りんごをつかむ動作/空をつかむ動作(つかむオブジェクトが存在しないけどりんごをつかむのと同様の動作をする)/りんごを途中で隠しながらりんごつかむ動作/空を途中で隠しながら空をつかむ動作、の4種類。
隠してると実際りんごつかんでるかどうかは見えないのだけど、それでもりんごをつかむ動作と隠されたりんごをつかむ動作のときにミラーニューロンは発火し、空をつかむ動作では発火しなかった。
単なる手の動きを表象しているのではなく、「物をつかむ」というスキーマみたいなものを表象しているんじゃね?という話。
他に、動作のようす・音・ようす+音・対象を隠した動作で共通して発火がみられるという研究も。
例)紙をびりびりするようすとか音とか
モダリティ普遍的なスキーマを表象してるのでは。
○「近くのものをつかむ」と「遠くのものをつかむ」話
なんか該当論文がどれだったかわからんくなった。
(さる)(ものA) (ものB) (ひと)
みたいな配置したとき、「さるがAをつかむ」と「ひとがBをつかむ」がおんなじような発火で、「さるがAをつかむ」と「ひとがAをつかむ」っていうのは違った、というような話だったような(よくわからなかった)。
絶対的な「Aをつかむ」っていう表象じゃなくて、「自分に近いものをつかむ」という表象なんじゃね、ということだろう。
○動作の「目的」も表象されてるという話
りんごとかを「食べるためにつかむ」のと、「動かすためにつかむ」のとで違う発火パタンだったよと。
動作はいっしょなんだけど、口にもってくor肩かなんかに置く、で動作の目標が違うとパタンが異なったという話。
あと、顔とかtactile mapみたいなんあるけど、直接くっつけなくても反応するしimagenary tactile mapみたいなんがあるねーとかそんなん
○http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22647599
の話
感情(話にあがったのはdisgust)のミラーニューロンもあるよー。ってさ。
感情のミラーニューロンはinsulaで見出されたそうな。
○ヒトEEGで、ポットを「動かすためにつかむ」のと「お茶とか注ぐためにつかむ」刺激をapparent motionで提示したら(どこのかはめもしそこねた)320~340msくらいにピークきた。動きない画像だけなら140~160msにピークあったのにとかそんなん
○ミラーニューロン系fMRIのメタ分析もしたらしい
○自閉症と動作模倣
とかも最近のトピックにはある
ちょっといろいろあって最後のほうぐだりぐだり。
ミラーニューロンとかそういう話はヒト研究のほうで盛り上がってしまってたけど、Rizzolatti本人はあくまでサルでの研究がメインなんだなーというか、サル研究の話はがっつりしてたけどヒト研究の話はそこまで力点ないっぽいかんじだった。
まあなんにせよやじうまできたのでまんぞく。
その2は、ミラーニューロンで有名なRizzolattiで。
ミラーニューロンの鏑矢となった論文が1992年出版だそうで、この20年をざっとふりかえったりふりかえらなかったりします。
ウィキペディアみるとウクライナ生まれだったんですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Giacomo_Rizzolatti
見たかんじでは「お茶ノ水博士(アトムの博士)みたい」とわたしは思いました。
会場では「ジャムおじさんみたい」って言ってるひとがいました。
まあそういうことです。
ミラーニューロンにたどりつく前に、1981年の論文があって、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7248054
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7248055
まあ視覚と体性感覚と両方に反応するニューロンがあるよねーという話。
あとFree viewingでの話がたぶんこれ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3416965
まあこういうのがあってミラーニューロンに至るわけですね。
で、問題のミラーニューロン事始な論文は
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1301372
だろうか?
頭頂やpremotorのあたりでviewing graspingとgraspingに共通して発火するニューロンがあったよ、的な話。
で、いろんな方向にミラーニューロン研究が展開していくわけですが、ターゲットとなる領域は基本的にマカクのF5(ときどきF1)のようです。
んでいろんな研究を紹介していく。
○ペンチ的な道具をつかう話
論文はhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7571012か?
サルがペンチっぽい道具でえさをつまんで食べるときのニューロン発火記録の話。
ペンチってふつう握り締めると開くよね。だから「手握ってペンチ開く→手を開いてペンチ閉める」という動作でえさをつまむ。
これと逆のペンチ的道具、つまり握り締めると閉まる道具を与えると、「手開いてペンチ開く→手握ってペンチ閉める」という動作でえさをつまむことになる。
だけど両方で似たような発火が見られた。
こまい動作じゃなくて、「えさをつかんで食べる」というgeneral (?) な動作を表象しているのではないかな。という話。
○'motor schema'みたいなもんがあるのではという話
サルに動作を見せてミラーニューロン発火記録。
見せるのは、りんごをつかむ動作/空をつかむ動作(つかむオブジェクトが存在しないけどりんごをつかむのと同様の動作をする)/りんごを途中で隠しながらりんごつかむ動作/空を途中で隠しながら空をつかむ動作、の4種類。
隠してると実際りんごつかんでるかどうかは見えないのだけど、それでもりんごをつかむ動作と隠されたりんごをつかむ動作のときにミラーニューロンは発火し、空をつかむ動作では発火しなかった。
単なる手の動きを表象しているのではなく、「物をつかむ」というスキーマみたいなものを表象しているんじゃね?という話。
他に、動作のようす・音・ようす+音・対象を隠した動作で共通して発火がみられるという研究も。
例)紙をびりびりするようすとか音とか
モダリティ普遍的なスキーマを表象してるのでは。
○「近くのものをつかむ」と「遠くのものをつかむ」話
なんか該当論文がどれだったかわからんくなった。
(さる)(ものA) (ものB) (ひと)
みたいな配置したとき、「さるがAをつかむ」と「ひとがBをつかむ」がおんなじような発火で、「さるがAをつかむ」と「ひとがAをつかむ」っていうのは違った、というような話だったような(よくわからなかった)。
絶対的な「Aをつかむ」っていう表象じゃなくて、「自分に近いものをつかむ」という表象なんじゃね、ということだろう。
○動作の「目的」も表象されてるという話
りんごとかを「食べるためにつかむ」のと、「動かすためにつかむ」のとで違う発火パタンだったよと。
動作はいっしょなんだけど、口にもってくor肩かなんかに置く、で動作の目標が違うとパタンが異なったという話。
あと、顔とかtactile mapみたいなんあるけど、直接くっつけなくても反応するしimagenary tactile mapみたいなんがあるねーとかそんなん
○http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22647599
の話
感情(話にあがったのはdisgust)のミラーニューロンもあるよー。ってさ。
感情のミラーニューロンはinsulaで見出されたそうな。
○ヒトEEGで、ポットを「動かすためにつかむ」のと「お茶とか注ぐためにつかむ」刺激をapparent motionで提示したら(どこのかはめもしそこねた)320~340msくらいにピークきた。動きない画像だけなら140~160msにピークあったのにとかそんなん
○ミラーニューロン系fMRIのメタ分析もしたらしい
○自閉症と動作模倣
とかも最近のトピックにはある
ちょっといろいろあって最後のほうぐだりぐだり。
ミラーニューロンとかそういう話はヒト研究のほうで盛り上がってしまってたけど、Rizzolatti本人はあくまでサルでの研究がメインなんだなーというか、サル研究の話はがっつりしてたけどヒト研究の話はそこまで力点ないっぽいかんじだった。
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カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
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びっくり:科学ニュースでびっくり。
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分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
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川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
グレッグ・イーガン
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最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
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