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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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気分転換してたらこんなんに流れ着いた。
zasshi.news.yahoo.co.jp/article
なんだこれ。

>おそらく1番がキキ、2番がブーバだと考えたはずです。
え?ありえんくね?
逆だろふつう。
爆発してるっぽい1番がブーバで、まったりしてげな2番がキキじゃね?
何言ってんのこのひと。

と思ったら
>この質問をさまざまな言語圏で実施したところ、約98%の人が同じ回答をしています。
ええええええええええええええ。
ありえん。
まあソースないし探す気も無いからこのへんの妥当性については保留。

しかも
>なぜ1番がキキなのかを論理的に説明できる人は、まずいないと思います
いやいや。
ブとかバとか破裂音じゃん。
爆発っぽいじゃん。
だから爆発の記号っぽいかたちの1番がブーバ。
めっさ論理的じゃね?
あとキキっていったら魔女の宅急便じゃん。
女の子じゃん。
だからまるっこい2番がキキ。
ふつーに説明できるじゃん。
何いってんのこのひと。

さらに
>無意識の脳が膨大な処理をして答えを導いてくれる
無意識ってなんだよそれ。

ふつーに考えれば、ブーバだのキキだのって連想じゃん。
つまり、長期記憶でどんなもんが音あるいは視覚的特徴に関連付けられてるか、によって回答が導き出されようもの。
なんでもかんでも意識って言い出すのきもい。

ついでに言うとこの上のほうにある
>発想を変えるには脳の別の部分を使えばいい
ってどこからツッコミ入れればいいですか?
むしろぐーでなぐっていいですか?

いちお冷静になってかるーくつっこんでみますか。
・脳の情報表現は分散処理的
・「ここにこの情報があるよ!」なんていう局在論断言はできない
・なのに新しい発想=別の部分とかもうね(ry
・ついでに言うと機能局在的な説を支持してるひとだとしても、「思考」という機能はたぶん似たような場所(やっぱし前頭前野とかか?)なんじゃね?
・あーもうまじめにとりあうのめんどくせ

いや、問題なんはこんな与太が、少年漫画雑誌の裏表紙裏の「身に着けるだけで宝くじは当たるし美人で性格のいい彼女もできるしテストは山勘があたるし札束風呂なペンダントの広告」的扱いではなくて、いい年したオトナ(おそらくはおっちゃん?)がふむふむと読みげなかんじに掲載されているところか。
それともあれか、これは週刊誌的な読んで愉しむ与太なのか。
宇宙人が飛来したりイエスや楊貴妃が日本に来てたりする類のアレなのか。

もしそうだとしたら、「脳科学」(笑)はその程度の需要、その程度の扱いだということ。
これが神経科学に与える悪影響はいかほどだろうか。

もしそうじゃないとしたら。
これが「愉しむ与太」じゃないとしたら。
論理的思考なんて日本社会で生きてくうえでは必要ないぜ!ってことなんかもね。


まあ「脳科学」(笑)が神経科学に対して嫌がらせみたいな立ち位置にいる、って話は本業神経科学者のひとたちがぼちぼちおっしゃっているし、まあ神経科学に限定しなくても似非科学批判的な文脈で語られることも多いから、ひとまずはそこらのひとに任せておいて。

わたしが問題だと思うのは、「脳科学」(笑)のひとたち及び神経科学者の一部は、心理的機能について言及するわりにあまりに心理的機能への考えがぞんざいではないかということ。
ま、その問題があるからこそ、工学系数学もろくすっぽできない文系出身心理学者が神経科学に食い込む余地があるんですけどね。
上に書いた例でいうなら、「意識」と「無意識」とか、「発想」とか、それはどういう心的機能なのかという定義問題や、心的機能と神経活動の対応づけははたしてそれであってるのかという(局在論やら分散処理やらの説とも絡む)問題及びミスリーディングがイクナイんじゃね?っていう。
前述のように、「無意識による情報処理」とかもやっとしたこと言って哲学屋さん(そしてせーしんぶんせき屋さん。言っとくけどフロイトは心理学者じゃないぞ。そしてわたしは個人的にはせーしんぶんせきは心理学じゃねーよヴォケ
って思ってる。やつらはどっちか言うと文学ですよ)をぬか喜びさせたあげく「君たちには失望させられたよ」みたいなこと言わしておくよりも、「音韻情報と形態情報の間で連想(2つのものごとがペアとして長期記憶に貯蔵されよるから、かたっぽが出てきたらもうかたっぽのことも考えちゃう)がなされて対応付けられる」とか言ってたほうがなんぼか明瞭だし計量的に調べられるんじゃね?
たとえば、連想価(どんだけ連想しやすいかの指標)の高いもんと低いもんを比べて、高いもんのほーはすぐに名前つけれるとか、連想に文化差のあるもんでおんなじ課題やったら異文化で結果違ってくるのか、とか。
あれひょっとしたら元ネタってちゃんとそーゆー研究なんじゃね?と思ったらうぃきぺでぃあにあったよorz
やっぱものごとはちゃんとソース確認してから考えたほうが効率がいいですねorz
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%90/%E3%82%AD%E3%82%AD%E5%8A%B9%E6%9E%9C
ラマチャンドランか。ラマチャンドランが犯人か。
まーでもラマチャンドランもなんか心的機能と神経活動の対応付けそれでいいのかよって思うときあるな。
てゆーかこんだけはっきり課題に関連する心的機能明言されてんのに「意識」とか持ち出してくるからイラッとくるのか。
それはわざとミスリーディングを誘ってんのか?

まーよーするに、「脳科学」(笑)なんぞにふりまわされないためには、神経科学リテラシーが必要なんはもちろんだけど、心理学リテラシーもけっこー必要なんじゃねー?とも思いますよ。と。
そんだけ。

ただ、神経科学を専門にしてる研究者でも、心理学リテラシーがちょとあやういひとはいる。
(まー心理学の研究者でも、統計学リテラシーやら神経科学リテラシーあやういひといるけど)
そこんとこはうまくリテラシー教育っつーか共有できたらいいのになーと思うんだが。
まーそのへんがめんどくさいから、それぞれとくいなジャンル持ち寄って共同研究しようぜ!ってなるのはよいと思うけど。
んでも異分野での共同研究ってそんなさくさく成立してないよーな気がする。
わたしがいい例を知らんだけかもしらんけど。

どーでもいいけど、さっきのとこから辿ったウィキペディアの共感覚の項詳しすぎフイタ。
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E6%84%9F%E8%A6%9A
この分類でいうとわたしはsound-color synesthesiaというやつをときどき発動する。
はっきりくっきり見えるのは、若干あたまがぼーっとしているときぐらいだけど。
でもそれをちゃんと認識したのは、共感覚について知識を持ってからだなー。
それまでは、色やらかたちやら見えても特に気にしてなかったしなー。
覚醒水準によって発動の有無が左右される、というのはまー神経系の話としてはおもしろいだろーと思うんだが、なにせ体系的な実験思いつかないから確認しようがない。
あ、でも覚醒水準低くないと出ない、というのは「一貫性がない」と判断されるから共感覚の定義にはあてはまらんのか。
まーよくわからん。
うちの研究室の男性陣は、わりと声がふかみどりとかきみどりとかですてきよ。
残念ながら覚醒水準の低い状態で研究室のひとの声を聞く状況ってのがあんましない(それはつまり、研究会でいねむりを…おっとげふんげふん)ので、そんな頻繁に見れないんですがね。
まあわたしの好みでいうならみどり味のある藍色ぐらいの声の男性が好きですね。
なんだったらマンセル色見本で指してもいいですぜ!

ふと思ったけど、色とか形とかカテゴリ集合のでかいものが音にかぶさってくるから、わたしは音弁別閾がでかい(ぜんぜん判別できない)のかもしれない。
逆に、音弁別ができないからこそ、視覚情報との連合で情報を識別しよーとしてんのかもしれない。
こーゆー仮説って考えてるときがいちばん楽しい。
考えるだけならグラントもいりませんから。

ぶろぐさーば調子わる。

水出し紅茶が美味しい季節になってまいりました。
2リットルの軟水ミネラルウォーターペットボトルに茶葉をてきとーに放り込んで(こないだ大きめスプーン5、6杯くらいなのがいいかんじだった。茶葉の量はその日の気分)冷蔵庫にいれて翌日茶漉しで葉っぱ漉して飲む。
それだけ。
香りがよいお茶だとなおよし。
最近はくだもの系着香茶の水出しがお気に入り。


ところで、NeuroImageでデコーディング批判出て、かの有名な神谷さんが反論しているらしいですよ!
ちょっとまじめにデコーディングについて勉強しよーと思っていたので、ちょっとがっつり読むことにします。
はくろんには直結しないのにいいのかとかいろいろ懸念もありますが、まあ並行運用ってゆかそのへんはなあなあにバランスとりながら。
ま、それはそれとして。

批判のほうは
Op de Beeckというひとの
Against hyperacuity in brain reading: Spatial smoothing does not hurt multivariate fMRI analyses?
ってタイトル。
(まだページ数ついてない、ってことは引用するときはin press扱いなのかねー)

神谷さんの反駁は
Spatial smoothing hurts localization but not information: Pitfalls for brain mappers.
Kamitani Y, Sawahata Y.
ってやつらしー。

こういうの出てくるともうワクワクテカテカしてくるよね!せざるを得ない!
デコーディングは流行ってるだけじゃなくていろんな議論も引き起こしてくれるものね!
杓子じゃないけどねこなのでデコーディングに激しく心惹かれますもの!

せっかくなので、Op de Beeckさんの話でもざっくり読んでみましょうかしら!
あくまでざっくりね!ざっくり!

なんかNINJYA TOOLSそのものに障害が出とるらしい。
アクセスできたりできなかったり。
…ログとっといたほうがいいかねえ。
ウェブ上で見れる研究めもとして使ってんのに本末転倒な。


タイトルだけすげーおもしろげな論文見つけて、でもアブストとか本文とかじっくり読んでみたら全然おもしろくなかった(しかも得るものもとくになし)ときのあのもやもや感をどう表現したらいいのか。
おもしろい論文を見つけたときのわくわく感ならなんぼでも表現のしかたもあろうに。

そいえば、同期にSFを貸して感想を聞こうキャンペーン実施中。
だけど『くらやみの速さはどれくらい』はその分厚さにめげられそうな予感。
発達障害を専門としてる同期にこそ読んで欲しい内容なのに。うぅむ。

『天使の蝶』をどうぶつやってる同期に貸したが、あれよく考えたらここで感想書くのやってないや。
まあ返ってきたら自分の感想と同期の感想を対比するかたちでやってみてもいい。

…だが所詮SF読みなんて実世界ではマイナー、ということが身に沁みてわかるこのさみしさ。

とりあえずめも。

 Br J Clin Psychol. 2009 Jun;48(Pt 2):109-23.
The computerized object and abstract designs test (COAD): a pilot study of a new test of visual working memory.
Price JP.

わ、わたしのほうが先だかんね!といらん対抗意識を燃やしつつ。
↑これ書いて大丈夫なことなんかね


今日はパワポデザインテンプレート旧作うpの続き。
ひよこちゃん。


これがタイトルで。
hiyoko_title.JPG

こっちが本文。
hiyoko.JPG

これで研究発表するとかツラの皮厚すぎですね自分。
ただここまでくるともはや先生方もわかってらっしゃるので一切リアクションなかった。
さすがフリーダムさを誇る大学です。

フリーダムひよこ↓
ダウンロード(zip)
うっわもう6月終わりかよ。
ありえん。

だめだめデータの活用法を1つ思いついたけど、はたしてこれがアリかどうかがわからん。
うーむ。
わらにすがってんな自分。

すがるといえば神頼みに験かつぎ。
某おかしが季節ネタやってました。
そうかもう七夕か。

おりひめとひこぼしを別々にするのもかわいそうだから、画像くっつけてみた。
うん、なんというやっつけくっつけ。

koala77.JPG

いや、「ねがいごとをかざろう!」ってこあらに言われたから。
じゃあねがいごとを書いて飾るしかないよね!

PICT0518_s.JPG

よーし、これ同期の机に飾ってこよーっと☆
こういうイタズラのときばっか元気です。

しかし日食は楽しみですね。

論文めも。

Neuroimage. 2009

 Non-retinotopic feature integration decreases response-locked brain activity as revealed by electrical neuroimaging.
  Plomp G, Mercier M, Otto TU, Blanke O, Herzog MH.

 Unique and persistent individual patterns of brain activity across different memory retrieval tasks.
  Miller MB, Donovan CL, Van Horn JD, German E, Sokol-Hessner P, Wolford GL.

 Decoding center-out hand velocity from MEG signals during visuomotor adaptation.
  Bradberry TJ, Rong F, Contreras-Vidal JL

NeuroImageめんどいよなー。

そして勝手に3こめ著者名にwktkする。
いやまあ、ただのミーハーですけど。
ブラッドベリでデコーディングとか妄想だけではなぢがでそうです。
関係ないのわかってるけど。

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