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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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昨日はこの国のほうのぼすがでかいグラントをあてたお祝いがあったのですが、場所がインド料理レストランでした。
わたしはからいものがあまり得意ではないので、「うへえおいしいけど辛い(からい&つらい)」という料理が多かったのですが、甘くないラッシー頼んだら意外といけた。
やはりローカル料理にはそこのローカル飲み物を組み合わせるのが一番だな、うん。
「この国でおいしいものを食べたいならイタリアンか中華かインド料理に行け」というのはネタではなくネイティブレベルでガチで実行されております。
去年、観光客用のインフォメーションセンターに行って「どこかおいしいレストランはありませんか」って聞いたらイタリアンレストランを紹介されたことはまだ忘れてないぜ。
ろんどん滞在中、唯一おいしかったのはピザのチェーン店だったぜ。

まあそんなかんじでこの国のメシマズっぷりはお国柄ジョークの定番なわけですが。
「イギリス料理、そんなにまずくないよ!!!」と主張しているネタを拾いました
(某巨大掲示板ネタ、アスキーアートネタにつき注意)
http://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-1282.html

・・・「おいしいものもある」というのはグルメ国とは言わないような気がする・・・

スペインに行った今年なら分かる。今年なら言える。
「グルメ国とは、どこに行ってもおいしいものにありつける国である」と。
「よーく探さないとおいしいものにありつけない」国はグルメ国とは言えねー。
ふらっと入ったバルでどのタパスつまんでも美味いとか、コンビニでサンドイッチ買ってもべしゃべしゃじゃないとか、スーパーで蓋の開いたヨーグルト放置しないとか、てきとーに買ったパンでサンドイッチ作ってもぱっさぱさじゃないとか、そういうレベルに達してこそのグルメ国。
あ、でもスペインでも崩れた商品放置はよくあることだった。
まあいいや。

そういえば、今年はここでもスペインでも「レストラン」に行く機会があったので、画像を晒して比較してみよう。
その彼我の差が一目瞭然だから。

本当に、「メシマズ帝国ネタは過去のもの」かどうか、見て判断してほしい。

で、画像貼ろうと思ったんだけどけっこう長くなるのでつづきのところにしまっておく。



というわけで、まずはスペイン。
「レストラン」なんだけど地元民もよく立ち寄る、あまり気負いのないお手頃なおみせでした。
学会中の夜ごはんに行ったので、人数も多く写真も多い。
お行儀わるいけどちょこっとシェアもしたので、それぞれのうまさも明らかになっております。

まず前菜。
わたしが選んだのは、森茉莉さんもお好きなロシアンサラダ。
DSC_1764_s.JPG

サラダながら、白身魚が入っていてさっぱりしつつも食べ応えあり。うまい。

他の前菜。
パエリア。
DSC_1765_s.JPG

欧州では、米=野菜(=ヘルシー)なので、前菜にどっかり米でもおかしくないのさ。
濃厚なダシ(というかなんて言ったらいいんだ、あれ)でうまい。

グリーンサラダ。
DSC_1766_s.JPG

シンプルで、他と比べるとちょいと勢いに欠けるかもしらんが、ワインビネガーのドレッシングがかかっていてさっぱりうまい。

魚のスープ。
DSC_1768_s.JPG

濃厚に魚のうまみが効いていて、若干味が濃いぐらいだけどまたそれもうまい。

次はメイン。
わたしが選んだのは、仔ウシの頬肉煮込み。
DSC_1771_s.JPG

これがねえ、肉がやわらかくってとろとろで、煮込みソースも濃厚でマジおいしい。
基本的に魚スキーで牛のくさみがちょっと苦手なわたしですら大喜びするレベル。
肉のやわらかさとソースのなめらかさがとてもやさしくて勝手に顔がにまにまする。
ひとことで言うなら天国。

他のメイン。
イカ墨で炊いたイカ。
DSC_1772_s.JPG

見目はグロい。えっちょっと・・・って思ったもん最初。
でもこれが美味い。超美味い。
イカのわたのうまみだけがぎゅーっと詰まってる。
ホタルイカの一夜干しの頭とか、淡路島の干しタコの頭とか、そういうイカタコのわたの信じられないぐらいのうまみが。
それが口中に広がるの。
ひとことで言えば極楽。

ミートボールみたいなの。
DSC_1773_s.JPG

これもまたうまい。
ミートボールの材料の配合が絶妙なんだと思う。

パプリカの肉詰め。
DSC_1774_s.JPG

なんか辛そうだと思ってたけどそうでもなかった。うまい。
これもまた、詰め物の配合がすばらしいのだと思う。

あと他に、さばのフィッシュアンドチップス(みたいなもの)を頼んでいたひともいたのですが、わたしはさばだめっ子なので味見せず。
DSC_1775_s.JPG

にしても、フィッシュアンドチップスのくせにちゃんと味があるとかどういうことか。
マヨをレタスでくるんで添えるとかおしゃれ料理か。
メシマズ国のフィッシュアンドチップスといっしょにしたら国が爆発するわ。


次はデザート。
わたしが選んだのは、カスタードプディング。
DSC_1776_s.JPG

言わずと知れたプリン。
だが!レストランのプリン!
すが入っているところはご愛嬌。むしろ手作りの証。
やわやわプリン部分のあまさ、カラメルのほろ苦さ・・・
うまし!
王道プリンならばこそのうまさ。プリン好きならばこそのこのプリン。
ああ・・・プリンってすばらしいよね・・・
人類の四大発明だよねプリン(火薬印刷羅針盤プリン)。

他のデザート。
プチシューのチョコレートがけ。
DSC_1778_s.JPG

ちょっ・・・なにこのおしゃれおいしい食べ物。
シュークリームも好きなわたしとしてはこっちにするかプリンにするか相当悩みました。
そして味も甲乙つけがたいうまさ。
あまい!うまい!

あとアイス。
DSC_1780_s.JPG

いちご味とバニラ味だったよ。
チョコレートソースがけだったよ。
おいしいけど・・・あまい・・・
基本的に欧州のアイスクリームは甘さ強めだよねー。

そして、日本人にとってはやや地雷なライスプディング。
DSC_1781_s.JPG

「ちょ・・・!甘い米無理!米が甘いとかないわー」派と、「いける!おはぎだと思えばいける・・・!と思う」派に二分される。
「あれーでもシナモンシュガーでけっこうおいしくね?」と思った自分は異端。
まあうちのおかんたまごかけごはんに砂糖かけて食べてたらしいからな・・・異端が遺伝したのか・・・
(ちなみにわたし自身は砂糖がけたまごかけごはんNGです。念のため)


と、ここまでがスペイン編。
華やか!といったかんじではないけれど、「ああーレストランはやっぱ飲みメインのバルとは違うわー」と思わせてくれる料理の数々でした。

一方、メシマズ帝国。
の、中でもメシマズの誉れ高きイングランド。
の、中でも天気が悪いことで有名な某市。元工業都市。現・・・なんだろうなあ、若者文化の街?らしいけどよく知らん。
この市内で一番の海鮮レストランに先月行ったのでその写真を晒す。
こっちは人数がアレなので料理数も少ないですがあしからず。

まず前菜。
生牡蛎ー!
DSC_1916_ss.JPG

もうそれだけで何もかも許す。
やっぱ冬は牡蛎だよね生牡蛎だよね。
せっかくさっむい海を従えてるんだからそれを利用しない手はないよね。
ああうまし海のミルク。
味付けがレモンとビネガーしかない?いいんだよ生牡蛎はそれで。
海のうまみが牡蛎にはぎゅっとつまってるんだから、牡蛎はそれだけでいいんだよ。

そしてメイン。
このレストランの名物だという、自家製haddock(たらの仲間。フィッシュアンドチップスによく使われる)の燻製。
DSC_1918_s.JPG

おおう、ちょっとレストラン料理っぽい!
下のは・・・ああそう、マッシュポテトね・・・
上にのってるのはめだまやきでした。
しかし、うまいぞ!うまいぞこれは!!!
流石おすすめ料理なだけある!
燻製の風味が実にうまい!黒胡椒のきいたソースもわたし好み!
正直言ってこれはうまい。ちょっとイギリス料理見直した。
基本的に燻製うまいよねこの国は。
スコットランドのスモークサーモンなんかもうまいし。

で、まあ、↑の画像でもちらっと見えちゃってるんだけど、もう1つのメインがね・・・
DSC_1920_s.JPG

さかなのまるやき。
あ、鱗はさすがに処理してあったかな、うん。
皮食べてないからわかんないや。ははっ。
焼いて、岩塩がぱらっと振ってあるの。
あとは、酸っぱいだけのタルタルソースでどうぞ。
それとレモン。
・・・酸味ばっかじゃねえか・・・・・・

いや、魚は悪くない。魚は悪くないよ。
味が足りないだけで。
でもこのまるっと焼いた焼き魚だけで2000円近くするんだぜ・・・?
あーでも京都のちょっとええかんじのとこってまるまる1ぴき焼き魚そんくらいのお値段するよねー。
味はついてるけど。

これを見て、「市内トップの海鮮レストラン」と言われて、素直に納得できるだろうか。
わたしは無理です。
これなら、大学近くの焼き魚がおいしい定食屋さんでさんま定食かあじ定食か食べてたほうがいいです。1000円以下で済むし。

いや、でも、魚は悪くなかったんだよ。ほんとに。
胸焼けもしなかったし。
燻製のほうは、文句なしにおいしかったし。

おまけのデザート。
わたしのは、レモンのタルト。
DSC_1922_s.JPG

タルトの具部分がややねっちょりしているのが玉に瑕とはいえ、レモンの酸味が効いていて爽やか。
生地部分はさくさくとしっとりの中間ぐらい。
も少しさくさくしたほうがわたし好みかな。
ラズベリーソースもあまずっぱ。
添えてるアイスはたしかマンゴーだったと思う。まああまりマンゴー味好きじゃないので・・・
でもタルトとしてはこの国のなかではだいぶおいしい。

もひとつデザート。
クリームブリュレ。
DSC_1924_s.JPG

カラメルぱりぱり。
中とろとろ。
ふつーにおいしい。
やはりプリン系は鉄板だな。
若干量が多かったよーな気もする。


ふむ。
こうしてあらためて見て、やっぱ彩りの問題も大きいな・・・という気もする。
なんていうか、「アクセント」ってだいじだよね。
和食で言うところの「吸い口」。
あれか、うちのおかんが吸い口にこだわるひとだったから、こういうのんべんだらりとした盛り付けにええええーってなってんのかな自分。
かもしれん。

いや、何にせよ、味付けもだいじだけど盛り付けもだいじだよ。
目から鼻から楽しんでこその料理じゃないか。
それが「ちょっとええもん食べさせてやろう」となるレストランならなおさら。
だってレストランは料理を楽しむ場所なんだから。

・・・だから、石を投げたら彩りどころか味付けもしてない“りょうり”に当たる間は、やっぱり帝国のメシマズネタは人口に膾炙するものなのでしょう。
しかたないじゃん!だって事実なんだから!

・・・・・・ま、実際のところ、「探せばおいしいものもある」という現状は、昔に比べたら改善されてるほうなんだと思います。
移民いっぱいいるから、いろんな国の料理食べられるしな!

そいや市内にギリシア料理やさんができておすすめって言う話も聞いたな。
機会があればいずれ試してみたいものです。
(そいやろんどんのホテルでもらった観光パンフにも、40近いレストラン紹介の中で「イギリス料理」は2つしかなかったな・・・うち1つはグリル専門だったし・・・)

ここは必殺の締め科白。
「みんなちがって、みんないい」
(・・・これ便利だよね・・・)

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