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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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考えてたらなんかもやもやっとしてわからんくなってきたのでめもっておく。

こんな話を見かけた。
http://www.yukawanet.com/archives/4070559.html
元記事?
http://www.null-hypothesis.co.uk/science/strange-but-true/colour_spectrum_magenta_complimentary_bizarre
「ピンクという色は存在しない」というような話っぽかったので、「ピンクっつったら薄紅色だし赤薄めたら作れるんだからおかしくね?」と思って釣られたらマゼンタのことだったでおじゃる。
いやまあマゼンタでもいいんだけど、存在しないってどういうことよ?と思って日本語のほう読んだけどどうも釈然としない。
引用されてる元記事っぽいのを併せて読んで、ようするに「マゼンタ固有の波長はないから」ということっぽい。
わたしは物理に疎いのでちょっと表現が変になるかもしらんがざっとまとめてみる。
原色の色(光の三原色か)は固有の波長があって、それを網膜が受け取って「色」と感じる。つまり色というのはそもそも脳内にしか存在しない。
原色以外は、複数の原色の波長を受け取ることでその“平均”として感じる。
赤と緑の波長を受けたらその間の「黄色」と感じる。
(でも緑の光は自然界には存在しないらしい。物理に疎いのでそのへんはよくわからない。
ただそいやー光合成するための葉緑素が緑なのはなんか光の性質からいって光の吸収高率が一番高いからって話があったなーと思い出す生物っこ)
で、赤と紫の波長があると、その間としてマゼンタを感じるのだそうな。
ただスペクトラムの中にはマゼンタはない。

それだけなら「ピンク(マゼンタ)という色が存在しない」じゃなくて「色というものは存在しない」か「マゼンタという色の波長は存在しない」でいんじゃね?まあ興味をひくためのoverstateか・・・とも思うが、日本語のほうの「マゼンタが存在すると、補色と補色が打ち消しあって色が消えてしまうから、自然界にはマゼンタが存在しない」というロジックが元記事のほうにはないっぽい件。
いや、厳密にはないんじゃなくって、錯視画像をもってきてるところに「Well, now we've got that sorted out, explain this」って書いてあるんだけど、直前の段落は「赤と紫からマゼンタを合成してしまう」話だし。
なんか、翻訳ミス?
そいや補色の説明でも「orange is complementary to blue, and yellow to violet」って言ってるところを「青なら、『黄色』、クロなら『白
」とか言ってるしなあ。
なんというか、腑に落ちない。
そもそも、マゼンタ色の花ってあるよね?オシロイバナとか。
オシロイバナは園芸品種で自然のものじゃない、といわれたらアウトかもしれんけど、じゃあ「自然界」って何よ?という話になるしなあ。(オシロイバナに原種があるのかどうかは知らない)
釈然としない。

と、思ったらこれ2008年の話の焼き直しかよ!しかも進歩なしの!!
ふつーにつっこんでるひといた。
http://d.hatena.ne.jp/deathno/20080828
・・・あれか、釣られたのか自分は。
やれやれ。


あともいっこ別のネタ。
こっちはソースのない完全脳内ネタですが。
「たとえてみよう」シリーズ。
「心理学者だったら心が読めるんですよね?」という質問がどれくらいばかばかしいか他の分野のひとにわかってもらおう比喩。


「工学部のひとならどらえもんが作れるんですよね?」
「医学部のひとなら人造人間が作れるんですよね?」
現実になりそうな可能性の高さでいえばこのへんが妥当か。

「文学部のひとなら売れっ子小説家になれますよね?」
「経済学部のひとなら世界の長者番付にのりますよね?」
「法学部のひとなら法律作れますよね?」
このへんは今でも不可能なわけじゃない事象を出してるからあんましよくはないな。
「そこをイコールでつなぐんじゃねーよ」というもやもや感はわかってもらえるかもしれない。

あ。
「日本人だったら水蜘蛛の術がつかえますよね?」
が、一番近いかもしれないな。
大学関係者以外にもわかってもらえそうだ。
日本人以外には通用しないだろうけど。

というわけで、心理学に関わる日本全国のみなさん、
「心理学やってるならひとの心が読めますよね?」
って言われたら
「それは『日本人だったら水蜘蛛の術が使えますよね?』と同じくらい現実味のない質問ですよ」と教えてあげるといいよ!

・・・水蜘蛛の術って、つかえるひといないよね?
もしいたらごめんなさい。

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