忍者ブログ

めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

2024/11    10≪ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  ≫12
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

古典新訳だと思ったらイタリアンコントだった。
何を言って(ry

としかいいようのないロダーリ「猫とともに去りぬ」。

いやーこれ通勤中に読むの向いてないわ!だって吹くもん!完璧にコントだもん!
解説を読んだらロダーリというヒトは児童文学の畑だったようですが、だとしたらイタリアのこどもパネェな。ちいさいときからこんな不条理でたのしいコントにさらされるなんて…
って思ったけど日本にも落語とかあるしな。ということは日本のこどもには落語を与えるべきなのか。
ファンタジーの突拍子もなさとそれでも日常と地続き感を保っていられるあたりはみんなだいすきカルヴィーノも連なる系譜か。ほんとどうなってんだイタリア。

おさえておくべき登場人物は栓抜き工場のマンブレッティ社長。わかりやすく俗物。わかりやすい俗っぽさで出てくる話みんなしっちゃかめっちゃかだよ!
俗物っぷりはまだわかる。日本昔話でいうといじわるじいさんかよおまえってポジションな。でもそこから奇想天外がぶちこまれてコント化するんだよ…整然とした昔話がふっとぶわ…
話のあらすじとしては昔話をなぞっているものも多い(「社長と会計係 あるいは自動車とバイオリンと路面電車」はおそらく白雪姫、「ヴィーナスグリーンの瞳のミス・スペースユニバース」はまぎれもなくシンデレラ)んだけど、あらすじなんかどうでもよくなる勢いでそのまわりのもろもろが笑いを誘う。神は細部に宿るというが、それってたぶん笑いの神なんじゃねーかなー。

そんなかんじで好きなのを3本選ぶとしたら、魔女がむちゃくちゃな商売をする「ベファーナ論」、ピアノを連れたウェスタンマカロニ「ピアノ・ビルと消えたかかし」、発達心理の研究者にぜひ読んでほしい全能赤ちゃんコント「カルちゃん、カルロ、カルちゃん あるいはあかんぼうの悪い癖を修正するには……」かな。
ベファーナ論はいちいちオチに吹く。ピアノ・ビルはもう情景が不条理コント。カルロの話はまあ発達心理をいっちょかみしてたら「あぁー…!」ってなるんじゃないかな。今度発達心理の知り合いに薦めてみよう。
くっそ本当イタリア文学どうなってんだよ。
この記事にコメントする
              
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
カラー
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
非公開 管理人のみ閲覧できます
パスワード   
* コメントの編集にはパスワードが必要です
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
最新コメント
※SPAMが多いのでhttpを含むコメントと英語のみのコメントを禁止しました※
[01/20 NONAME]
[05/07 ぱるぱる]
[05/06 ぱるぱる]
[05/06 ぱるぱる]
[08/29 初見名無し]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
az
性別:
非公開
自己紹介:
興味のあるトピックス
 分野は視覚認知。視知覚にがて。
 あと記憶全般。
 カテゴリ (semanticsか?) とかも。
 最近デコーディングが気になる。
 でも基本なんでもこい。
 好奇心は悪食。

好きな作家(敬称略)
 川上弘美
 小林秀雄
 津原泰水
 森茉莉
 レイ・ブラッドベリ
 イタロ・カルヴィーノ
 グレッグ・イーガン
 シオドア・スタージョン
バーコード
ブログ内検索
カウンター
フリーエリア
PR
<< Back  | HOME |   Next >>
Copyright ©  -- めもめも ...〆(。_。) --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by もずねこ
忍者ブログ  / Powered by [PR]