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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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2019年の春?初夏ぐらいに、Win10マシンで急にPsychopyが動かなくなる現象が発生していた。

日心でS河先生にお会いする機会があったので「あれなんなんですか?」って聞いてみたけど先生のご環境では確認されてなくてよくわからんって話だった。
エラーコード見せてよって言われていたのに完全に忘れていた。
もう過去の話だけど、一応めもっておくことにする。

吐いたエラーメッセージとしては
psychopy windows 10 GetDeviceGammaRamp failed
で、Psychopyのフォーラム的なやつでは
あきらめて座して待て
てきな回答だった。

なんか気づいたらなおってた。
たぶんWin10側かPsychopy側がなんかしてくれたんだろう。
ありがとうなんかしてくれたひと!
Cognitive Neuroscience系で有名なジャーナルのひとつに、Cortexというのがあります。
https://www.journals.elsevier.com/cortex

ジャーナルの話をするときってだいたいIFとか掲載内容とか掲載基準とかそういうトピックになると思いますが、今回はもっとゆるゆるな楽しみ方をご紹介したいと思います。

……Cortexね、たまに表紙絵がすごいんですよ。
特に2016年は豊作。
電子ジャーナルだと表紙絵がごく小さくしか表示されないのがもどかしい。
どっかででかでかと見られないかなぁ。
とりあえず、ジャーナル公式の左上に表紙絵があるので、目を凝らして見てみてくださいよ。

とりあえず2016年の豊作っぷりをご紹介しましょう。

ガスマスクをつけた脳!
持ち運ばれる脳!
脳っぽい石庭!
脳メインディッシュ!

特に最後の脳ディッシュは衝撃的。なんでこんなの作ったの…

2017年はなりを潜めますが、2018年はやや復調します。
脳マッピン…グ…??
脳の中にこどもの顔?
顔になった脳…?

なんなんだCortexの表紙。
なんかセンスがすごいぞCorttexの表紙。
これからも、Cortexは表紙を楽しみながら論文を読みたい。
表題のような謎に挑む研究があって面白かったのでつい紹介。
http://link.springer.com/article/10.3758/s13421-016-0613-z
うちのおかんはちょっとObject namingがぐっだぐだなときが(それも頻繁に)あって、いつか自分がSemantic dementiaの当事者になるのではないかという危惧もほのかになくはないのですが、それとは別にして、子を呼ぶときに名前をとりちがえる現象というのはそこそこの頻度で発生するし、場合によってはきょうだいどころか飼っているペットの名前でとりちがえられる、というのはわりと一般的にあることらしい。
だいたいきょうだいがいるひとは似たような経験をしているときく(当社しらべ)。
きょうだい+ペットのいるおうちも。

それはよーするに、子もペットもおかんにとっては同じカテゴリだからだ、という話。
どいつもこいつも、食わせなならんし世話もせなならん。
犬も猫も息子も娘もいっしょや!
と、いうわけだ。
同じ意味カテゴリの、たいそう意味的に近い表象として扱われているということだろう。
納得…できるかな?
少なくとも人類と非人類くらいは区別してくれよ!と思うけど、まあ相手がおかんじゃなあ…
(あきらめの境地)
前回、「忘却」と「検索の失敗」の区別が…と泣き言を言っていたのですが。
そこをどうにかしてみせたという理研のプレスリリースが去年あったの忘れてた。
(論文読まずにプレスリリースばっか読んでる人みたいで正直すまん。
論文読んでないわけじゃないんだけど、めもぶろぐ向けに消化できるほどていねいには最近読めてないのです。
まあどうにかできないかちょっと考えてみる)

これは要するに、行動を忘却したように見えるアルツハイマー型認知症を発症しているマウスでも、人為的にニューロンのネットワークを活性化させてやれば、当該の記憶表象にアクセスできるようになる…つまり忘却じゃなくて検索の失敗だったよって話になるわけで。
じゃあそれをヒトに、というわけにはいかない手法だけど、ひょっとしたらなんかの参考になるかもしれない。

行動で「検索の失敗」と「忘却」を区別できる手段といえば、自由再生では失敗しても手がかり再生で成功できる例くらいしか思いつかないな…
でもそんなニッチな現象を狙い撃ちするのはめんどくさそう。
もっと洗練された方法が何かあるはず…うーん。
ここ数年で、マウスの神経細胞をいじって記憶を変化させるという研究がちょくちょくニュースに出てくるようになったと思う。
たとえばニュースサイトで「記憶の書き換えに成功」と報じられていたり。
プレスリリースで、新規に(というと語弊があるか?)連合記憶を作り出せたと発表されたり。
となると記憶というものは物質なのか?という議論がまたもたげてきそうだけども、プレスリリースにも書いてあるとおりあくまでセルアセンブリなり「現象」として現れてくるものが記憶なので、一般にイメージされる記憶物質をはいこれですよと差し出すことは不可能。
とはいえ、その「現象」を引き出すに足る物質(環境含む?)を過不足なく差し出すことはひょっとしたら可能なのかもしれない。
まあ現時点では「関係してくる変数多すぎだろ」というあたりで非現実的だけれども、ビッグデータの解析が流行している昨今、そのへんはもはや障害にならなくなる時代が来る…かも。
ただまあ、その個体(個人)にとって新しい/まったく未経験なものを「記憶」という現象におとしこむのはだいぶ大変なのではないかな。
当面は、連合記憶の研究のように、個体にとってある程度既知の材料をあつかっていく方向で考えられるんじゃないかなあ。
それだって、寝て見る夢のように、十分新規性があるように感じられるわけだし。
組み合わせの妙味ですな。
そういう期待は持てるのだけども、悲しいかなわたしはバイオ系にも工学系にも進まなかったので、こういった技術の進歩を指をくわえて眺めていることしかできない。
まあ眺めながらその「現象」の妥当性について思いを巡らせるくらいは可能か。
なんせ「現象」を検討することをずっとやってきているわけだし。
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