めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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気づいたら全然ブログ更新してない。
・・・作業に追われて論文読んでないことがまるわかりだ!
まあ誰が見るわけでもないブログだからかまわないっちゃーかまわんのだけど。
でも論文読まないのは問題だ。
いやまー自分の研究に必要な分は見ますけど。
あんましじっくり読んでないね。反省。
とりあえずちょっと気になったのだけさっくりびっくり。
A threat-detection advantage in those with autism spectrum disorders.
Kysko & Rutherford
Brain and Cognition. 2008
(まだin press状態だけど)
自閉症スペクトラム的に「自閉症だ」と診断されるひとたちは、感情の情報をうまく処理できない、といわれてるけども、感情の種類によってはそうでもないかもー、という話。
こまかいはなしは続きのとこで。
・・・作業に追われて論文読んでないことがまるわかりだ!
まあ誰が見るわけでもないブログだからかまわないっちゃーかまわんのだけど。
でも論文読まないのは問題だ。
いやまー自分の研究に必要な分は見ますけど。
あんましじっくり読んでないね。反省。
とりあえずちょっと気になったのだけさっくりびっくり。
A threat-detection advantage in those with autism spectrum disorders.
Kysko & Rutherford
Brain and Cognition. 2008
(まだin press状態だけど)
自閉症スペクトラム的に「自閉症だ」と診断されるひとたちは、感情の情報をうまく処理できない、といわれてるけども、感情の種類によってはそうでもないかもー、という話。
こまかいはなしは続きのとこで。
まー論文タイトル和訳したらほぼ著者の主張そのままなんでそれでもいいやー、と思うけど。
上でわざとまわりくどい書き方をしたのは、disorderを日本語でなんと言おう、と迷ったから。
ほらまんま訳あてはめると人権屋さんが寄ってきそうだしな。
んで内容。
自閉症のひと(この言い回しってだめなんだっけ?)は、他者の感情が理解できない、といわれてます。
それゆえコミュニケーションに問題あり、と。
+
典型発達のヒト(いわゆる「けんじょうしゃ」。まーこの呼び方はあんましよくない気がするね)では、anger superiority effectと呼ばれる現象があるそーなー。
どーゆーことかというと、いっぱい顔が並んでるとこから、怒った表情の顔を視覚探索させると、他の表情を見つけさせるよりも速かったり正確だったりするらしい。
怒った顔=誰かがいやな目にあってる
↓
いやなことは回避しないと!
↓
だったらさっさと見つけて対策しないとな!
っていうことなんじゃないのー?って話があるそーな。
じゃあ他者の感情が理解できないといわれている「with自閉症のひと(なんて折衷案)」では、おんなじeffectみられないんじゃね?
やってみよう!←今ここ
つーわけで、自閉症的発達群と典型発達群とで、顔視覚探索成績比較してみたよ!
というのが今回の論文。
用いるのは顔研究でおなじみな、髪型と耳を排除した楕円顔。
そんな顔が注視点から等距離(同心円上)にずらずらーっと並んでる。
そっからhappyな顔またはangryな顔を検出、どこにあったか報告する、という課題。
並ぶ顔の数(4こ・8こ・16こ)も条件にいれて成績比較だ!
・・・て、典型発達群と自閉症群とで交互作用ないし!
顔の数増えたら自閉症群は典型群とくらべて成績(正答率と反応時間)ちょぴし低いけど、傾向は典型群といっしょだ!
怒り顔は幸せ顔やニュートラル顔にくらべて検出されやすいよ!
あれ?
じゃあ自閉症的発達してても、angryは理解できるんじゃね?
そうじゃなかったら、他の種類の感情顔と差が出ないんじゃね?
と、いうことだそうです。
まーangryがthreatのシンボルなのか、とか、それ本当に表情だけの効果か、とか、「他と違う顔を検出できる=表情理解できる」って言っちゃっていいのか、とか、いろいろ思ったりするけど。
あとヌル仮説でそこまで言っていいのか、とか。
なんにせよ示唆的で面白いアプローチだと思う。
自分は自閉症も顔知覚も視覚探索も守備範囲外だけどな!
上でわざとまわりくどい書き方をしたのは、disorderを日本語でなんと言おう、と迷ったから。
ほらまんま訳あてはめると人権屋さんが寄ってきそうだしな。
んで内容。
自閉症のひと(この言い回しってだめなんだっけ?)は、他者の感情が理解できない、といわれてます。
それゆえコミュニケーションに問題あり、と。
+
典型発達のヒト(いわゆる「けんじょうしゃ」。まーこの呼び方はあんましよくない気がするね)では、anger superiority effectと呼ばれる現象があるそーなー。
どーゆーことかというと、いっぱい顔が並んでるとこから、怒った表情の顔を視覚探索させると、他の表情を見つけさせるよりも速かったり正確だったりするらしい。
怒った顔=誰かがいやな目にあってる
↓
いやなことは回避しないと!
↓
だったらさっさと見つけて対策しないとな!
っていうことなんじゃないのー?って話があるそーな。
じゃあ他者の感情が理解できないといわれている「with自閉症のひと(なんて折衷案)」では、おんなじeffectみられないんじゃね?
やってみよう!←今ここ
つーわけで、自閉症的発達群と典型発達群とで、顔視覚探索成績比較してみたよ!
というのが今回の論文。
用いるのは顔研究でおなじみな、髪型と耳を排除した楕円顔。
そんな顔が注視点から等距離(同心円上)にずらずらーっと並んでる。
そっからhappyな顔またはangryな顔を検出、どこにあったか報告する、という課題。
並ぶ顔の数(4こ・8こ・16こ)も条件にいれて成績比較だ!
・・・て、典型発達群と自閉症群とで交互作用ないし!
顔の数増えたら自閉症群は典型群とくらべて成績(正答率と反応時間)ちょぴし低いけど、傾向は典型群といっしょだ!
怒り顔は幸せ顔やニュートラル顔にくらべて検出されやすいよ!
あれ?
じゃあ自閉症的発達してても、angryは理解できるんじゃね?
そうじゃなかったら、他の種類の感情顔と差が出ないんじゃね?
と、いうことだそうです。
まーangryがthreatのシンボルなのか、とか、それ本当に表情だけの効果か、とか、「他と違う顔を検出できる=表情理解できる」って言っちゃっていいのか、とか、いろいろ思ったりするけど。
あとヌル仮説でそこまで言っていいのか、とか。
なんにせよ示唆的で面白いアプローチだと思う。
自分は自閉症も顔知覚も視覚探索も守備範囲外だけどな!
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カテゴリ説明
もっさり:日々の雑感をもっさり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
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分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
グレッグ・イーガン
シオドア・スタージョン
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あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
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