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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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さあかぐわしくもめんどくさい季節到来だぜ!
心理学を学ぼうという大学生たちがみっちりレポートにしごかれる時期だぜ!

・・・レポートの〆切前に慌てている貴君らに、「ここがオトされどころだ!」というポイントを紹介してあげよう!
だからせめてぐぐれ!
てゆか検索かける前に君ら担当者の話ちゃんと聞こうな、な?
「こことここは必ずレポートに書いてください」って担当者は必ず言ってるだろ?
そこを落とす=減点、なんだよ。
レポートに世にも珍しい奇説書いてくれなんて思ってないよ担当者は。
いやちょっとは思ってるけど。ちょっとは。
でもそれ以前に、レポートの形式にのっとったレポートをきちんと書いてくれることを期待しているんだよ。
スポーツだってそうだろう。ルールがあるだろう。エースはルールの上で輝くもんだろう。
サッカーにおいて、手を使ってハットトリック決めても誰もほめてくれないだろ。
そういうもんなんだ。だからちゃんとレポート形式守ろうな。

というわけで、レポートを書く上での注意まとめをここに貼ることにした。
もし迷える子羊がぐぐる先生のお導きでここに辿りついて、子羊の迷いが晴れたり、採点者の憂鬱が少しでも晴れたらいいなあ、と思って。
(ちなみにローカルルール含むので、そこらは適宜じぶんとこで修正するんだよ子羊たち。)
作成前の注意点として読んでくれてもいいし、提出前の最終チェックにしてくれてもよいと思う。
・・・それできみのレポートの点数はアップし、採点者の胃も痛まなくて済む。すばらしい話じゃないか。
そして以下がチェックポイントまとめ。

*    「目的」「方法」「結果」「考察」の項目は必ず書くこと。
*  口語・方言を文中で使わないこと。
*    表紙を必ずつけること。
*    研究の背景や目的を書くときは、講義のレジュメの丸写しではなく、自分の調べたことや考えたことを交えて自分の文章で書くこと。
*    文献の文章を「書き写す」ことは「引用」です。引用文献を明らかにしないとそれは「盗作」です。引用文献を引用しない書き写しについては大幅に減点します(わたしのローカルルール。でも研究者ってたいがいそんなもんかと)
*    ウェブサイトの無断コピー&ペーストは、レポートそのものが0点になる可能性がある(ローカルルールですが、快く思わない先生のが多数派のようです)。
*    先行研究を引用するときは必ず引用文献とする。
*    孫引き(引用文献が引用している文献を引用すること)はなるべくしない(手に入れることが不可能な文献である場合は仕方ないが、孫引きであることを明記すること)。元の文献を引用しないと、「文献引用ミス」とみなす(わたしのローカルルール。気にしないひともいる。ただし論文では許されないことだってのわかっといてね)。
*    仮説を立てるときは、どのような結果が出たらその仮説が支持されるのか考えよう。
*    「方法」の項目は「実験参加者」「実験材料(または器具)」「手続き」の項目をすべて含むこと。
*    「実験参加者(participants)」か「被験者(subjects)」のどちらかに表記を統一すること。英語圏ではsubjectsは差別的表現だとして使用が控えられているが、日本語の「被験者」にそのニュアンスはないとして「被験者」を使用する日本人研究者もいる。
*    「実験材料(器具)」の項目も文章で記述すること。
*    「手続き」は、実際に行った作業を詳細に記述すること(レジュメの記述では不十分な場合もあるので、レジュメの丸写しで安心していてはいけない)。
*    「結果」は図表だけにせず、どのような結果が得られたのか文章で書くこと。
*    図表には図表番号をつけること。本文中で言及するときは図表番号を明記すること。図の場合は図の下に、表の場合は表の上にそれぞれ図表番号をつけること。
*    グラフを描くときは、x軸、y軸ともにラベル(数値である場合は単位も)を書くこと
*    同じデータを、図と表にしないこと。図か表のどちらかだけで十分である。また、データを本文にすべて記述しないこと。
*    統計的検定をかけていない結果についてむやみに「有意である」「有意でない」を論じないこと(有意であることが言いたければ、統計的検定で有意差を確認すること)。
*    考察では、論拠(実験結果や先行研究からわかること)のある議論を行うこと
*    引用文献の形式は「日本心理学会 執筆・投稿の手びき」を参考にすることwww.psych.or.jp/publication/inst.html

わかったかな?
たくさん項目があるけれど、どれもレポートを書いていく上では避けられない(場合が多い)よ。
じゃあ、来週もがんばってなるべくよいレポートを書こうね。




さてこっからは若干あくまのじかんです。
学生はみんないいこたちで、学生のことは信じてるのよっておっしゃられる先生方はどうぞ見ないでください。


はい。
こっから疑惑タイムです。
まあ今更ですが、コピペ対策についてです。

広大なインターネットの中から、いちいち学生の文章を検分して、コピペ元を検索するとか気が遠くなる作業ですよね。
そこまで手がまわらねー、とおっしゃる先生がほとんどだと思います。
でも、たいていのコピペ元は偏っていますので、割合すぐに見つけることができます。

・パターンその1
ウィキペディアja.wikipedia.org/wiki/
などの辞書サイト

・パターンその2
www.happycampus.co.jp/
www.reportreport.jp/tags/search/paper
などのレポート販売サイト

・パターンその3
大学の先生など、研究者の解説サイト

だいたいこの3パターンです。

1と2に関しては検索窓がありますので、レポートのキーワードを入れて検索すれば、コピペ元になりそうなものはたいがい出てきます。
レポート販売サイトにおいては、レポートを購入しないと全文は見られませんが、コピペかどうかを判断できる程度には文章が見えます。こちらはレポートを書くわけではなくあくまでコピペかどうかを判断するだけですので、お金を払わなくてもいいでしょう。

研究者の解説サイトに関しては、レポートのテーマとなる分野の権威の方がたいてい開設なさっているので、分野がわかっていればすぐに特定できるでしょう。

学生のコピペについて、議論はさまざまだと思います。
「わざわざ検索をかけてコピペできるものを探しているのだからいいじゃないか」とおっしゃる先生もいらっしゃるかもしれません。
しかし、わたしは、実験実習の目的は「実験方法に親しむこと」である以上に、「実験で実証し考察するという思考法を身につけること」だと思います。
ですから、自ら思考することなく他人の文章を貼り付けるコピペは、実験実習のレポートにおいてはカンニングに等しい行為だと思います。
なので、レポートにおけるコピペには厳しい態度をとりますし、他の先生方にもできればそうしていただけたらと願っているのです。



うっかりこっちも開いた学生さんへ。
コピペは、ばれるぞ。
きみのレポートを採点する先生も、コピペ元の文章を、みてるよ。
みてるよ。
きみはそのレポートが今年初めてかもしれないが、先生にとっちゃ何回も繰り返してきたネタなんだよ。
だからネタ元、おおよそ知ってるよ。
今からならだいじょうぶ、引き返そう。
レポートはたいへんかもしれないけど、だいじょうぶ、その苦労は就活んときに「売り」になるから。
楽をしようとして単位おとすより、しっかりがんばって単位とったほうが楽だよ。
本気で困ったことがあるなら、へんな小細工しないでちゃんと担当者に相談しなさい。
担当者はちゃんと対策してくれるよ。
ほんとだよ。
ま、ためしてみんさい。

うーん、どうでしょうね
ここで列挙されている注意事項、学部生レベルだとほとんど守れないんじゃないでしょうか? 少なくとも僕が学部生の頃だったら、半分も守れなかっただろうと思います。まぁ、そこをどやされながら覚えていくのが高等教育なわけですが。

レポートのコピペ厳禁も、高等教育の本義を考えればまぁ当たり前のことなんですよね。ただ、学部生ぐらいだとその辺の奥深さを理解できるほど聡明な人間なんてほとんどいないわけで、実際「結果のわかってる実験をやらされた上にさも初めてやりましたという雰囲気のレポートを書かされるのは苦痛だ」と言っていた同級生がいたものです。そう考える学生がコピペに走るのは、まぁ自然なことなのかなとも思います。

なので、事前に上記の注意事項をもう少しまとめて、レポート評価の大原則であると周知徹底することが重要なのでしょう。さすがに「0点になる」と脅かしてやれば、学部生といえども対応は考えるでしょうし。
by viking URL 2010/05/21(Fri)02:21:22 編集
Re:うーん、どうでしょうね
まあこれを完全に守ったレポートをすぐに書ける学部生は、わたしのみているところでは10人に1人いるかいないかぐらいですね。
ただ、何がよくて何がだめなのかもわからない学部生もそれなりの数いるので、「ここを見ているんだよ」というポイントを明らかにしておけば、せめて卒論書くときにはこの列挙事項を守れる学生の割合が増えるのではないかという淡い期待を抱いております。
とはいえ、結局年末に「レポート書くときに習ったでしょ?」と聞き返すことになるんだろうなあ・・・
せめて文書にしとけば定着率があがるかと思って草稿を起こした次第です。

いきなり100点満点を出せとは申しませんが、やはり採点基準(スポーツでいうところのルール)を明らかにしないとフェアじゃないですから。
未来の大リーガーもファンタジスタも、最初はルール覚えるところから始めたんですよ、だからみんなルール覚えようね、のルールブック草稿というわけなんですよ。
・・・最初のオリエンテーションでもこことおんなじこと言ってたのにな・・・
2010/05/21 02:53
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