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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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そういえば街中はクリスマスってるのに自分は何もしていないことに気づいた。
ので、テンプレだけちょっとクリスマスってみた。
どうでもいいけどここのブログ、キャッシュクリアせんとテンプレの変更反映されないのな。
そんなまめちしきよりも、もっと役立つまめちしきを手に入れよう!
というわけで、知ったかMRI結果表示あどばんすと。

前回↓
azcog.blog.shinobi.jp/Entry/156/
個人脳にROIのっけしてた。

今回したいこと:標準脳にコントラストの結果のっけしたい。
コントラストとるのはうちの研究室のみんなやってるから、単純に研究室のひとに聞いた。

SPMでResultsやって、コントラスト出す

overlaysからsections選ぶ

SPMダウンロードしたとこのフォルダの中に、canonicalというフォルダがあって、その中のsingle_subj_T1.niiを選ぶ

そしたら標準脳にコントラストのっけしたやつが出てくる。
3方向の断面で示されます。
しかし十字がじゃまだなあ。

もしくは、
コントラスト出す

overlaysでrender選ぶ

SPMダウンロードしたとこのフォルダの中のrendフォルダから、render_single_subj.matとか選ぶ

StyleとかBrighten blobsとかWhich colors?とかてきとーにする

と、3D脳にコントラストのっけしたやつが出てくる。
初期のMRI論文にのってたよーな図。
最近こういう図見なくなったような気がするけどなんでだろー。
中(内側)見れないからかな?

とりあえず、ファイル→別名で保存にして、拡張子を.epsとか.aiとかにしとけばあとで図をイラレでいじれる。
じゃまな十字はイラレ上で消した。


もちょっとなんかうまいことやりたいので、MRIcroNでやってみよー。
しかしやりかたがよくわからんな。
あってるかどうかわからんけど今のやりかためもっとく。

まずMRIcroNのFile→Openからさっきのcanonicalフォルダの中のsingle_subj_T1.niiを選ぶ

Draw→Open VOIでファイルひらく画面になる

NIfTI/Analyze Header (拡張子が.hdrか.niiのやつ)を選んでcon_001.hdr選ぶ

するとそれっぽいのが出る

チェック模様のボタンをクリックすると十字消える

絵として保存したいときはSave as bitmapでてきとーな名前つけて保存する

んが、これ合ってるのかどうかわからん。
SPM上で見たやつよりなんか統計値がゆるいのか?
SPMで見たコントラストの部位は含まれてると思うがそこで出なかった部位も赤くなっとる。
これにさらにMaskとかかけなあかんのかな?

てきとーにぐぐってもMRIcroNでコントラストのっけする方法が出てこない。
てゆーかOverlayでいけるかと思ったんだがそれだとなんか真っ赤になる。
なんかよくわからん・・・

とりあえず、画像はSPMのほうで間に合わせるしかないかー。
なんというぐだぐだっぷり・・・

あたまのいたくなるはなしをしよう。

心理学を専攻するのに、実験実習を履修しない学生も世の中には存在するらしい。
マジで。

「だってじっけんとかーむずかしくてわかんないんだもーん」
じゃあキミは何を考えて心理学を専攻しようと思ったのだね。
「だって心理テストとかーおもしろいかなーと思ったしー」
心理テストって、どんな?
「○○のサイトにあるようなー恋愛タイプとかわかるやつー」
それは心理学と関係ないんだよ・・・
「でもー心理学わかったらー他人の考えてることとか読めてすごくないですかー?」
そんな心理学者は現実にはいないよ(マンガやドラマにはいるだろーけど)。
「えーじゃあー心理学ってかなりつまんなくなーい?」
そんなことないけどね。“心理テスト”を期待しちゃうと、期待はずれだね。
心理学のおもしろさは、実際に実験をやってみたり、心理学の先生の話を聞いてみたりすればわかるんじゃないかな。
「えーでもじっけんとかーむずかしくてわかんないしー」
(以下無限ループ)

予言しよう。
この流れ、絶対、神経科学にも行く。
「脳科学やってークイズとかしてたらおもしろいかなーと思ったしー」
「脳みてー他人の考えてることとか読めてすごくないですかー?」
って学生が今後絶対出る。
まあ神経科学者はただでさえわたしのよーな数学わかってない心理学者の流入であたまをかかえているだろーが、それを上回る学生が絶対来る。
そしてそんな学生との会話にあたまを抱える神経科学者が絶対出る。つーか続出する。
わたしが文系だから知らないだけで既に世に存在するのかもしらん。


「贋物」がはびこるっていうのは、こういうことを指すのね・・・としみじみ思ったさ。
ああ思ったさ。
これを「よし」と思うのなら、贋物だろーとなんだろーと世に知られたもの勝ち、という理屈も通るのだろう。
だが果たして、本当にこれでいいのか?
というのを、「知られたもの勝ち」って言ってるひとに問い詰めたーい小一時間問い詰めたーい。


あ、えーと、この話はフィクションですので、この想定学生は実際の個人とはなんら関係はありませんし、この話も特定の団体とは一切関係がございません。

精神分析系の妥当性がわからんと前述べたけど、わからんなら実証してもらうしかないじゃないと思った。

例えば、某K谷さんの野望である「夢をデコード」する技術が確立されれば、そのデコードされたデータから夢を定量化することも可能だろうし、そこから夢分析の妥当性も検証できるのじゃなかろーか。
K谷さんのアプローチから予測するに、データはぼやけてもったりしたGIFアニメみたいなもんになるだろうから、行為ポイント数えるよーな行動解析が必要になるだろう。
その行為ポイントと実際の心的行為に対応(相関?)があるか、それを夢分析は予測できるか、を調べればいいはず。

ということで初期知覚野デコーディングやってるチームがんばってください。
という他力本願与太。

なんか呪いの鉛板が発掘されて、期間限定で展示されるというので見てきた。
www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0018.html
このページのチラシに呪いの文面が載っているよ!
メディアにも紹介されていたらしく
mainichi.jp/select/wadai/news/20101208k0000m040065000c.html
結構人気の展示となっているようだ。

このへんの知識はまったくないが、現物の横にこの研究をしている先生が立っていて、今までの解読の結果を解説してくれるのでおもしろかった。
現物自体は、レシートくらいのおおきさで、そこにびっちりみっちり小さい字で呪いの言葉が刻み込まれている。
ちっさくてもろい(へたしたら粉々になってしまう)ので、保護との兼ね合いから5日間しか展示できないのだそーな。

最初のほうは、無意味っぽい単語が並んでいるようだが、実はその中に呪わしい単語につながるような言葉があり、呪いのために神々を呼び出す呪文になっているんだそーな。
たしか、ニュースにもでてきた「ラブララライン」という呪文の中に、ギリシア語の「呪い」という言葉が隠されていて、「フテ」という呪文の中には「しね」という言葉が隠されているんだそーな。
(ネットスラングの「タヒね」みたいなイメージ?)
他に呪文の「イアオー」が「ヤーヴェ」らしいとか、「サバト」というのも出てくるとか。
こういう神々を呼び出す呪文だけで、ちっさい板の半分くらいが埋まっている。
その後、神様を表す記号みたいなのがあって、神様に呪いを願う文章になる。

もともとちっさい板に書くから字もちっさめなんだけど、最後のほうはスペースがきつきつになっててだいぶ字がちっさい。
勢いに任せて書いたからそうなったのかとも思ったのだが、こういうのは自分に呪いがかかってくるのを恐れて代書を頼むものらしい。
じゃあそういう「呪い文書きます」みたいなおしごとがあったのかねえ。
この鉛板を依頼したひとは、別に富裕層でもなんでもなく一般人だと考えられているそーな。
この時代は、呪いというものがわりと一般的だったらしい。
鉛板自体は、紀元後3世紀くらいのものとみなされるそうだが、紀元後6世紀くらいに、キリスト教が呪いを禁止するというおふれを出したらしい。
つまりは禁止するくらい呪いがポピュラーなものだったということだ。

で、呪いを書き付けた板は、ちっさくおりたたんで、若死にしたひとのお墓に勝手にいれちゃうんだって。
この時代の考え方として、人間には定められた寿命があって、不慮の事故などで寿命を生ききれず若死にしたひとは、定められた寿命の日がくるまで死後の世界にいけず魂としてお墓を彷徨う、とされていたそーな。
で、彷徨う魂に頼めば神々との橋渡しをしてくれたりあるいは呪いを実行してくれたりする、と考えられていたそーな。

また、名指しで呪われているひとの名前も、ユダヤ系だったりローマ系だったりで、当時のテュロス(呪いの鉛板が発掘された場所)はいろんな国のひとがいたことがわかるそーな。
最初この鉛板は紀元後2世紀くらいのものと考えられていたのだけど、今は紀元後3世紀くらいのものと推定されているらしい。
なぜかというと、「(複数の)神々に依頼する」という考えは多神教・ギリシア神話的なものだけど、つい最近、この鉛板の最後が「勝利を、アーメン、イエズス」というふうに締め括られていると解読できたから、つまり呪ったひとはキリスト教徒だったことがわかったから。
「イエズス」という表記は、紀元後2世紀まではぜんぜんなくって、紀元後3世紀になってから爆発的に増えるんだそーな。
だからこの鉛板も紀元後3世紀ごろのものだろう、とさ。

いやーおもしろかった。
ちなみにこの研究はかけんひ基盤Aでされてるそーな。
かけんひってこんな研究にも使われているんだね!
そしてこんなおもしろい成果があがっているんだね!
(with 営業スマイル)

まあそこらへんのネタはおくにしても、後半の呪い願い文の愚痴っぽさ(何回も「彼らに不名誉を!」ってぐだぐだ言ってる)とか、古代でも人間は人間というか、ああにんげんくさいなーっていうのが感じられておもしろかった。
おもっきり時代も空間もへだてた誰かさんのことをにやにや想像できるというのも楽しいものですね。
全然じぶんの研究とは関係ない研究の話をきくのもいいものです。

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