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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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最近は日々変わりなくもそもそしてたのですが。
なんか今日メールみたら「(わたしのとこに)研究生として来たい」という中国の方からのメールきてた。
・・・わたし今半ニートなんですけど???

でも日本語としては破綻してないし、添付された研究計画書はぱっと見たとこなかなか書けているようす。
これどうしたらいいんだ?と思ってとりあえず今の受入教員に相談してみる。

「あーあーよくありますよこういうこと。無視してもかまいませんよ」
・・・えっ?

・・・受入教員のほうは、中国から研究生志望の連絡がどさどさ来ていて、ちゃんと勉強する気があるひとをふるいわけるので手一杯らしい。
どうやら、ほっとくとやるきないひとはフェードアウトするけど、やるきあるひとはそれでもくらいついてくるんだそーな。
・・・なにそれすごい。
この手のメールはある程度手当たり次第送られてくるのがふつうなんだそーな。
・・・わたしこんなん初めてだけどな!

とはいえ、そもそも何の権限もない半ニートにくらいついてもお互いにメリットが全然ないし、本当に研究したくてメールしてるひとなら気の毒なので、「研究計画はいいと思うけどわたしには何の権限もないんだ他所をあたったほうがいいよ」的な返信をする。

・・・あれ日本と中国じゃ文字コード違うじゃん。どっちかに合わすとどっちか読めないじゃん。
ということに気づいてさらに苦悩する。

・・・どうしようにもないから、とりあえず日本語の返事と、あと念のため英語の返事も書く。

なんだかすこし脱力する←今ココ


何今そんなに中国からの研究生ブームなんですか。
いたいけな半ニートにすらメール送っちゃうくらいブームなんですか。
ちうか何で常勤職無しに送ってくるんだよ。そんくらい調べろよ。
わたしの論文つづき出てないじゃん。察してくれよ。
と、ちょっと思った。

まああれだ、次はきっとここを読んだ貴兄貴姉のところに研究生メールがきますよ!
なんか都市伝説みたいだな。
いやまあこのめもぶろぐは身ばれしてもかまわない前提で書いてるから身ばれしてもいいんだよ。
いちいち言ってまわらないだけで。

まあでもあれだよね、心理学関係の統計解説ってむつかしいもの多いよね。
でもわたしは自分が必要になったり興味もったりとかじゃないと統計ネタ書かないよ。
そういうもんだと思ってあきらめておつきあいください。

あと、チアミンがきくのはコルサコフ症候群でした。
昨日の帰りに思い出した。

おさけは適量でたしなみましょう。

衝撃的な研究結果を見かけたのでネタにする。

Perceptionに収録されているこちら
http://www.perceptionweb.com/abstract.cgi?id=p7015
によると、学会のポスターはIntroductionとConclusionsが一番長く見られているそうです。
まあそれはいい。
問題は
「でかいポスターのほうがおもしろそうに思える」
「きれいに作ってるかどうかは関係ない」
という点。

な、なんだってー!

でかければいいのか。
毎年毎年デザインに凝ってるのは(まあ自分の趣味だとわかりきってたけど)無駄だったのか。
そいや去年の学会でも「変わったフォントだと読みにくいんじゃー」って怒られたなあ。

つまりアレか。
A0ポスター至上主義か。
うちんとこはA0どころかA0ノビという若干A0よりでかいサイズに対応していたのは、実はこのことを予期していたからなのか。
移動めんどいからってちっさいのを持ち運ぶのは不利になるのかー!


・・・まあ、内容さえ優れていれば関係ないんでしょうけどね。
そこはつっこまないおやくそく。

あ、でもポスターセッションのあとで、「中身を覚えているかどうか」テストしたらぐっだぐっだだったっぽい。
でかくて注意をひく内容のポスターでも、後に残らないんじゃあなあ・・・

うーむ。とりあえずでかいポスターであとは覚えてもらえるよう中身がんばって作れ、ということだろうか。
そりゃそうだよな。
ブルースブラザーズの影響なのか、ジャズギターやってる友人の影響なのか、ジャズ系の音楽を聴いているとわりと落ち着くことに気がついた。
んで作業用BGMにかけるのによいネットラジオをめもっておく。
http://www.jazzradio.com/
ジャンルがいろいろ用意されてるのですきなジャンルをクリックすべし。
このままだとときどきCM挟まる。
有料会員みたいなんになればCM挟まらなくなるらしいけど、別に作業用BGMだからいいや。
体感としてはYouTubeやニコニコ動画より読み込み途切れがないような。
まあ主観なので保証はしない。

普段はボサノヴァをだらだら聞きながら作業する。
なんかこころがぱりぱりしてきたときによい。

でも研究室という空間の特性上、他人の声が間断なくするときもあるわけで。
わたしはものを考えるときに関係ない他人の声がしてるとどうもうまく集中できない傾向にあることに最近気づいた。
作業用BGMでキャンセルアウトしようとしてもボサノヴァだとうまくいかない。

んが、そこにあえて人の声を持ってくると、なんかうまいことキャンセルアウトして気の散り具合を軽減できることがわかった。
ラジオのジャンルでVocalを含むものを選べばいいわけです。
んむ。これはいいことに気づいた。

これでもうちょっといろんな作業がさくさく進むようになればいいのだけれど。
古典再訪シリーズ(シリーズ化するほどやってないというつっこみは不可)。

今回テーマにするPicture Superiority Effectというのは、単純にいえば「単語よりも絵のほうがおぼえやすい」という話です。
アイディアとしてはシンプル。実にシンプル。
だけどシンプルゆえにいろんな要素が考慮されてなくて(たとえば単語ひとつと絵一枚が「等価」といえるのか?とか)、それゆえにいまだ議論されている点があったり、古典だから教科書どおりのことしか覚えていない非視覚記憶研究者とぶつかることがあったりするわけです。

じゃあとりあえず根っこのところを確認しておこうぜ!というのが今回の動機。
ちうかなんか衝突でもない限りわざわざ古典再訪とかせんわな。このものぐさなわたしが。
まあそんなことはおいておいて、とりあえず初出文献あたりからチェックしていきましょう。

Picture Superiority Effect関連でよく引用されているのがPaivioの本。
一番古いっぽいのは1971年の「Imagery and verbal processes.」という本。
ぐぐってもあんまし情報がないけどあまぞんさんにはたぶん再販本っぽいのが売ってる。

すげーなあまぞん。

ひとつは「Imagery in recall and recognition.」というタイトルの1976年の本。
PubMedにもひっかからないしアマゾンにもないのでAPAのをのせとく
http://psycnet.apa.org/psycinfo/1977-11959-003

んでもひとつ、「Mental representation: A dual coding approach.」という1986年の本。
こいつはGoogle Booksで中身がちらっと読める。
http://books.google.co.jp/books?hl=ja&lr=&id=hLGmKkh_4K8C&oi=fnd&pg=PA3&dq=PAIVIO+Mental+representation:+A+dual+coding+approach&ots=B2CU7Clsor&sig=gmuujy9D86RghqxSDoWGZqtqyDs#v=onepage&q=PAIVIO%20Mental%20representation%3A%20A%20dual%20coding%20approach&f=false
んであまぞんさんでも売ってる。
あまぞんさんわりといろいろ売ってるなー。いまさらだけど。


んが、こういう本は図書館にもあったりなかったりだし重いし長いしざっとチェックするには骨が折れる。いろんな意味で。
なのでやっぱり論文で読みたいところ。

とりあえず論文としておさえておきたいのは以下。

まず(おそらく)初出っぽい論文。
Paivio, A., Rogers, T. B., & Smythe, P. C. Why are pictures easier to recall than words? Psychonomic Science, 1968, 11, 137-138.
古すぎて電子ジャーナルねえー。
ぐぐってもあんまし出てこねえー。
一応大学図書館にはあるっぽいので今度ひさしぶりに書庫探検してみよう。

初出候補その2.
Paivio, A. Mental imagery in associative learning and memory. Psychological Review, 1969, 76, 241-263.
http://psycnet.apa.org/psycinfo/1969-10753-001
これもあんまし検索にあたらないのだけど、運よく古くても電子ジャーナル化されているやつだったんで論文そのものは手に入れることができた。

んでPicture Superiority Effectをタイトルに謳っているのが
Paivio, A., & Csapo, K. (1973). Picture superiority in free recall: Imagery or dual coding. Cognitive Psychology, 5, 176-206.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0010028573900327

Nelson, D. L., Reed, V. S., & Walling, J. R. (1976). Pictorial Superiority Effect. Journal of Experimental Psychology: Human Learning and Memory, 2(5), 523-528.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1003125
(どうでもいいけどようやくPubMedにデータのある文献が出たよ・・・マイナー古典なのかこのへんは)

ということはこの3つを押さえておけば「古典再訪」としては一応さまになるわけだ。
この3つのざっと読みはつづきのところで。

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