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めもめも ...〆(。_。)

認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。

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ぼちぼち学内が落ち着きつつある時期ですが。

景気のよいえらいひとがぽんぽん神経系の実験機器を買うという話をちょくちょく聞きます。
NIRSとか脳波計とかtDCSとか眼球運動測定装置とか。
すごいですね。
わたしには無縁の話ですが。

というか、わりとどストレートに心理なひとたちってそこまで神経系の機器にfamiliarじゃないですよね。
MRIはだいぶ広まってきたとはいえ、MRI自体はやっぱり購入可能なものではないし(まあ某所は購入したっぽいですが)、どこかの施設にMRI貸してもらって(=協力してもらって)実験するにしてもものっそいお金がかかる。
そもそも「つて」が必要だったりするし。
ちょっと弱小な研究者や研究者のたまごが、ぽっと出で手を出せるものではない。

MRIよかおきがるに購入されてるNIRSや脳波計はどうなんだろーか。

「かけんひの効率的な運用」という話題で必ず出てくるのが「実験機器の共用を認めれば機器の購入代金が浮く」という話。
工学系やバイオ系だとけっこう重要な話らしいですね。

一方心理屋さんはどうなのか。
ひとむかし前であれば、「あご台ちょっと貸してー」っていうのが他大学の研究室間でもあったりなかったりといううわさを聞いたことがあるのですが(まああご台つかうのって視覚系だけに限られるだろうから心理学全体の話ではないわな)、それって公式にはアウトなのかセーフなのか。
「備品」カテゴリだとややまずいかもしれませんね。借用書みたいなのが必要になるのかな?

てゆかさ。
運営費?だっけ、常に毎年入ってくるおかねが削減されて、「研究費は自分でとってこい」って時代なわけでしょ。
今かけんひ持ってるひとが、次もおかねもらえるとは限らないわけでしょ。
じゃあ購入した実験機器をあまり高くないおねだんで他研究室にリースできれば、「自分でおかねを稼ぐ」という旗印にも合致して、他研究室のぽっと出研究者もお安く実験機器をつかえてWin-Winじゃないのか。
ようするに、「かけんひで購入した実験機器で商売するのってなにがだめなの?」って話。
いや、商売を目的に実験機器を購入するのはアウトくさいなーとは思いますけど。
大学関係者以外が、「ちょっと脳波とかどんなんか見てみたい」って言ったとして、「じゃあ500円で脳波とってあげる」って研究者が言うのはなんでアウトなの?
かけんひの共同研究者とかじゃないけど、どっかの大学院生が「脳波計ってどんなのか実験してみたいんですけど」って言ってきたときに、脳波計持ってる先生が「じゃあ1時間500円でうちの脳波計つかう?」って言うのなんでアウトなの?
あ、機器そのものを貸すんじゃなくって、機器は当該研究室にあって、実際の操作は当該研究者がやるとか、勉強したいひとといっしょに動かすとかそういう想定ね。
つーか、「うちにはこんな機器があります。さわってみたいひとはメールで申し込んでね!」っていう機器の紹介と申し込みのウェブサイトをたちあげて、いちげんさんでも実験計画がちゃんとなくっても機器をさわれるようにしたらなんかおもしろくね?んでもってちょびっとおかねをもらったらだめなの?
やってることは某研究機関がMRIとかMEGとかの講習を講習料とってやってるのと大して変わらんよね。
それをオープン&規模縮小しただけで。

まあ、TMSとかtDCSとかがアウトなのはわかる。
日本ではいわゆる「医療行為」扱いになるから、ってのは。
それ以外ならいけるんじゃないのかなあ。
ひょっとしてもうやってるとこあるんじゃない?
それとも大学でそういうことするとまずいの?
それともかけんひで購入したもので商売するのはまずいの?
わからん。

要するに、ポケットマネー程度で実験機器さわれたらいいのになあ、というだけの話。
残念ながらわたしは実験機器購入する側の立場ではないので・・・
でも、あご台を融通するレベルでも、いちげんさんが利用できてほんのちょっとおかねの流れができればおもしろいと思うんだけどな。
まあ部外者だから言えることかもしれない。
結局わたしにはわからない。

しらべもんしてたらええもん見つけた。

ライフサイエンス系での有名論文誌に論文のっけた日本人著者に、自分の論文のレビューかいてもらってのせるというレビューサイト。
http://first.lifesciencedb.jp/about
これはべんり!
クリエイティブ・コモンズになってるところもよさげ。
英語論文を日本語で紹介するのに非常にべんり。
本人執筆だからへんな誤解もなかろーし。

・・・まあ某氏の論文ぐぐったら出てきたんですけどね。
出版の連絡聞いたのだいぶ前なのにちゃんと目とおせてなかったのよ。なんかすんません。
こうして見るとなんだかまぶしいわー。
あーええなあ。はいいんぱくと。
はいいんぱくとぱわー持ちの知り合い二人目ですわ。
(ジャンル絞るなら四人目か・・・)
周りが出世すると自分のわびしさを思い知らされますな。
そのうち自分もここに肩を並べられたらいいなーと思う。
ずうずうしいが、思うだけならFreeですからな。

とりあえず、周りのひとらのはいいんぱくとぱわーをなんとかして吸ってやろー。
ぢゅー。

ゆうべは「スーパームーン」とやらで、おつきさまがでかかったらしい。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52081326.html
http://www.yukawanet.com/archives/4186543.html

地平線近くでおつきさまを観測できなかったのと、そもそもバズーカと呼ばれるような超望遠を持ってないので、すごい写真なんか撮れるわけもないのだけども、せっかくの天体祭りなんだから参加しないってのももったいない。
ってなわけでしろーと画像垂れ流す。
ちなみにレンズは200mmなんでそもそもおつきさまちっさくしか撮れない。のでおつきさまんとこだけトリミングBy GIMP。

DSC_3358_s.JPG

ホワイトバランスをオートで撮ったけど、肉眼ではもっとオレンジっぽかったので、肉眼の色に似せるよう屋外用ホワイトバランスに調整。

DSC_3360_s.JPG

雲かかってた。てゆかけっこー曇ってたよね昨日。

DSC_3362_s.JPG

雲の切れ目を狙う。ISOも多少減らしたかな。
そもそも天体写真のノウハウを知らんので場当たり的。
でも画像としてはこれが一番好みかな。
こないだ気づいたんだけどわたしってやたら赤よりのホワイトバランス写真を好む傾向がある。

DSC_3366_s.JPG

これもちょっと絞れるよなと思って絞る。
絞ると赤みが減るね。あたりまえか。
「うさぎさん」はこれが一番はっきりしてるかな。どうでもいいけどうさぎさんのみみちぎれてるね。そういうもんなんだろか。

おつきさん単体の画像しかないんで、普段との大きさ比較はできないのだけども、きれいなおつきさんをじっくり眺めるというのもおつなもんですね。
今年は他にも天体ショーがあるそうなので、天体写真もうちょっと挑戦してみたいものです。

ちょっと日本語で神経心理学的なおべんきょをしてたら壁にぶつかったのでめも。

Dementiaに関する記述でてっとり早いのを見ようってことでウィキペディアを見たら、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87
なんか「先天的に認知の障害がある場合は認知障害という」って書いてあるんだけど、そうなんだっけ?
んでもリンクされてる「認知障害」の項目にはろくなこと書いてないしな・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E9%9A%9C%E5%AE%B3
でもその中に「自閉症や広汎性発達障害は先天性の認知障害とされる。」って記述があるから、その文脈では「認知障害」=先天性のものに限る、っていう意味にはならんのではないかな・・・

じゃあDementiaだけじゃなくてAphasiaやApraxiaやAgnosiaなんかを含めた総称って何だろう?
総称ないの?
そういう各種の認知が障害されるのをひっくるめて「認知障害」なのかなーとかぼんやり思ってたけどどうなんだろう。
英語版WikipediaにはCognitive Disorderの項目はない(Cognitionにリダイレクトされてしまう)。
んで英語版のほうのDementiaの記述には先天性がどーのという記述はない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Dementia
うーむ。これがウィキペディアの限界か。
ちゃんと調べようと思ったらちゃんとした神経心理学の本を参照せねばいかんですな。

それっぽい名称としては「高次脳機能障害」があるなーと思ったけど、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3
なんか外傷によるものメインな記述?そうでもない?
んでも「高次脳機能研究」という日本語学術誌があることだし、総称としてはこっちのほうが適切・・・かなあ?
失認とか、あと思いつくものとしては半側無視とかって「高次」なの?って疑問もあるけど。
高次脳機能障害ってけっこう失語症メインっぽいし。
「日本高次脳機能障害学会」という学会は旧称が「日本失語症学会」だったらしいし。
http://www.higherbrain.gr.jp/

しかし、そーゆーのって「高次」=「言語」って考え方っぽくてやだな。
何を以って「低次」とするのだろう?
半側無視なんかだとわりとposteriorな領域が責任病巣なイメージがあるけど(違ったらごめんなさい、でも前のほうでも後ろよりの頭頂とか側頭とかだったような気が)、これも高次に含む?
日本語版だと「半側無視」については
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E5%81%B4%E7%84%A1%E8%A6%96
「失認の一種」と言っていて、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E8%AA%8D
「失認」の項目では「高次機能障害のひとつである」(←「高次脳機能障害」と同じ意味)と言われている。
じゃあ半側無視も高次脳機能障害なのか・・・
じゃあ何が「低次」なのか?
よくわからんくなってきた。
ニホンゴムズカシネー。

んで、言い古されたことだけどやっぱDementiaの訳語には違和感ばりばりですなー。
「認知症」ってやっぱへんだよな。
「失語症」や「失行症」や「失認」とか、わかりやすいじゃないですか。
語やら行動やら認識(recognitionの和訳もめんどいよね・・・まあもともとrecognitionに「再認」な意味もあるせいだけどさ)やらが失われるってのが字面から一発でわかる。
かたや認知症。なんだよそれ。認知がどうなるつもりなの?
たとえていうなら、hypermnesiaとamnesiaがごっちゃになってるよーなもんですよ。
まだ「統合失調症」を命名したひとのほーがセンスあるわ。

でも、「認知障害」って言い換えもだめっぽいし、以前の名称を使うわけにもいかないし、結局今の「認知症」で呼ばわるしかないわけだよなー。
めんどい。わかりにくい。ややこしわー。
日本語への翻訳ってけっこーセンスいるよな。
どうにかならんのかねこのへん。

ともだちがカメラバッグ買ったっていうからちょっと完全にかっこいいカメラバッグ道(沼ともいう)を覗きたくなってしまった。
とはいえ今のカメラバッグに不備があるわけでないから完全に余所見。
そんな中でおやくだち情報を見つけたのでめも。

http://parabelllum.militaryblog.jp/e19015.html
かばんひものじょうずなしまつのしかた。
出張用カメラバッグはひもがだるんだるんしてるとこあるからこれ適用しよっと。
完全にかっこいいカメラバッグへの道は遠いぜ。


あと、APAのPublication Manual 6th editionの引用のしかたをネットで公開してるのがあったのでそれも貼る。
http://www.usq.edu.au/library/help/referencing/apa
資金不足で6thまだ買ってないので重宝する。
まあいい加減5thはいろんなとこが古すぎるんですけどね。
時代の進歩ってすげー早いのな。

まあそんなもん嘆いててもしかたないので作業、作業。

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