めもめも ...〆(。_。)
認知心理学・認知神経科学とかいろいろなはなし。 あるいは科学と空想科学の狭間で微睡む。
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というわけで決断的にSFを読む。
まずは伊藤計劃『ハーモニー』だ。
買ってからしばらく積んでたやつですね。
同じ作者の前作『虐殺器官』に関しては以前の記事を参照のこと。
(前の記事)
まあ『虐殺器官』は名作という噂が高かったものの、『ハーモニー』については賛否両論なイメージがあったので、そんなに急いで読まなくてもいっかー…となってたのは事実。
とはいえ、読んでみたらこれもなかなか面白い。
とくに心理屋さんにとっておもしろいポイントが豊富。
かえすがえすも筆者の夭折が惜しまれる。
『ハーモニー』を賛否両論たらしめている要因のひとつはおそらく、HTMLをパロったETMLという記述方法だろう。
今日びHTMLもへったくれも…と思うかもしれんが、これが発行されたのは2008年…ってまあHTMLへったくれな「現在」に分類できるか一応は。
とりあえずHTMLっぽいところ無視して読み進めてもまったくかまわないので、「HTMLとかいじったことないからわからない」というひともがんがん読めばいいと思います。
正味HTMLと共通してるのって箇条書きくらいだし、箇条書きがわかったからといってこの物語の味わいが深くなるわけでもなし。
あとも1こあげるならば、登場人物のキラキラネーム感か。
日本を舞台にしててこれか、というキラキラっぷり。
まあ2008年ならそういうのがネタとして定着し始めた時期なのだろうか?
(参照:このページ)
最近は「DQNネーム(笑)」という反応がメジャーになってある程度の揺り戻しがきているようだけど、揺り戻しがなく珍名奇名がどんどん普及していったら…『ハーモニー』の世界のような名前が普通になると想定されたのかな。
なんせ「トァン」だの「ミァハ」だの「キアン」だのだもんな。
元ネタがあるのかもしれないが、小文字ぁぃぅぇぉが名前に入る日本人名にはちょいとびっくりした。
まあ、学部生が質問メールに「ょろしくぉねがぃします」とか書いちゃう世の中だしな…(この話は特定の個人・団体とは関係がありません。念のため)
元ネタあるんかなって検索したら元ネタ見つからなかったかわりにミァハbot(これ)見つけてしまったよ!この人工無能め!
あとぐーぐる先生はネタバレ慈悲はないイヤーッ!なお方なので読了前の検索はおすすめしない。
まあそれはともかく、『ハーモニー』は前作『虐殺器官』と世界観を共有していて、というより『虐殺器官』の数十年未来を舞台にしているので、前作を読んでいるとより深く楽しめます。
まあ読んでなくても楽しめますが。
ただ、前作の主人公の狙いは達成されたのか?という疑問に答えるような箇所もあるので、2冊とも読むのなら『虐殺器官』→『ハーモニー』の順がおすすめ。
『虐殺器官』は、ポスト911のわれわれが生きてる世界の延長上にある世界だったけど、『ハーモニー』のほうは『虐殺器官』での変容を経たさらに未来なのでもはや別世界感がつよいですね。
対比で言うなら『虐殺器官』は「おとこのこのはなし」ですが、『ハーモニー』のほうは「おんなのこのはなし」だともいえるかもしれない。
闘争の男性性、同調の女性性。
やや暴論ではあるけども。
これは高度に発達した医療福祉社会、そこに入ることが義務付けられているこどもたち、そしてそこでもがいているおとなたちの物語であり、フーコーなんか持ち出すまでもなく(まあ出てくるんだけども)「健康」「幸福」が定義づけられ権力と化した社会の物語なんだけども、筆者は病床でこれを書いたのかと思うとより一層悲痛さが増すというか、いったいどんな精神を持てば死を目前にしてこんな医療ディストピアが描けるというのか。
つい「ディストピア」って断じてしまったけども、これはブコウスキーやジョナサン・キャロルの側にいるわたしの私見であって、生存だけを考えるのであれば高度医療福祉社会というのは理想的ともいえる。
理想をつきつめてこそのディストピアなのか。
ともかく、『木でできた海(前めも参照)』の冒頭を読んでニヤッとできる御仁、おともだちになりましょう。
『ハーモニー』はあの冒頭で眉を顰める紳士淑女のための福祉社会を描いているのだ。
んでもって、主人公トァン、そして彼女の思想形成に多大なる影響を及ぼしたキァハは、「われわれ」側なわけで、早い話がはみだしものなわけです。
そのはみだしものがはたしてどこまではみだせるのか、あるいはニンジャスレイヤーでいうところ(また始まった)のブッダの手のひらの上のマジックモンキーめいてはみだせないのか、という物語でもあるわけですな。
少年少女の青臭さでもあり、成人の諦念との戦いでもあるわけです。
さてそろそろネタバレ無礼講といこうか。
まずは伊藤計劃『ハーモニー』だ。
買ってからしばらく積んでたやつですね。
同じ作者の前作『虐殺器官』に関しては以前の記事を参照のこと。
(前の記事)
まあ『虐殺器官』は名作という噂が高かったものの、『ハーモニー』については賛否両論なイメージがあったので、そんなに急いで読まなくてもいっかー…となってたのは事実。
とはいえ、読んでみたらこれもなかなか面白い。
とくに心理屋さんにとっておもしろいポイントが豊富。
かえすがえすも筆者の夭折が惜しまれる。
『ハーモニー』を賛否両論たらしめている要因のひとつはおそらく、HTMLをパロったETMLという記述方法だろう。
今日びHTMLもへったくれも…と思うかもしれんが、これが発行されたのは2008年…ってまあHTMLへったくれな「現在」に分類できるか一応は。
とりあえずHTMLっぽいところ無視して読み進めてもまったくかまわないので、「HTMLとかいじったことないからわからない」というひともがんがん読めばいいと思います。
正味HTMLと共通してるのって箇条書きくらいだし、箇条書きがわかったからといってこの物語の味わいが深くなるわけでもなし。
あとも1こあげるならば、登場人物のキラキラネーム感か。
日本を舞台にしててこれか、というキラキラっぷり。
まあ2008年ならそういうのがネタとして定着し始めた時期なのだろうか?
(参照:このページ)
最近は「DQNネーム(笑)」という反応がメジャーになってある程度の揺り戻しがきているようだけど、揺り戻しがなく珍名奇名がどんどん普及していったら…『ハーモニー』の世界のような名前が普通になると想定されたのかな。
なんせ「トァン」だの「ミァハ」だの「キアン」だのだもんな。
元ネタがあるのかもしれないが、小文字ぁぃぅぇぉが名前に入る日本人名にはちょいとびっくりした。
まあ、学部生が質問メールに「ょろしくぉねがぃします」とか書いちゃう世の中だしな…(この話は特定の個人・団体とは関係がありません。念のため)
元ネタあるんかなって検索したら元ネタ見つからなかったかわりにミァハbot(これ)見つけてしまったよ!この人工無能め!
あとぐーぐる先生はネタバレ慈悲はないイヤーッ!なお方なので読了前の検索はおすすめしない。
まあそれはともかく、『ハーモニー』は前作『虐殺器官』と世界観を共有していて、というより『虐殺器官』の数十年未来を舞台にしているので、前作を読んでいるとより深く楽しめます。
まあ読んでなくても楽しめますが。
ただ、前作の主人公の狙いは達成されたのか?という疑問に答えるような箇所もあるので、2冊とも読むのなら『虐殺器官』→『ハーモニー』の順がおすすめ。
『虐殺器官』は、ポスト911のわれわれが生きてる世界の延長上にある世界だったけど、『ハーモニー』のほうは『虐殺器官』での変容を経たさらに未来なのでもはや別世界感がつよいですね。
対比で言うなら『虐殺器官』は「おとこのこのはなし」ですが、『ハーモニー』のほうは「おんなのこのはなし」だともいえるかもしれない。
闘争の男性性、同調の女性性。
やや暴論ではあるけども。
これは高度に発達した医療福祉社会、そこに入ることが義務付けられているこどもたち、そしてそこでもがいているおとなたちの物語であり、フーコーなんか持ち出すまでもなく(まあ出てくるんだけども)「健康」「幸福」が定義づけられ権力と化した社会の物語なんだけども、筆者は病床でこれを書いたのかと思うとより一層悲痛さが増すというか、いったいどんな精神を持てば死を目前にしてこんな医療ディストピアが描けるというのか。
つい「ディストピア」って断じてしまったけども、これはブコウスキーやジョナサン・キャロルの側にいるわたしの私見であって、生存だけを考えるのであれば高度医療福祉社会というのは理想的ともいえる。
理想をつきつめてこそのディストピアなのか。
ともかく、『木でできた海(前めも参照)』の冒頭を読んでニヤッとできる御仁、おともだちになりましょう。
『ハーモニー』はあの冒頭で眉を顰める紳士淑女のための福祉社会を描いているのだ。
んでもって、主人公トァン、そして彼女の思想形成に多大なる影響を及ぼしたキァハは、「われわれ」側なわけで、早い話がはみだしものなわけです。
そのはみだしものがはたしてどこまではみだせるのか、あるいはニンジャスレイヤーでいうところ(また始まった)のブッダの手のひらの上のマジックモンキーめいてはみだせないのか、という物語でもあるわけですな。
少年少女の青臭さでもあり、成人の諦念との戦いでもあるわけです。
さてそろそろネタバレ無礼講といこうか。
決断的にまとめて更新だー。
ちまちまと少しずつ更新するスタイルというか余裕が足りてないので、いきなり更新したりまたしばらく更新しなかったりします。
つまり日付など欺瞞。
あと最近ニンジャスレイヤー読むのが我が家ブームなので、いわゆる「忍殺語」が侵食してきていて実際奥ゆかしくない。
正しい日本語の運用がわからなくなってきているかもしれない。
だが気にしない。
それはともかく、今年もよろしくお願いいたします。
ちまちまと少しずつ更新するスタイルというか余裕が足りてないので、いきなり更新したりまたしばらく更新しなかったりします。
つまり日付など欺瞞。
あと最近ニンジャスレイヤー読むのが我が家ブームなので、いわゆる「忍殺語」が侵食してきていて実際奥ゆかしくない。
正しい日本語の運用がわからなくなってきているかもしれない。
だが気にしない。
それはともかく、今年もよろしくお願いいたします。
そういえばせっかくだから宣伝しておこう。
宣伝用記事の練習もかねて。
(めんどくさくなったので2013年の年末までトップ表示ということにします)
社会脳シリーズ発売中。
「社会脳」とはいえ社会心理学にトピックを限定しているわけではない&巻ごとにトピックが違って、特定トピックに興味がある分にはたいへんおもしろく読めるっぽい(わたしも全部読んだわけではないので)ので、出てくるトピックに興味があればその巻だけ買うのもおすすめ。
それと、どっかにわたしがいたりいなかったり。
…まあアレですよ、執筆要項に「初心者向けにわかりやすく丁寧に」って書いてあったからノリノリで海外SF翻訳文体で書いてみたら大幅改稿をくらった(最終的にそこは心理学評論をちょっとかみくだいたレベルに落ち着いた、と思う。たぶん)というのも今となってはいい思い出……かもしれない。
いつかそんなノリノリSF口調で心理学談義な文章書いてみたいなあ。
……まあここのめもぶろぐはSF口調どころか完全わるふざけ口調だけどな!
それくらいゆるゆるじゃなきゃ続けられんよ!
まあそんなことはともかく、機会があったらお手にとってみてください。
宣伝用記事の練習もかねて。
(めんどくさくなったので2013年の年末までトップ表示ということにします)
社会脳シリーズ発売中。
「社会脳」とはいえ社会心理学にトピックを限定しているわけではない&巻ごとにトピックが違って、特定トピックに興味がある分にはたいへんおもしろく読めるっぽい(わたしも全部読んだわけではないので)ので、出てくるトピックに興味があればその巻だけ買うのもおすすめ。
それと、どっかにわたしがいたりいなかったり。
…まあアレですよ、執筆要項に「初心者向けにわかりやすく丁寧に」って書いてあったからノリノリで海外SF翻訳文体で書いてみたら大幅改稿をくらった(最終的にそこは心理学評論をちょっとかみくだいたレベルに落ち着いた、と思う。たぶん)というのも今となってはいい思い出……かもしれない。
いつかそんなノリノリSF口調で心理学談義な文章書いてみたいなあ。
……まあここのめもぶろぐはSF口調どころか完全わるふざけ口調だけどな!
それくらいゆるゆるじゃなきゃ続けられんよ!
まあそんなことはともかく、機会があったらお手にとってみてください。
年末年始だ!ホリデーシーズンだ!
ということは決断的にSFを読むしかない!!!
というわけで冬休み(?)はぼちぼちと古い本を読んだりニンジャスレイヤー(参照)を読んだりしていく予定。
最近の日本語が乱れてるのはほぼ間違いなくニンジャスレイヤーのせいです。ていうか日本語じゃなくて忍殺語が混じっているといっていい。
ほら英語と日本語をスイッチしながらしゃべってるとだんだんまざってくるみたいなアレ。
ていうかうまくスイッチできません。
英語話者に説明しながら日本語話者に話しかけるとか難しすぎる。
バイリンガルとか同時通訳のひとすげえ。尊敬します。
まあそんなことよりニンジャスレイヤー…じゃなかった今日のSF本の話をしよう。
いやニンジャスレイヤーでもいいんだけど。一応物理書籍(ニンジャスレイヤー風言い回し)もあるし。でもわたしまだ買ってないし。
基本的に上でリンクはったWikiからまとめ読みするだけのスタイルなんだけど、ニンジャスレイヤーが楽しすぎて翻訳実況おっかけるためだけにツイッターアカウントを作ろうか悩むレベル。
ついったーのあの他人のペースで情報がくるかんじがすきになれないのだけど、でもリアルタイムニンジャスレイヤー楽しそうだしなあ。
まあめんどくさいから今後考える(こういう言い方するとたいがい実現しないけど)。
いやだからそんなことより今日は銀河ヒッチハイクガイドシリーズの続きなんだってば(自分に言い聞かせている)。
銀河ヒッチハイクガイドシリーズについては過去めも(これとこれ)を参照のこと。
今回紹介するのは『宇宙クリケット戦争(原題:Life, the universe and everything)』
クリケットといえばバットでゾンビを倒せるんですよね?程度の知識しかないわたしでありますが、某国のぼすがたいそうクリケットを愛好しているので(たぶん観戦するほうだけだと思うけど)あんまし不用意なことはいえない。
クリケットはサッカーとかに比べるとわりとお上品な趣味らしいけど、その分普及率がアレだよねー。
ぼすの話でも他国はオーストラリアとインドくらいしか出てこなかったような記憶が(うっすらとだけど)ある。
そのクリケットが、ものっそい勢いでコケにされています。
…さすがだよなあ英国クオリティ!
この『宇宙クリケット戦争』は訳者あとがきによるとシリーズの中でもわりと賛否分かれる作品らしいのですが、それもそのはず、徹頭徹尾いろんなものがコケにされています。
わたしも読んでる途中リアルであげた第一声が「これはひどい」だったもの。
全方位(自分含む)に嗜虐諧謔を尽くすという英国ユーモアとはまさにこういうものをいうのだなあ(たぶん。自信はない)。
前作・前々作にもましてアーサーは間抜けでアホで、フォードは頭がおかしくて、ゼイフォードは勝手しています。
トリリアンだけが最後の良心…のようなそうでないような…
あれこれって通常運営では…?
しかしヒッチハイクガイドシリーズにふれるにつけて思うのは(特に映画版)、トリリアンはほんといい女なのに男の趣味がわるいな!
なんで往々にして頭のいい美女ってアレな男の人を恋人にしてしまう確率が高いんでしょうね。
これは宇宙の謎だな。
「生命と宇宙とその他もろもろ」の問いがわかればこういうのも解決するのかねえ。
レギュラーメンバーのほかにも、もうそりゃあもりだくさんってくらいにへんな人物がいっぱいでてくるよ!
冒頭に登場するアレもそうだし、「クリケット戦争」を起こす宇宙人もかなりひどいし、例のZZYもやっぱりたいがいだし、途中で会うひと会うひとみな理解の範疇を超えてるし。
こうも徹頭徹尾あたまのおかしい人物が登場して、徹頭徹尾コケにされまくっているのを読んでいると、「あれ?あたまのおかしくない人物なんて実はこの世に存在しないんじゃね?」って気持ちになってくるね!
並行して読んでたのが狂人ばかり出てくるニンジャスレイヤーだというのも悪い影響を及ぼしているのかもしれないけど。
でも、自分の中のささいなこだわりとか嗜好とか、他人からしたら本当にばかばかしいんだろうなー、ましてや他の惑星の生命体から見たら「あたまおかしい」としか思えないんだろうなー、ってなってくるよね!
なんだが今まで自分がくよくよ悩んでいたことがすっごくちっぽけに思えてくるよ!
…これはSFの効用のひとつだな!!
というわけで、これは「嗜虐系ギャグが許容できる人」「宇宙スケールでなにもかもがばかばかしくなりたい人」向けの本であると言えよう。
……実務で忙しいときに読む本ではないな…
…年末って家事とか雑務多いよな…
……アッハイ、問題ありません(結局忍殺語で〆る)
あ、そうそう、この『宇宙クリケット戦争』には外伝的短編『若きゼイフォードの安全第一』が収録されていまして、まあ「安全第一」なんてのをタイトルに挙げているところからも察していただけると思うんですが、震災からの原発事故という事件があった時代を生きているわれわれにとっては大変不謹慎な…まあそういう重ね合わせをしちゃうようなギャグが頻発されます。
まあ原発事故というのは過去にもあったわけだし、不謹慎なギャグなんてのはどこまでが許容範囲か難しいところなので、あんまりうかつなこともいえないんですけど、そういうあぶなっかしいネタにあえてつっこんでいくのも英国ギャグの定番といえば定番かなあ、と。
(王室ネタとかギャグの定番だしなあ。それでいて王室の威信問題には敏感だし)
しかし最後のオチ(これは不謹慎ネタとはまたちょっと違う)がね…
いやオチをばらすことはできないんですけど、なんでこうも英米文化ってこのオチ好きなの!?と思ってしまいました。
これ系ギャグは他にもSCPで見たなあ。
(SCPについては非公式日本語翻訳版参照)
SCPはわたしの中では今年の夏に一番流行ったので、日を改めてじっくり書きたい気持ちもあるけど、今はなんか客層が変わってるそうなのでもうちょっと様子見。
SCPって何?ってひと向けに簡単に説明すると、要するにネット版百物語オブジェクト指向(そのオブジェクト意味ちがう)といったところ。
んで『若きゼイフォード~』のオチとかぶってるのはどれか、って話なんですがそれ言っちゃうとオチがモロバレという。
なのであえて教えない。
まあ「オチがかぶってる(SCPのほうは出オチだけど)ものがあるよ!」ってだけです。
文化が違うっておもしろいなー(あたりさわりのない結論)。
ということは決断的にSFを読むしかない!!!
というわけで冬休み(?)はぼちぼちと古い本を読んだりニンジャスレイヤー(参照)を読んだりしていく予定。
最近の日本語が乱れてるのはほぼ間違いなくニンジャスレイヤーのせいです。ていうか日本語じゃなくて忍殺語が混じっているといっていい。
ほら英語と日本語をスイッチしながらしゃべってるとだんだんまざってくるみたいなアレ。
ていうかうまくスイッチできません。
英語話者に説明しながら日本語話者に話しかけるとか難しすぎる。
バイリンガルとか同時通訳のひとすげえ。尊敬します。
まあそんなことよりニンジャスレイヤー…じゃなかった今日のSF本の話をしよう。
いやニンジャスレイヤーでもいいんだけど。一応物理書籍(ニンジャスレイヤー風言い回し)もあるし。でもわたしまだ買ってないし。
基本的に上でリンクはったWikiからまとめ読みするだけのスタイルなんだけど、ニンジャスレイヤーが楽しすぎて翻訳実況おっかけるためだけにツイッターアカウントを作ろうか悩むレベル。
ついったーのあの他人のペースで情報がくるかんじがすきになれないのだけど、でもリアルタイムニンジャスレイヤー楽しそうだしなあ。
まあめんどくさいから今後考える(こういう言い方するとたいがい実現しないけど)。
いやだからそんなことより今日は銀河ヒッチハイクガイドシリーズの続きなんだってば(自分に言い聞かせている)。
銀河ヒッチハイクガイドシリーズについては過去めも(これとこれ)を参照のこと。
今回紹介するのは『宇宙クリケット戦争(原題:Life, the universe and everything)』
クリケットといえばバットでゾンビを倒せるんですよね?程度の知識しかないわたしでありますが、某国のぼすがたいそうクリケットを愛好しているので(たぶん観戦するほうだけだと思うけど)あんまし不用意なことはいえない。
クリケットはサッカーとかに比べるとわりとお上品な趣味らしいけど、その分普及率がアレだよねー。
ぼすの話でも他国はオーストラリアとインドくらいしか出てこなかったような記憶が(うっすらとだけど)ある。
そのクリケットが、ものっそい勢いでコケにされています。
…さすがだよなあ英国クオリティ!
この『宇宙クリケット戦争』は訳者あとがきによるとシリーズの中でもわりと賛否分かれる作品らしいのですが、それもそのはず、徹頭徹尾いろんなものがコケにされています。
わたしも読んでる途中リアルであげた第一声が「これはひどい」だったもの。
全方位(自分含む)に嗜虐諧謔を尽くすという英国ユーモアとはまさにこういうものをいうのだなあ(たぶん。自信はない)。
前作・前々作にもましてアーサーは間抜けでアホで、フォードは頭がおかしくて、ゼイフォードは勝手しています。
トリリアンだけが最後の良心…のようなそうでないような…
あれこれって通常運営では…?
しかしヒッチハイクガイドシリーズにふれるにつけて思うのは(特に映画版)、トリリアンはほんといい女なのに男の趣味がわるいな!
なんで往々にして頭のいい美女ってアレな男の人を恋人にしてしまう確率が高いんでしょうね。
これは宇宙の謎だな。
「生命と宇宙とその他もろもろ」の問いがわかればこういうのも解決するのかねえ。
レギュラーメンバーのほかにも、もうそりゃあもりだくさんってくらいにへんな人物がいっぱいでてくるよ!
冒頭に登場するアレもそうだし、「クリケット戦争」を起こす宇宙人もかなりひどいし、例のZZYもやっぱりたいがいだし、途中で会うひと会うひとみな理解の範疇を超えてるし。
こうも徹頭徹尾あたまのおかしい人物が登場して、徹頭徹尾コケにされまくっているのを読んでいると、「あれ?あたまのおかしくない人物なんて実はこの世に存在しないんじゃね?」って気持ちになってくるね!
並行して読んでたのが狂人ばかり出てくるニンジャスレイヤーだというのも悪い影響を及ぼしているのかもしれないけど。
でも、自分の中のささいなこだわりとか嗜好とか、他人からしたら本当にばかばかしいんだろうなー、ましてや他の惑星の生命体から見たら「あたまおかしい」としか思えないんだろうなー、ってなってくるよね!
なんだが今まで自分がくよくよ悩んでいたことがすっごくちっぽけに思えてくるよ!
…これはSFの効用のひとつだな!!
というわけで、これは「嗜虐系ギャグが許容できる人」「宇宙スケールでなにもかもがばかばかしくなりたい人」向けの本であると言えよう。
……実務で忙しいときに読む本ではないな…
…年末って家事とか雑務多いよな…
……アッハイ、問題ありません(結局忍殺語で〆る)
あ、そうそう、この『宇宙クリケット戦争』には外伝的短編『若きゼイフォードの安全第一』が収録されていまして、まあ「安全第一」なんてのをタイトルに挙げているところからも察していただけると思うんですが、震災からの原発事故という事件があった時代を生きているわれわれにとっては大変不謹慎な…まあそういう重ね合わせをしちゃうようなギャグが頻発されます。
まあ原発事故というのは過去にもあったわけだし、不謹慎なギャグなんてのはどこまでが許容範囲か難しいところなので、あんまりうかつなこともいえないんですけど、そういうあぶなっかしいネタにあえてつっこんでいくのも英国ギャグの定番といえば定番かなあ、と。
(王室ネタとかギャグの定番だしなあ。それでいて王室の威信問題には敏感だし)
しかし最後のオチ(これは不謹慎ネタとはまたちょっと違う)がね…
いやオチをばらすことはできないんですけど、なんでこうも英米文化ってこのオチ好きなの!?と思ってしまいました。
これ系ギャグは他にもSCPで見たなあ。
(SCPについては非公式日本語翻訳版参照)
SCPはわたしの中では今年の夏に一番流行ったので、日を改めてじっくり書きたい気持ちもあるけど、今はなんか客層が変わってるそうなのでもうちょっと様子見。
SCPって何?ってひと向けに簡単に説明すると、要するにネット版百物語オブジェクト指向(そのオブジェクト意味ちがう)といったところ。
んで『若きゼイフォード~』のオチとかぶってるのはどれか、って話なんですがそれ言っちゃうとオチがモロバレという。
なのであえて教えない。
まあ「オチがかぶってる(SCPのほうは出オチだけど)ものがあるよ!」ってだけです。
文化が違うっておもしろいなー(あたりさわりのない結論)。
ここ数年でReferenceの後ろについてくるようになった「doi」なるものをなるべく見ないようにして過ごしていたのですが、論文誌によっては「Referenceにはdoiつけてね」って投稿ガイドラインに書いてあるものもけっこうあるのね……
これはもう見ないふりを続けるわけにはいかないかな…
とりあえず、「doiとは何か」を検索してみた。
まずはウィキペディアの記事を読み(これ)。
検索して上の方に出てくるブログを読む(ここ)。
まあURLに依存しないで文献にアクセスできるようにした番号ってことらしい。
MendeleyをちゃんとWebにつないでると、Mendeleyがネットからdoiを拾ってくれたりするんですが、今ちょっとわたしのPCのMendeleyぶっこわれてまして、過去に取得した分はまだしも、新しく情報を取得できない状態なんですよね(はようなおせ)。
まあMendeley修復はあとまわしにして(有料版に移行するかどうかも検討しないといけないし)、とりあえずdoiだけさくっと取得したい。
そんなときに便利なツールが公開されてるのを発見した。
このサイトからリンクが貼ってある。このページに使い方も書いてあるので、ツールつかうまえに読んでおくべし。
実際つかってみたんだけど、タイトルが長いときはタイトルで検索かけたほうが早い。
ただちょっと昔の心理系論文で、「うまいこと言う」かんじで短め・ほかとかぶるタイトルだとうまく狙ったやつが出ないこともある。
なんか正確度がスコアとして算出される(3以上だとだいたい確定らしい)ようですが、体感的にはスコアはあんましあてにならないかなあ。
タイトルがだめなタイプは筆者とか出版年とか論文誌名とかで検索していくしかないね。
あと、ツールからリンクされているdoiをhtmlつけて検索するやつは、わたしが調べた論文では軒並みだめでした。なんでなのかはよくわからない。
まあdoi検索したいって目的が、Referenceにdoiつけたい(=手元にある論文のdoiがわかればそれでいい)ということなのでとくに不自由は感じなかったけど。
しかし、けっこう古い論文や、へたしたら本にもdoiってついてるみたい。
そこらへんは出版社ががんばってぽちぽち番号つけたのだろうか。
そいや電子ジャーナルも、古い論文は対応してないって時代がちょっとだけあったしなあ。古い論文もがんばって電子化した出版社のひとはすごいと思う。
あの…すごいんですけど…画像PDFはぶっちゃけちょっとつらいです…
まあしかたないよね。
こうやってなんでもかんでも電子化していくというのはわりとSFっぽいなあ。
でもときどき「電子化した情報はサーバがなくなればおわり」「電子的記録媒体は読み出し機械がなくなればおわり」みたいなことがふっと頭を掠めるのもSF嗜好者だよねー。
……今年の夏に電子的記録媒体のもろさを実感させられたしな!!!
かといって読みかけの論文を石に刻印したいとは思わないけど。
今年の後半は、ほぼ失ったものを取り戻す作業に追われてしまったなあ……
来年はもうちょっと前向きに、できれば前進したいです。
これはもう見ないふりを続けるわけにはいかないかな…
とりあえず、「doiとは何か」を検索してみた。
まずはウィキペディアの記事を読み(これ)。
検索して上の方に出てくるブログを読む(ここ)。
まあURLに依存しないで文献にアクセスできるようにした番号ってことらしい。
MendeleyをちゃんとWebにつないでると、Mendeleyがネットからdoiを拾ってくれたりするんですが、今ちょっとわたしのPCのMendeleyぶっこわれてまして、過去に取得した分はまだしも、新しく情報を取得できない状態なんですよね(はようなおせ)。
まあMendeley修復はあとまわしにして(有料版に移行するかどうかも検討しないといけないし)、とりあえずdoiだけさくっと取得したい。
そんなときに便利なツールが公開されてるのを発見した。
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実際つかってみたんだけど、タイトルが長いときはタイトルで検索かけたほうが早い。
ただちょっと昔の心理系論文で、「うまいこと言う」かんじで短め・ほかとかぶるタイトルだとうまく狙ったやつが出ないこともある。
なんか正確度がスコアとして算出される(3以上だとだいたい確定らしい)ようですが、体感的にはスコアはあんましあてにならないかなあ。
タイトルがだめなタイプは筆者とか出版年とか論文誌名とかで検索していくしかないね。
あと、ツールからリンクされているdoiをhtmlつけて検索するやつは、わたしが調べた論文では軒並みだめでした。なんでなのかはよくわからない。
まあdoi検索したいって目的が、Referenceにdoiつけたい(=手元にある論文のdoiがわかればそれでいい)ということなのでとくに不自由は感じなかったけど。
しかし、けっこう古い論文や、へたしたら本にもdoiってついてるみたい。
そこらへんは出版社ががんばってぽちぽち番号つけたのだろうか。
そいや電子ジャーナルも、古い論文は対応してないって時代がちょっとだけあったしなあ。古い論文もがんばって電子化した出版社のひとはすごいと思う。
あの…すごいんですけど…画像PDFはぶっちゃけちょっとつらいです…
まあしかたないよね。
こうやってなんでもかんでも電子化していくというのはわりとSFっぽいなあ。
でもときどき「電子化した情報はサーバがなくなればおわり」「電子的記録媒体は読み出し機械がなくなればおわり」みたいなことがふっと頭を掠めるのもSF嗜好者だよねー。
……今年の夏に電子的記録媒体のもろさを実感させられたしな!!!
かといって読みかけの論文を石に刻印したいとは思わないけど。
今年の後半は、ほぼ失ったものを取り戻す作業に追われてしまったなあ……
来年はもうちょっと前向きに、できれば前進したいです。
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がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
ばっかり:デザイン系自己満足ばっかり。
ほっこり:お茶を嗜んでほっこり。
がっつり:論文や研究関連をがっつり。
びっくり:科学ニュースでびっくり。
まったり:空想科学などでまったり。
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あと記憶全般。
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最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
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川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
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グレッグ・イーガン
シオドア・スタージョン
分野は視覚認知。視知覚にがて。
あと記憶全般。
カテゴリ (semanticsか?) とかも。
最近デコーディングが気になる。
でも基本なんでもこい。
好奇心は悪食。
好きな作家(敬称略)
川上弘美
小林秀雄
津原泰水
森茉莉
レイ・ブラッドベリ
イタロ・カルヴィーノ
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